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2020.03.13

世界一寿命が短い国に学校をつくる! 近大ボランティアサークルの代表が、シエラレオネ共和国を訪問

Kindai Picks編集部

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SDGs

世界の問題を解決すべく国連で採択された、SDGs。その問題に少しでも寄与すべく、ボランティアサークルを立ち上げました。今回は、国民の70%の1日の生活費が$1.90という貧困国で、竹で作られた小屋で教育を行うシエラレオネ共和国を視察してきて感じたことをお伝えしたいと思います。

みなさん、こんにちは!近畿大学国際学部4年の秋内大典です。



僕は、大学2年の時に学生ボランティア「大和」を立ち上げ、途上国のアフリカ、シエラレオネ共和国から教育支援の一環として小学校建設から運営などを助ける活動しています。

幼い頃からテレビ、本、学校の授業などから「貧困」「争い」「差別」などを知る機会が多く、なぜ世界ではこのような悲惨な事が起こっていることに「疑問」と「怒り」を覚えました。そして、大学に入り留学を経験。グローバルな視点を養った上で「自分は、何不自由のない日本に生まれ育ち生活してきたけれど、もし僕も貧困や争い、差別などがある環境下に生まれていたら、同じように苦しんでいるのでは?」と、思ったことが団体発足のキッカケです。

そんな僕が、今伝えたいことが……

「地球に残された時間があと少し」だということ。

そんな問題を解決すべく、国連サミットで採択されたのがSDGsです。



SDGsは地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓い、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた17のゴール・169のターゲットから構成される目標です。

具体的なゴールには「貧困を無くす」「飢餓をゼロに」「質の高い教育を平等に」「人や国の不平等を無くす」……といったものが挙げられます。

ちなみに、2030年には世界の全人口を養うのに、地球約2個分の資源が必要になると言われています。仮にこの問題が解決できない場合、少ない資源を巡って戦争が起こるケースすら想定されています。つまり、この目標をクリアしなければ、日本だけではなく世界の存続が危ないという話なのです。

微力ではありますが、そんな問題に向き合うために僕は、大学2年の時に学生ボランティア団体「大和」を立ち上げ、活動しています。

そこで、今回は学校建設のための地域調査で2週間過ごした、アフリカのシエラレオネ共和国の現状をお伝えしようと思います。


シエラレオネ共和国は「世界で一番寿命が短い国」!?




シエラレオネはアフリカの西海岸にある国で、人口は約756万人。アフリカの中でも比較的小さい国です。この国は、世界の最貧困国の一つに数えられ、約70%の人達が1日たった$1.90以下で生活しています。また、「世界一寿命が短い国」という名前で世界では知られており、その平均寿命は約51歳前後です。



僕らが、学校建設のために視察で訪れたエリアはシエラレオネ第二の都市・ボー。その周辺の「ドード村」「グバンディ村」「バイマ村」「モレンデ村」「ファラバ村」「ジョポワハム村」という6つの村を回りました。



現地の移動では車を使いましたが、移動日初日に泥沼にタイヤがはまり立ち往生。炎天下の中約2時間歩いたり、バイクを強奪され息絶えた死体を目撃したり……。明らかに日本と違う環境に心底驚きました。



村へ到着して一番驚いたのが、その就業環境。村に住むほとんどの人達が農業を生業とし、自給自足の生活をしているのです。その原因とされているのが、通称・ダイヤモンド紛争です。宝石は国際的に高値で取引されるので、シエラレオネなど、宝石の産出国で紛争が起きた場合、武器などの購入にあてる資金が尽きず、紛争が深刻化してしまいます。この紛争時、学校を始めとした多くの施設が壊され、たくさんの子ども達が「こども兵」としてこの紛争に関わっていました。

それゆえに、本来であれば子どもの時に受けるはずであった教育を受けておらず、社会で働くために必要なスキル、知識、教養がない。つまり、自給自足の生活をせざるを得ないのです。


教育レベルはかなり低いのがシエラレオネ共和国の現状




シエラレオネ共和国では、初等、中等教育は無償化されています。が、その質は首都から遠ざかれば遠ざかるほど、奥地の村に行けば行くほど、悪くなってきます。授業は教会を借りて行われたり、竹で作られた小屋の中ですし詰め状態で行われています。さらに、地理の教員なのに“地図”が読めない……といった具合に教員も不足しているのが現状なのです。



また、学校の数が少ないため、子ども達が長い距離を歩いて登校することも当たり前です。こうして苦労して中学校を卒業しても、高等レベルの教育まで受けないと、将来的に安定した収入のある職に就けないというのが現状です。しかし、都心にある高等学校まで通うためのインフラや金銭面での余裕がないことから、高等学校へ通うことは叶わず、自給自足の生活を親から継ぐという悪循環にハマってしまっているのです。


教育サポート×安定収入を得るサポートで、貧困を救う




現地でさまざまな人と交流し、感じたことは大人と子ども、両方をとりまく環境を変える必要があるということです。教育機関を整備し、その上で大人の労働環境を整えることが叶えば、金銭面での余裕が生まれ、教育に回す資金も生まれます。そんな問題を解決するために現地で起業することを将来の目標に掲げました

まずは、その夢へ一歩でも近づくべく、ソーシャルビジネスの立ち上げ支援をしている「ボーダレス・ジャパン」という会社に入り、より多くのことを学んできます。

ボランティア団体大和では、小学校の立ち上げから運営までの手助けを引続き行っていきます。シエラレオネ共和国の小さな村で行うことなので、世界の規模で考えるとスモールステップなのかもしれません。しかし、少しでも「貧困」で困っている人を救いSDGsに寄与できれば、地球の未来は明るいはずです!


無責任な無関心をやめて、世界へ目を向けよう!




はじめに、「地球には時間がもうない」とお伝えしましたが、その根元にあるのは人類が欲望のままに、生きてきたことなのです。SDGsに関してもそうですが、無関心な人が増えれば増えるほど、地球の命のタイムリミットも近づくということなのです。

昔なら、現地へ赴いてその国の情勢や現状を見ない限り、世界の現状を知ることはできませんでした。しかし今ならインターネットで「貧困」や「SDGs」といったキーワードを検索することも簡単にできるのです。そして、はるか遠く地球の裏側で起こっていることでさえ、知ることができます。

まずは、検索してみるだけでも構いません。検索してみたら、私事に置き換えて少しでも行動してみてください。そのスモールステップが地球のタイムリミットを伸ばすための一歩になるはずです!


(おわり)


この記事を書いた人

秋内 大典(あきうち だいすけ)

近畿大学 国際学部 4年
ボランティア団体「大和」を設立し、アフリカに学校を創ろうと日々奔走中。世の中の貧困や、戦争、飢餓などを無くすことが夢。


撮影:秋内大典
編集:人間編集部

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