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2022.11.07

新人でも製品開発に一から携われる!?アース製薬株式会社社長×若手社員に直撃インタビュー!

Kindai Picks編集部

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OB・OG
川端克宜
アース製薬

創業130年の歴史を誇るアース製薬株式会社。“生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。”を経営理念に掲げ、モンダミンやバスロマンなど、数多くのヒット商品を世に送り出しています。同社の代表取締役社長CEOを務めるのは、近畿大学のOBで42歳という若さで社長に大抜擢された川端 克宜さんです。今回は、川端 克宜さんとアース製薬で活躍する近畿大学卒業の若手社員、宮嵜 秀一朗さん、竹本 菜々子さんの3名にお話を伺いました。

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川端 克宜(かわばた かつのり)氏
アース製薬株式会社 代表取締役社長CEO グループ各社取締役会長。1971年兵庫県生まれ。1994年に近畿大学商経学部(現・経営学部)経営学科卒業後、同年アース製薬株式会社に入社。2006年広島支店長、2009年大阪支店長、2013年取締役ガーデニング戦略本部長などを経て、2014年3月代表取締役社長に就任。2021年3月より現職。



宮嵜 秀一朗(みやざき しゅういちろう)氏
2015年近畿大学理工学部生命科学科卒業後、同年アース製薬株式会社入社。沖縄県で4年半国内営業として勤務した後、2019年10月よりマーケティング総合企画本部 ブランドマーケティング部に配属。




竹本 菜々子(たけもと ななこ)氏
2021年近畿大学経営学部商学科卒業後、同年アース製薬株式会社に入社し、マーケティング総合企画本部 コンシューマーマーケティング部 マーケティングコミュニケーション課に配属。


近大卒業生という共通点が人脈を広げてくれる



アース製薬本社にある「Act Café」にて撮影

――みなさん近畿大学(以下、近大)を卒業されていらっしゃるんですよね。

川端:そうですね。私は1994年に商経学部(現経営学部)経営学科を卒業しました。今振り返っても楽しい大学生生活だったなぁと思いますね。大学時代に知り合った友人と今でも付き合いがあるのは、非常に嬉しいことです。

得意先にも近大卒業生の方が多く、打ち解けるきっかけになるんですよね。同じ大学の卒業生という共通点があることで、人脈作りはもちろん信頼関係の構築にも役立っているように思います。

宮嵜:私は2015年に理工学部生命科学科を卒業しました。




川端:理工学部か、頭いいねぇ〜! 商経学部のほうが上やけどね(笑)。竹本さんも経営学部卒業だったよね?

竹本:はい、2021年に卒業しました! 大学時代は、バイトでお金を貯めて友達と旅行に行ったりダンスに没頭したり充実した学生生活だったと思います。

宮嵜:私も大学生活は楽しい思い出ばかりです。テストや課題は大変でしたが、バイトをしたりジムに通ってトレーニングしたりと、充実した日々でした。

川端:毎日ちゃんと通ってたんだ?

宮嵜:はい! 単位は絶対に落としたくないという一心で毎日ちゃんと講義に出ていました。


近畿大学に入学したきっかけ



川端さんの学生時代(一番左)

――近大といえば、全国でも特に志願者数が多いことで有名ですよね。お三方が近大に入学したきっかけをぜひ教えてください。

川端:私は兵庫県明石市出身で、地元を離れたかったというのが大きいですね。両親は、兵庫県内の大学に進学してほしかったみたいですけどね。私はとにかく遠くへ行きたくて、電車がないから帰られへんっていう環境をどうにか作りたかったんです(笑)。




――たしかに進学や就職のタイミングで地元を離れる方は多いと思います。宮嵜さんはいかがですか?

宮嵜:私は、英語村E3[e-cube] (イーキューブ)があることが近大に決めた理由のひとつです。英語村E3[e-cube]は、2006年11月近畿大学東大阪キャンパスにオープンした語学教育施設で、アメリカやイギリス、フィリピン、マレーシア出身などの様々なバックグラウンドを持つ外国人講師が常駐しており、一歩足を踏み入れると施設内では英語しか話せないルールになっています。講師との会話を通して海外の様々な情報を知るだけでなく、大学にいながら異文化体験ができ、実際の海外に留学をしているような環境で英語を学べる施設をとても魅力的に感じ、近大の受験を決めました。

また、近畿大学の入試方式で、最高得点科目の点数が2倍に換算される「高得点科目重視方式」という制度があったことも理由のひとつです。得意科目があれば合格できる可能性が高く、高校時代は部活とバイト三昧の日々で、勉強をあまりしていなかった私にとってうってつけの制度でした(笑)。




竹本:私も同じく英語村E3[e-cube]があることが近大を選んだ一番の決め手です。他の大学とは違った環境で学べるというところに惹かれました。

あと、さまざまな大学のオープンキャンパスに行きましたが、近大が「ここだ!」とピンと来たんですよね。うまく表現できないのですが、自分が近大に通っているイメージができました。

――学生時代、1番印象に残っていることやエピソードって何でしょうか?

竹本:私が一番印象に残っているのは入学式です。音楽プロデューサーであり近大OBでもあるつんく♂さんや、人気お笑い芸人の方々がスペシャルゲストとして入学式に参加してくださいました。非日常の体験というか「やっぱり近大ってすごい……!」とワクワクしたのを今でも覚えています。



宮嵜:私は竹本さんと逆で卒業式です。堀江貴文さんから卒業生へ向けた「情報弱者にならないよう、新しいツールやサービスを積極的に使っていこう」というメッセージがとても印象に残っています。「面倒臭がらずに新しいものを取り入れ、それを両親や友人にも共有していかないといけないんだな」と気が引き締まりました。これから先もずっと人気のある大学であり続けてほしいと思います。

――ありがとうございます。川端社長はいかがでしょうか?

