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TEDxYouth@Namba当日ボランティアに参加してみた

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Kindai Picks編集部

2018.09.06

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OB・OG・在学生
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コラム
学生ライター

「価値あるアイデアを広げる」を目的とし、あらゆる分野のスペシャリストをスピーカーとして迎えるトークイベント、TED。今回は大阪・難波で開催された「TEDxYouth@Namba」にボランティアスタッフとして参加してきました!

みなさん、こんにちは。
近畿大学経営学部経営学科4年の松山明香里(まつやまあかり)です。

みなさん、TEDというイベントをご存知ですか?

TED(Technology Entertainment Design)は、「価値あるアイデアを伝える」ことを目的として、1984年にアメリカでスタートした世界的カンファレンス「TED Conference」を開催している非営利団体。

過去の登壇者には元アメリカ合衆国大統領のビル・クリントン氏や、Wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ氏、日本では株式会社植松電機の創業者、植松 努氏など有名な方ばかり!

TEDは2006年からインターネット上でイベントの配信を開始。日本ではNHKの「スーパープレゼンテーション」という番組がTEDの講演を放送したことで認知が広まりました。

私は高校時代の英語の先生に教えてもらったコメディアンのチャーリー・トッド氏の講演を見たことがきっかけでTEDにハマりました。

▼その動画がこちら
The shared experience of absurdity (バカバカしさの共有体験)


2018年3月、TEDのライセンスを持つ団体TEDxが「TEDxYouth@Namba」というイベントを開催しました!ボランティアスタッフとして参加した私が、イベントの裏側をご紹介させていただきます!



TEDxYouth@Nambaとは?



TEDxYouth@Namba提供

「TEDx」は「TED」の「価値あるアイデアを伝える」という理念を受け継ぎ、アメリカにあるTED本部から正式にライセンスを受けて世界中で発足しているコミュニティです。

TEDxの”x”と言う文字には「TEDの定めた運用ルールに沿いながら、その地域ならではの独自性を発揮する」という意味が込められています。なのでイベントのテーマやトークの内容は国や地域によって違うのがTEDxの特徴。

日本では「TEDxHamamatsu」「TEDxKobe」のように地域が主催したり、「TEDxUTokyo」「TEDxWasedaU」など大学が開催を担う場合もあります。

今回、私がボランティアスタッフをする「TEDxYouth@Namba」は、「大阪に、アイデアを発信する場や人々がインスピレーションを受けられる場をつくりたい!」という志の学生が主体のコミュニティです。

そんな「TEDxYouth@Namba」のテーマは「爆発



「爆発」というテーマには「イベント=場」に対する2つの願いが込められています。

・イベントに関わる全ての人が、アイデアや思いを存分に発信できる

・新しい考えや価値観と出会い、新たな可能性を拓く


登壇者はこちら!
日下 慶太 氏(コピーライター/株式会社電通)
寺田 努 氏(工学博士/神戸大学)
竹内 香予子 氏(突っ張り棒博士/平安伸銅工業株式会社)
中田 樹 氏(ブリコラージュ研究者/京都外国語大学)
町井 理恵 氏(薬剤師/NPO法人AfriMedico代表)
柳津 聡 氏(灘高校生徒会長)
Ryu-ka 氏(プロマジシャン)


ドSすぎると話題になった近大国際学部のポスター制作に携わった電通の日下さんから、神戸の進学校である灘高校の生徒会長 柳津さん、そしてプロマジシャンまで!なんだかもう、ワクワクしませんか?!


ボランティアスタッフって何するの?



コアメンバーとの1枚

TEDxには「コアメンバー」という企画段階からイベント創りを支えるスタッフと、イベントの運営を手伝う「当日ボランティアスタッフ」がいます。

私が参加した、「TEDxYouth@Namba」の当日ボランティアスタッフは、以下のような流れでイベントを迎えました。

時系列にざっくりとした流れを紹介すると

1.イベントの約2週間前にオリエンテーション

2.前日の会場の設営準備

3.当日の運営補助・後片付け

イベント開催の約2週間前に「オリエンテーション」がありました。コアメンバーのみなさんと当日ボランティアスタッフの初顔合わせです。

当日ボランティアスタッフは私を含め7人。全員過去に他のTEDxイベントに参加したり、スタッフをしていた人たちです。自己紹介から始まったオリエンテーションでは、イベントの目的、テーマ、当日ボランティアスタッフの役割を共有しました。


オリエンテーションの様子

つづいて前日の会場の設営準備!

「TEDxYouth@Namba」のイベントには、

・メインホール(登壇者がスピーチをする場)

・アクティビティスペース(参加者がスピーチの合間『ブレイクタイム』に待機する場)

・アフターパーティー会場(懇親会の場)

の3つの空間があり、そのすべてをスタッフが一から準備し、会場を創ります。

上記の会場設営の他、スピーカーのリハーサルの立会い、当日に渡すパンフレットの仕分けなど、やることがたっくさん!

