2018.12.17
現役近大生が「リポビタンD」のラジオCMを制作!文系学部の産学連携プロジェクトとは
- Kindai Picks編集部
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近畿大学の産学連携プロジェクトといえば、様々な商品開発を行なっている理系学部の活躍が目立ちますが、文系学部も負けていません! 今回は、経営学部の廣田章光教授によるマーケティング戦略のゼミで実施された、「リポビタンD」のラジオCMを制作する、大正製薬×電通×産経新聞との産学連携プロジェクトをご紹介します。
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ファイト!一発!こんにちは、経営学部4年生の原田 環(はらだ かい)です。
リポビタンDを片手に僕がやって来たのは、経営学部のとある授業。
見てください。この、学生が後ろの席に固まって座っている様子(笑)。
……と、今回はそんなことを伝えに来たわけではありません。
今回は近畿大文系学部の産学連携プロジェクトを調査しにやって来ました!
近畿大学の産学連携プロジェクトといえば、薬学部がウェルシア薬局と共同開発した「カラダきらめく甘酒アミノプラス」や、農学部が松井農園と共同開発した新品種メロン「バンビーナ」を使用したジェラートなど、理系学部の商品開発プロジェクトが目立っていますが、文系学部にも産学連携の授業があるんです。
最近では牛乳石鹸と文芸学部文化デザイン学科のコラボ企画も話題になりました。
▼来場1万2千人!現役女子大生がプロデュースした牛乳石鹸赤箱90周年ボールプール企画
今回は、僕も所属している経営学部の廣田章光(ひろた あきみつ)教授によるマーケティング戦略のゼミの授業で、大正製薬との産学連携プロジェクトがあるという噂を入手!僕は4年生なので本来は受ける授業ではないんですが……気になって潜入してみました!
大正製薬×電通×産経新聞×近畿大学
クールでダンディーなおじさ……お兄さんが廣田教授
今回の産学連携プロジェクトは、「ファイト イッパーツ!!」 のキャッチコピーでおなじみ、大正製薬の栄養ドリンク「リポビタンD」のラジオCMを、経営学部廣田章光ゼミの学生が考えるというもの。
大正製薬といえば、「リポビタンD」の他にも、風邪薬の「パブロン」や、乳酸菌の薬「ビオフェルミンS」などで有名な大手製薬会社です。
更に、広告会社の電通、フジサンケイグループに属する産経新聞社も参画し、採用されたラジオCM案は、実際に人気ラジオ番組「オールナイトニッポン」で放送されるという……。
あまりのスゴイ話に、思わず苦笑い。
どこにそんなコネがあるんだ…!?とか思っていると、次回までの事前課題を渡されました……え!僕も参加するの……?(汗)
「リポビタンD」のラジオCMを考える!
一週間後…
授業前に学生全員にリポビタンDが配布されました!太っ腹!
この日の授業は、大正製薬、電通、産経新聞の方々を講師にお迎えした「リポビタンDラジオCM制作ワークショップ」の特別授業。
「ファイト!!イッパーツ!!」の掛け声で授業がスタートしました。
まずは、大正製薬の山原一悟さんによる、「リポビタンD」の紹介。
実は、山原さんは近大のOBで、ラグビー部だったそうです。
「リポビタンD」の価値を伝え続ける挑戦が、ブランドイメージを確立し、2003年末には累計出荷数200億本を突破、国内の栄養ドリンク市場で50%ものシェア率を獲得できている「秘訣」を教えていただきました。
その後、電通のコピーライター村山覚さんに、ラジオCMを企画する上でのコツを伝授していただきました。ラジオCMはテレビCMと比べて「自由」、そして、どれだけ「音声だけで場面を想像させられるか」が勝負!というアドバイスいただきました。
今回のお題は
「大学生活の中で頑張りが必要なシーンを20秒で表現する」
という、簡単そうで意外と難しいお題(汗)
選ばれた4案の優秀作品は実際にラジオ大阪のスタジオで収録し、12/17~の「オールナイトニッポン」で放送されるのです。
自分の考えたシナリオが実際にラジオで放送されると聞き、みんな真剣!
「オールナイトニッポン」で流れるということで、間接的に菅田将暉やオードリーなどと共演できるみたいです。そのことを知りますます真剣になる僕(笑)
10分後、244案ものラジオCM案が完成しました。
この中から「大学生らしいか」「リポビタンDらしいか」「映像が目に浮かぶか」「20秒に収まっているか」といった評価基準で優秀作品が選ばれました。
その4作品はこちら!
①「おかんメシまだ?」編
②「リーダーの苦悩」編
③「かばんの中身」編
④「駅伝」編
残念ながら僕の作品は選ばれませんでした(涙)
しかし、どの作品も共感できる内容でびっくり!限られた時間でこれだけ練ったシナリオが作れるなんて脱帽です!
ラジオ大阪のスタジオで収録!
11月半ば……
弁天町のラジオ大阪収録スタジオにやってきました!
廣田ゼミのメンバーと一緒に、僕もちゃっかり収録に参加!
