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2026.01.28

学生必見!近畿大学出身経営者たちが語る“成功につながる学生時代の過ごし方”

Kindai Picks編集部

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オリジナル記事
KINCUBA
近大OB・OG
経営者

近畿大学経営学部キャリア・マネジメント学科4年の神田健斗さんが学生起業家として代表を務める近大発ベンチャー「Enlink」は、2025年11月26日(水)、近畿大学の起業支援の拠点であるKINCUBA Basecampにて、「近畿大学創立100周年応援イベント」を開催しました。イベントでは、近畿大学を卒業した経営者4名にお集まりいただき、パネルディスカッションを行いました。

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下田佳史

株式会社あさひ 代表取締役
1994年近畿大学法学部卒業
株式会社あさひ HP


山本雅史

株式会社アワーズ 代表取締役
2003年近畿大学経済学部卒業
株式会社アワーズ HP


椋本充士

株式会社グルメ杵屋 代表執行役
1984年近畿大学商経学部卒業
株式会社グルメ杵屋 HP


山下智弘

リノべる株式会社 代表取締役
1997年近畿大学理工学部卒業
リノべる株式会社 HP


石塚理奈

フリーアナウンサー
2016年文芸学部卒業
フリーアナウンサーとしてテレビやラジオを中心に活躍。国・自治体・民間企業の公式行事における総合司会を多数務めるほか、2025年大阪・関西万博においても大阪ヘルスケアパビリオン等でのイベント総合司会等も数多く務める。Jリーグ「FC大阪」のクラブアンバサダー兼スタジアムMCとしても活動中。



石塚
石塚
皆さま、本日は近畿大学創立100周年応援イベントにお越しいただき、ありがとうございます。
まず、皆さまにそれぞれの会社紹介をお願いしたいと思います。

下田社長
皆さん、こんにちは。株式会社あさひ 代表取締役の下田佳史と申します。
1994年に法学部法律学科を卒業しました。学生時代に西門のアーチをくぐった思い出が鮮明に蘇ります。

当社は、自転車の大型専門店チェーン「サイクルベースあさひ」を全国で展開しており、現在553店舗を運営しています。販売だけでなく、商品企画・生産やメーカー卸、シェアサイクル、イベント運営など、自転車に関連するさまざまな領域の事業を手がけています。
全国で販売される自転車のうち約4台に1台は当社が関わっている状況です。多くのお客様に支えられており、心より感謝申し上げます。

当社は1949年大阪で創業し、今年で76年になります。大阪にはオフィスが2か所あり、今年7月には東京オフィスも開設しました。当社の正社員は約1,800名、そのうち近畿大学出身者が約40名在籍し、店舗や本社の各部門で活躍しています。今後もお客様の自転車生活を安全・安心で豊かにする取り組みを続けていきます。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

石塚
石塚
全国553店舗はすごいですね。ありがとうございます。続いて山本社長、お願いします。

山本社長
皆さんこんにちは。和歌山のアドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズの山本雅史です。まず、近畿大学100周年おめでとうございます。学生時代の苦労も今となっては財産になっていると感じています。

アドベンチャーワールドは「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所。」をテーマにしたテーマパークです。単に楽しませるだけでなく、いのちと向き合いながら大切なことに気づくきっかけを提供したいと考えています。年間100万人程度の来園者があり、1人当たりの消費単価を掛け合わせると大きな事業となっています。従業員は正社員が約300名、ピーク時はパート・アルバイトを含め約600名、園内では約120種約1,600頭の動物が暮らしています。

また、近畿大学とは産学連携に関する協定を結び、キングペンギンをはじめとした人工授精の研究や地域資源を活かした商品開発などを共同で行っています。私はエンターテインメント全般が好きで、eスポーツや人狼ゲームなど学生や地域とつながる取り組みも行っています。本日はよろしくお願いします。

石塚
石塚
ありがとうございました。続いて椋本社長、お願いします。

椋本社長
椋本充士と申します。私は1984年 に近畿大学を卒業し、在学中は体育会スキー部のマネージャーをしていました。大学時代は体育会で様々な経験をしましたが、今は近畿大学体育会スキー部の会長も務めています。

当社は1967年創業で、まもなく60年を迎えます。創業はうどん屋から始まり、現在は全国約340店舗のレストランチェーンや、関西空港での機内食事業、冷凍食品製造、高齢者向け宅配弁当、鉄道事業、日本語学校の運営など、多角的に展開しています。特に冷凍食品は高齢者向けの宅配分野で長年取り組んでおり、技術の進歩で味も向上しています。

また、地域のインフラであるローカル鉄道の維持運営も行っています。大学や地域と連携し、雇用や産業、教育に貢献していきたいと考えています。よろしくお願いします。

石塚
石塚
ありがとうございます。続いて山下社長、お願いします。

山下社長
リノべる株式会社の山下 智弘です。本日はよろしくお願いします。
創業は2010年で、私は創業者として会社を立ち上げました。当社はリノベーション事業を中心に、個人向け・法人向け・事業者向けのプラットフォームを展開しており、日本を代表する企業(大手商社や金融機関等)の資本も入っています。

リノベーションとは単に元に戻すリフォームとは異なり、既存の建物を活かしつつ現在のニーズに合わせて「つくり変える」ことです。スケルトンにして配管・配線をやり直し、暮らしに合わせて間取りや内装、住宅設備をつくりかえる——そうして新しい価値を創造します。住宅だけでなく、保存建築物や鉄工所の再生など多彩な実績があります。

現在は全国に拠点を展開しており、リノベーションを通じて日本の住宅・都市のあり方を変えていきたいと考えています。



学生時代の近畿大学について

石塚
石塚
ここからテーマ別にお話を伺います。
まずは「学生時代の近畿大学について」お伺いしたいと思います。みなさん、いかがでしょうか?