中でも受付作りは大仕事です。

TEDxのイベントには欠かせないパートナー企業様の提灯を繋げて棚を作ったり…


受付。プロジェクションマッピングでTEDxのxを赤で映し出す

「お祭り」がテーマのアクティビティスペースでは、神輿を見立てた台を会場の真ん中に設置し、四方から提灯をぶら下げてお祭りの雰囲気を作ったり…


アクティビティスペース

コアメンバーとボランティアスタッフが協力して会場を作り上げます!



当日の様子


いよいよ当日。ここから当日のイベントの様子を紹介していきます!

今回の参加者は約100人。参加者は学生が多いですが、社会人の方や親子連れの姿もありました。

最初にイベントの企画者兼代表である大阪府立大学の片山直也さんと、副代表である大阪薬科大学の濱本貴子さんによる「TEDxYouth@Nambaを楽しむ3原則」の発表が行われました。


3原則を巻物にして伝えるというオープニングの演出(TEDxYouth@Namba提供)


1.全身で聴くべし
スピーカーのトークを全身で受け止める。頷いたり、素晴らしいと思ったらぜひ、スタンディングオベーションを。

2.伝えるべし
トークやアクティビティスペースでの催しを通してアイデアや感想を積極的に伝える。

3.爆発すべし
テーマに込められた、新しいアイデアや価値観と出会い、会場の「爆発」を受け取り、参加者自身も「爆発」しよう。


さあ、いよいよ登壇者のトークが始まります!



セッションは3つに分かれていて、ブレイクタイムを挟みながら7名のスピーカーがトークをします。



電通のコピーライターであり、近大の広告制作にも携わっていた日下さん。


▼関連記事:電通と組んだ攻めすぎ広告で話題の近畿大学。「でも授業がショボけりゃ意味がない!」と調査をした結果…

「アホになると人生が輝く」という日下さんのトークテーマは、アホのなり方。トークの中で何度も「アホ」という単語が出てきました。UFOを呼ぶバンドや、商店街町おこしで制作したポスターなどの事例を紹介するたび、会場から笑い声が。照れと遠慮を捨てて「アホになれ」というのはいかにも大阪らしい、TEDxYouth@Nambaなトークでした!



神戸大学大学院の准教授でウェアラブルコンピューティングの研究をしている寺田努さん。

「コンピューターを着る時代が必ずやってくる」という言葉が印象的でした。テクノロジーがどんどん人の生活に介入してきているからこそ、人とテクノロジーとの付き合い方を考えることは大切だと思ったトークでした!



つっぱり棒博士としてメディアに登場している竹内香予子さん。

トークテーマは夢を持たずに夢を叶える方法。新聞記者として叶えたかった夢を叶えられず、自分が何をしたいのかわからず目標のない「モヤモヤしている状態」があったという竹内さん。その状態から抜け出し、今に至るまでの話を聴くと、ゴールに向かって一直線に向かうことが必ずしも夢を叶える方法ではないのだと思いました。モヤモヤは新しいことに出会えるチャンスだ!



京都外国語大学に通う中田樹さん。

モノ作りが好きだという中田さんは、留学先のフランスでありあわせのモノで何かを作る「ブリコラージュ」という考え方に出会いました。モノも情報も、知りたいと思ったものはなんでも手に入るこの時代に、完璧さを求めるのではなく、そこにあるもので、即興でモノを作る。話を聴いていて私は小学生の時の図工の時間を思い出しました。「頭を使って、体を動かして、心で何かを感じ取る感覚薄れていない?」の言葉にハッとさせられたトークでした。



薬剤師でもあり、NPO法人AfriMedico代表でもある町井恵理さん。

「今200円、手元にあったら何に使いますか」という投げかけから始まりました。200円で救えたかもしれない命とアフリカの医療の現状を知った町井さん。「私ができることはお金を渡すことではなく、病気を予防する方法を伝えること」。これまでのアフリカでの経験を語ってくださった力強いトークでした!



灘高校の生徒会長である柳津聡さん。

人とうまく馴染めなかった過去と生徒会長である現在とのギャップに悩み、葛藤していく中で、自分を無条件に肯定することが大切だと気づいた柳津さん。過去を克服するために新しい自分になろうとするのではなく、過去も現在も受け入れて、「自分はここにいて大丈夫」と思える強さを、私も欲しいと思いました。



関西を中心に活動中のプロマジシャンRyu-kaさん。

マジックというマイナーな世界をどのようにして多くの人に認知してもらうか、「マイナーをメジャーにかえる方法」をテーマにしたトークです。トーク中に実際にマジックを披露してくださり、会場からは驚きの声と拍手が。そして最後には参加者全員で一つのマジックに挑戦しました。参加者を巻き込みながらのトーク、魅力的でした!