川端:私のときは、宮嵜くんや竹本さんと全然違いましたからね。時代は違えど、彼・彼女らと同じように、アルバイトをしたりゼミに入ったり、とにかく楽しくてね。学部長のゼミに入っていて、日本各地でゼミ合宿をしたり先輩後輩と飲み会をしたり、そんなことばかりやっていたような気がします。今でもゼミ仲間とは年に1度は必ず会っていて、当時の思い出話で盛り上がりますよ。



学生時代にやりたいことを見つけられていなくても大丈夫





――学生時代、「将来は社長になりたい」「有名企業に就職して幹部候補になる」といった具体的なキャリアプランって思い描いていらっしゃいましたか?

川端:思い描いていませんね。将来、プログラマーやインフラエンジニアといった手に職をつけられる仕事に就きたいと思ったら、逆算して進路を選ぶじゃないですか。例えば、医学部や理工学部などを専攻した場合、自動車部品メーカーや製品の研究開発というようにスキル・知識を活かした環境でチャレンジできるので、将来の具体的なキャリアプランを描きやすいと思うんです。

反対に薬剤師になりたくて薬学部に入学したけれど、薬剤師にはならず製薬会社で活躍している人もいると思います。

私の場合、「とりあえず文系を選んでおこう」という理由で近大に入ったんです。経営学を学んだ人全員が経営学のプロになるとは限らないし、明確なキャリアプランが描けていなくてもやりたいことが見つからなくても大丈夫。私は何でも屋のプロと言っているんですが、さまざまなことを極めていくうちにやりたいことを見つけられると思います。

宮嵜くんはキャリアプラン描いてたの?

宮嵜:働くのであれば、誰もが知っている有名企業に就職したいと考えていました。
もともとはアース製薬の営業担当として入社しましたが、2019年にマーケティング総合企画本部に異動しました。

今は、競合他社商品の売上や市場のデータ分析、パッケージデザインのコンセプトワークや、コミュニケーション戦略などのマーケティング業務を担当させていただいています。
入社当初はまさか自分がマーケティングに携わるとは思っていませんでしたが、とてもやりがいがあり、売上につながる企画を積極的に提案していきたいです。

川端:さすがやね。しっかりしてるわ!竹本さんはどう?

竹本:大学では経営学部でマーケティングを主に学んだというのもあり、いずれはマーケティングに携わる仕事がしたいと思っていました。実際にマーケティングに携わることができ感謝の気持ちでいっぱいです。


一人ひとりの意見と向き合う社長を心から尊敬





――お2人からみた社長はどのような方ですか?

竹本:アース製薬には、Act For New Productsという制度があります。新商品アイデアを社員が自由に書き込めるサイトがあるのですが、社長はそれを一つひとつ丁寧に見てくれているんです。提案が採用されれば、立場に関係なく新卒でも一から新製品の開発に携われることもあるので、たくさんチャンスを与えていただいているなと思います。社長は、社員一人ひとりの意見を大事にされていて本当にすごいです。


Act For New Productsサイト

川端:恥ずかしいわ。褒めて褒めて(笑)

宮嵜:何千人という社員がいるなかで、各部署のメンバーの名前を覚えていて、「最近、調子はどう?」「うまくいってる?」など積極的にコミュニケーションをとってくださるのはすごいなと思います。
会社経営をしながら、取材を受けたりマーケティング会議に参加したり、目の前のことを全力で向き合っている姿は、ただただ尊敬でしかありません。

川端:照れるわ(笑)。

宮嵜:結果を残して管理職に就き、会社にとって必要な存在って思ってもらえるように精進していきたいと思っています。

――ありがとうございます。川端社長はお二人にどのようなことを期待しますか?



川端:竹本さんには、InstagramやTikTokといったSNSのように自分の得意なことに挑戦してバリューを発揮してほしいなと思います。そのためのフィールドは用意してあるので、どんどん新しいことにチャレンジしてほしいですね。

竹本:ありがとうございます!「アース製薬ってこんなにいい商品があるんだ」「面白い会社なんだ」って思ってもらえるようにSNSでどんどん発信していきたいです!

川端:宮嵜くんは見た目が穏やかで物腰が柔らかいんだけど、芯が強く細かいところまで気が利くんですよ。社内公募で営業からブランドマーケティング部に異動したわけだけど、自分がやりたい夢の実現に向けて頑張ってもらいたいなと思います。

川端:会社勤めが長くなると、良くも悪くも組織の色に染まってしまうものですよね。“自分らしさ”が近大の校風でもあると思うので、これからも社員が楽しく働ける環境づくりを目指していきたいと思います。

宮嵜:恐縮です……。売上につながる施策を打ち出していきたいです!




川端:社内でみんなに話すのが、「私がファーストペンギンになるべきだ」と。「ああ、やっぱりアース製薬の社長は近畿大学卒業なんだ」って思ってもらえたら、近大への人気・知名度が上がったり、互いのブランド価値が高まったり、さまざまなシナジー効果が期待できると思うんです。近大卒業生であることを誇りに思いますし、まわりからも「近大・近大生は素晴らしい」って言っていただけるような大学になったら嬉しいです。母校と切磋琢磨しながら会社を発展させていきたいと思います。


――社長と社員という関係性ですが、距離感が非常に近く理想的な関係性ですね。いろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございました!




取材・文:笑屋株式会社
企画・編集:近畿大学校友会

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