下田社長
長瀬駅から続く商店街や通りは、今よりも飲食店や娯楽が多く、活気がありましたね。その賑わいにワクワクした記憶があります。キャンパス内も男性が多く、当時はいわゆる「学府」としての男臭さが強かったですが、華やかな雰囲気に変わったのは嬉しいですね。

山本社長
同感です。自分はゲーセンによく通っていました。大学に近いほど店の値段は高く、遠くなると安かった。キャンパス外の記憶が強いです。

椋本社長
私は附属高校経由でキャンパスを通り抜けて通っていました。最初に来た時、大学の大きさに驚いたのを覚えています。昔は雀荘が並んでいた時代もあり、街の風景の変化が印象的です。

山下社長
当時は体育会で忙しく、ほとんど大学と部活動、アルバイトに追われていましたが、その経験が今につながっていると感じます。


学生時代の思い出

下田社長
私は大学1年の時に自転車店のアルバイトを始めました。その体験を通じてお客様商売のおもしろさを知りました。当時は、将来に結びつくとは思わずにただ夢中で没頭していましたが、その経験が結果的に今につながっています。

山本社長
自分は「モラトリアム」の時代で悩んでいました。目的を見失っていた時期もあり、アルバイトや趣味の読書、ゴルフなどをして日々を過ごしていました。36歳で自分のパーパス(存在意義)を見つけてから生き方が変わりました。

椋本社長
体育会スキー部での厳しい指導や生活指導の経験が、組織運営や人材育成に大きく影響しました。スキー部で多くの優れた選手や人材が集まる土壌の作り方を学びました。

山下社長
ラグビーや部活、学業の両立は非常にハードでしたが、卒業後に振り返るとどれも意味があったと感じています。忙しさの中で得た経験が現在の基盤になっています。


近畿大学を卒業して良かったこと

下田社長
卒業生ネットワークの豊富さが大きな魅力だと思います。卒業後も同窓を通じた交流や協力がしやすいところは、つながりの強さを実感しています。

山本社長
学歴そのものよりも、卒業生同士で「同じ大学だね」とつながれることが価値です。特に大阪にいると卒業生同士のつながりを強く感じられます。

椋本社長
大学が大きく変貌を遂げ、卒業生として誇りを持って大学に戻れるのが何より嬉しいです。若い世代の活力や女性の活躍にも将来性を感じます。

山下社長
近畿大学との関わりを続けることで大学への誇りや貢献意識が高まり、自分自身の活動にも良い影響があると感じています。


もし人生をやり直せるなら近畿大学をもう一度選びますか?

下田社長
もちろん選びます。今の近畿大学にも通ってみたいと思います。当時とは環境が大きく変わり、より良い学びの場になっていると感じますね。

山本社長
選びます!今の近畿大学は本当に環境が整っていて、正直“羨ましい”と思うほど。自分が学生の頃とは全く違う環境で学べるなら、もう一度入ってみたいと思います。

椋本社長
はい、選びます。今の大学は驚くほど進化していて、卒業生として誇らしいです。もし、戻って学べるならぜひ通ってみたいと思います。

山下社長
僕も選びます。今の近畿大学は活気に満ちていて、学生の挑戦も多く、素晴らしい環境だと思います。当時とは違う形で得られるものがたくさんあるはずです。


参加者からの質問

参加者:会ってみたい人はいますか?

下田社長
自転車やモビリティを支える街づくりを強力に進められるリーダーに会いたいですね。ヨーロッパのように、自転車や歩行者を中心とした街づくりを推進できる人物とぜひ議論してみたいです!

山本社長
作曲家のロイド・ウェバーさんやアニメーション監督の新海誠さんなどエンターテインメントの製作者に会って、どのように人の心を動かす作品を作るのかを聞きたいですね。

椋本社長
多くの人に会い、幅広い刺激を受けたいです!学生も含めて多様な出会いを重視していますね。

山下社長
会いたい「特定の人」よりも、アイデアを重ねられる人や、アスリートのように挑戦し続ける人と会いたいですね。


参加者:来年、学園祭で20万人の来場を目指すために、企業から協力を得るにはどうすればよいですか?