企業ブースの紹介


各セッションの間のブレイクタイムは、パートナー企業ブースが並ぶアクティビティスペースが盛り上がります。ここでは私が気になった企業ブースを紹介します。


VRゴーグルをスマホにつけて体験中の様子(TEDxYouth@Namba提供)

アプリを開発、デザインしているフェンリル株式会社のブース。自社で開発したVRアプリが体験できます!2019年卒採用ではこのアプリを使用し、VRの世界で採用試験を解くという「0次選考」を実施中。


変態バッジを胸につけたa-worksの社員様。

続いて目に止まったのはa-works株式会社。「変態インターン」「すげぇことしよう!」を経営理念に、大阪でインターネット広告を制作されてます。変態インターンと名乗っている時点でなんかもう「すげぇ」です。気になる。

他にも富士ゼロックス株式会社やデジタルハリウッド株式会社など合計10社の企業が面白そうなブースを出していました!参加者の方もあちらこちらへ行ったり来たり、思い思いに楽しんでいる様子でした。

アクティビティスペースには他にもこんなものが!

Before I die…(死ぬ前に私は___したい)


「死ぬ前に私は___したい」を共有するボード。

「これまでの人生を振り返り、死ぬ前にしたいこと、やり残したこと、叶えたい夢などを自由に書き共有しよう!」という目的で設置されたボード。

この「Before I die…」というプロジェクトを立ち上げたのは、2012年にスコットランドのエディンバラで開催されたTEDでトークをした「キャンディ・チャン」さんです。

キャンディ・チャンさんは、大切な人の死をきっかけに死と向きあい、自分のこれまでの人生を振り返ったそうです。その後、「日々の生活の中で大切なものを見失なっている」と自覚。「人生を公共の場で共有し、思い出せる場所を作ろう」と、このプロジェクトを立ち上げられました。

このブレイクタイムでは、私たちボランティアスタッフは、参加者に積極的に話しかけていきます。「どこでこのイベントを知った?」「どのスピーカーのトークが面白かった?」など話題は尽きません。参加者同士もアクティビティスペースにある催しを通し、楽しそうに交流されていました!



アフターパーティー


イベント終了後、別の会場でアフターパーティーが行なわれました。


アフターパーティーは、会場のすぐ近くにあるBROOKLYN ROASTING COMPANY 難波

私は会場準備のため一足先にアフターパーティー会場へ!配置を変え、ケータリングに使う機材を導入し、急ピッチで準備を進めていきます。

今回は難波で開催ということもあり、老舗の名店「だるま」の串カツや千房のお好み焼など、大阪ならではのラインナップを用意。更に、参加者に出来立てを食べてもらえるよう、その場で焼いたり揚げたりできる環境を作りました。


だるまの串カツもその場で揚げたてを提供(TEDxYouth@Namba提供)


千房のお好み焼きも(TEDxYouth@Namba提供)


CHASHITSUの山景最中ちらし(TEDxYouth@Namba提供)

アフターパーティーでは私たちスタッフもスピーカーも参加者に混ざり、一緒にご飯を食べながら楽しく時間を過ごします!


談笑する参加者の皆様(TEDxYouth@Namba提供)

食べながら今日一日の感想を言いあったり、ゲストスピーカーと記念撮影をしたり、みなさん、思い思いに楽しんでいました!



最後に


TEDxでは参加者同士が自然に会話が生まれ、繋がり合えるようなきっかけがたくさんありました。それはスタッフがあらゆるところで工夫し空間づくりをしたからこそ生まれる空気感だったと思います。

そして、こうした気付きを私が得られたのは、参加者側から運営者側になり、イベントを創り上げる経過を垣間見たからこそだと思います。

決して受け身ではなく、自らが感想や意見を発信し、参加者自身がこのイベントに主体的に関わることができるのがTEDxの魅力なのではと思います。


当日ボランティアスタッフとの1枚

大阪・難波からおもしろいを発信しようという想いに大勢の人が共感し、協力し、完成したこのイベント。その一部に少しでも関われたことが本当に幸せです。

この日のイベントのため、1年も前から企画をしてきたコアメンバーの思い入れは、きっともっと強かったはず。

私もコアメンバーになって1からイベントを創りあげたい!もっと深く関わりたい!という気持ちが「爆発」したので、「コアメンバーとしてTEDxに関わること」を次の目標に進んでいきたいと思います!

関西ではこれからも様々なTEDxイベントが行われる予定です。今までTEDxを知らなかった人も、まずは1度参加してみてはいかがでしょうか。

新しい価値観や、これまでになかった考え方に出会えるかもしれません!


(終わり)


ライタープロフィール
松山 明香里 (まつやま あかり)
近畿大学 経営学部 経営学科 廣田ゼミ 4年
近大広報室のインターンを経てネットライターに挑戦。バックパッカーに憧れて二十歳の夏にリュック一つで東南アジアを周遊。旅先ではいつもゲストハウスに泊まります。



編集:人間編集部



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