「失敗は許されない」と廣田教授に脅され、事前の打ち合わせも真剣。時間になったのでスタジオに移動します!
緊張に包まれるスタジオ。ここなら心臓の音も聞こえそう……。
いよいよ、本番!まずはリポビタンD定番の「ファイト!イッパーツ! 」を収録!
みんな気持ちが入り過ぎて自然に腕が上がっています。廣田ゼミのメンバーは形から入るタイプみたいです(笑)
今回収録するのは「駅伝」編。
最近、大学の陸上競技がアツいですよね!リレーでゴールを目の前にタスキ忘れて一大事!というラジオCM案。もしかして、ラジオCM案を考えた方は実際に経験されたんでしょうか……(笑)
僕は監督役を務めることに!!
気持ちを込めて喋る難しさを痛感……改めてラジオ番組のパーソナリティーってスゴイ!!
実際に喋ってみると、改善点が見つかります。その都度、収録を止めてアドリブを加えます。
ここで強力な助っ人がやってきました!!そう、廣田教授です。
「俺も監督やってみたい」と言い、僕からマイクを奪い取ります(笑)
僕の代わりに監督役を務めた廣田教授バージョンは、まさかの一発OK!!
僕は、一瞬で監督役をクビになりました……。
実戦で「手ごたえを掴む」ことが大事
収録が終わって、今回の産学連携プロジェクトを通して学生は何を学んだのか?廣田教授と、このプロジェクトをリーダーとして進めてきた廣田ゼミの荒木真由子さんにお話を伺いました。
どうして、産学連携を授業に取り入れたんですか?
マーケティングって実戦型の科目なので、理論をいくら勉強してもほとんど使えない。なので、実戦でやる「マーケティングの運動場」が欲しかったんだよね。実際にやってみて、壁にぶつかってから本を読んだり座学をしたりする方が吸収が早いと思っているので、まずは実践する実験の場が欲しいな……と。
なるほど。今回の授業を通して学生に得て欲しかったモノは何ですか?
まず1つ目は、プランを作って「人の動きがどう変わったか観察する」ということ。2つ目は、大学全体に活動を認知してもらい「手ごたえを掴む」ということ。こういった大きなプロジェクトは失敗をするリスクもあって、失敗から何を学ぶかが大事。今後も、放送をいかに近大生に聞いてもらうか……を考えなければならないし。
放送されてからが本番ってことですね。
そう。そういった意味でまだ終わってない。放送を聞いてもらって、聞いた人が「聞く前と聞く後でどう変わったか」「社会へどう影響を与えたか」か。それを学生に実感してもらえれば俺として満足だね。
荒木さんはどうしてリーダーをやろうと思ったんですか?
このプロジェクトに関して言ったら、去年よりパワーアップして規模が大きくなったけど、去年学んだ告知方法だったり知識を生かせるかな~って思って。
やってみてどうでしたか?
今までのゼミの活動ではあまり「失敗」という経験がなくて。今回は半年間という長いスパンのプロジェクトで、規模も大きくなったことで、プレイベントなどで失敗して壁にぶつかったんです。でもその壁を、自分たちで対策を考えて乗り越えることができた。自分たちがどう動いたらいいのか、自分達で考えられるようになりました。
そうですね。荒木リーダーが責任感持ってやってくれたおかげで成功しました。今後も廣田ゼミでは、大きなプロジェクトを責任感持ってやり遂げてくれる学生をお待ちしおります!!あれ、宣伝くさくなったな(笑)
最後に
プロジェクトの規模が大きくなれば失敗をするリスクも高くなるけど、実践で「手ごたえを掴む」という経験は、教科書で学べるものではありません。
自分たちの「行動」によって「人がどう動くか」「社会にどう影響を与えられるか」。
僕たちはラジオCM放送後に何を学ぶのでしょうか?
収録されたラジオCMは、12月17〜21日、24〜26日のラジオ大阪の「オールナイトニッポン」(25:00~27:00)で放送されます。みなさまの感想お待ちしております!
近畿大学は、理系学部だけでなく、文系学部でも実学教育を経験でき、社会に出てから即戦力となれる能力を身に付けられます!
この記事をきっかけに、「こんなことをしてみたい」と思う高校生の皆さんが近大に入学してくるのを心よりお待ちしております!See you soon~!
➤<ラジオCM 放送予定>
ラジオ大阪 (AM1314kHz/FM91.9MHz)
「オールナイトニッポン」内 25:00~27:00
・12/17(月)~21(金)
・12/24(月)~26(水)
※ラジオ大阪の放送エリア外の地域ではラジコで聞くことができます。
ラジコホームページはこちら
(終わり)
ライタープロフィール
原田 環(はらだ かい)
近畿大学 経営学部 会計学科 廣田章光ゼミ 4年生
1月1日生まれの博多っ子。上智福岡高校出身で近畿大学の広報戦略に「騙された」母親が勝手に願書を送ったことも知らず、気づけば近畿大学へ進学。今ではまんまと「騙してくれた」広報室の方々と一緒にKindaiPicksやオープンキャンパスで活動中。
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編集:人間編集部
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