下田社長
「20万人を喜ばせたい」という言葉が出てきましたが、一番大事なのは、誰のためにやるのか、社会にどう貢献したいのかそこを徹底的に突き詰めることが重要です。

近畿大学には産学連携に取り組みやすい体制もありますし、企業やOBからも協力を得やすい環境があります。ぜひ 「学園祭の来場数を20万人にする理由」 と 「その人たちにどんな価値を届けたいのか」を明確に突き詰めて、仲間とアイデアを集めて企画を練ってみてください。真剣に取り組んでいる姿は、必ず相手に伝わります。


山本社長
まず「20万人に来てもらって、どんな価値を提供したいか」をもっと深掘りしてみてください。人数だけではなく、どう喜んでもらいたいのか、どんな体験を届けたいのかを明確にすることが大切です。
価値が明確になれば、自然と協力したい企業やOBが集まります。
人は“数字”では動かないけど、“想い”と“価値”には動かされます。あなたの言葉で強いプレゼンができれば、仲間も資金もついてきますよ。

椋本社長
20万人、すごい数ですよね。でも絶対できると思います。近畿大学は 100 周年に向けて “100 億円” をOBや関係者から集めるというプロジェクトがあって、実際に集まりました。最初は“本当にできるの?”と思いましたが、熱意と中身のある企画で実現したんです。
ですから、まずは “20万人を達成したいという強い思い” を共有して、中身をしっかり作り込むこと。 そして、それを形にして表に出し続けること。思いが伝われば必ず協力者は現れます。

山下社長
僕も資金調達をしてきましたが、最後は“誰が言うか”が非常に重要です。
ミッションも企画も大事ですが、最終的に企業は“人”を見ています。相手が『この人は逃げない』『この人が言うなら協力したい』と思えるかどうかが、資金調達の成否を分けます。
だから、企業に協力をお願いするときは “逃げない覚悟” を、行動で示してください。20万人を目指す過程で失敗も出ると思います。でも、それでも向き合い続ける姿勢が信頼を生みます。


参加者:これから挑戦したいことはありますか?

下田社長
ワークライフバランスという言葉もありますが、私の場合、どうしても「仕事」が中心になります。仕事は生活の大きな基盤であり、切り離すことができないものです。
これからも中期経営計画を着実に実行し、事業を成長させ、社会に貢献できる取り組みを続けていきたいと考えています。私にとっての挑戦は、やはり事業活動そのものです。

山本社長
プライベートの話になりますが、私は昔からバンジージャンプが好きで、マカオタワーから6回飛んだことがあります。走って自分のタイミングで飛んだこともあります。
いまは“成長できるもの”が好きで、eスポーツに挑戦しています。日本大会・世界大会にも出場したのですが、1 回も勝てませんでした。だから来年、ラスベガスの世界大会に出たいと思っています。
仕事の挑戦とは別に、自分が少しずつ成長できることに挑み続けることを大切にしています。

椋本社長
仕事では常に新しいことへ挑戦しています。来年の春頃には、うちの会社から何かしら新しい発表ができればと思っています。
個人としては、40歳から始めたダイビングをずっと続けています。ベースは石垣島と決めていて、“どこまで続けられるか”を自分への挑戦にしたいです。

山下社長
私は人生で“3つの柱”を持っています。
・スタートアップの創業者としての挑戦
・タッチラグビー選手としての挑戦(日本代表)
・子どもの親としての挑戦

この3本柱をしっかりやり切るために、逆にそれ以外のこと(ゴルフ・お酒・夜遊びなど)は一切やらないと決めています。
そしてもうひとつの挑戦として、グローバルに挑戦したいと考えています。英語も必要になりますし、自分の人生にとって大きな挑戦になると思います。



学生への一言

下田社長
情報が溢れる時代だからこそ、ネット情報だけで判断せず、自分の足で現場を見て直感やインスピレーションを大切にして決断してほしいですね。リアルに触れることで、判断に対する後悔も少なくなります。チャレンジを通じて決断力を磨いてください。

山本社長
比較で生きると苦しくなる。自分の価値やパーパス(存在意義)は自分で決めることが大事です。自分らしさを自分で決めてしまえば、比較する必要はなくなります。悩むこと自体は悪いことではないので、じっくり自分を見つめてください。

椋本社長
2020年のコロナ禍で事業が大打撃を受けた経験から、英語を学び世界とつながる重要性を強く感じています。コミュニケーションとしての英語を身につければ情報の幅が広がり、人生の選択肢も増えます。今からでも英語を始めてほしいです。

山下社長
「正しい問いを立てる力」を持つことですね。答えを出す前に、どんな問いを立てるかが重要です。就活も仕事も人生設計も、良い問いを立て続ける訓練が成果を導くと思います。

石塚
石塚
貴重なお話をありがとうございました。


【近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」】


近畿大学が全学をあげて取り組んでいる起業支援プログラムで、令和6年(2024年)4月には、目標より1年10カ月早く近畿大学発ベンチャー企業100社を達成し、令和7年(2025年)11月現在、195社が登録されています。医学から芸術まで網羅する多様な研究分野や、59万人を超える卒業生ネットワーク、モノづくりのまち東大阪市・八尾市の地域特性、最先端のDX技術など、総合大学としての強みを生かして学生や研究者の起業を支援します。起業をめざすために必要な学びやマッチングのサポート、各分野のメンターによる相談受付、キャンパスを活用した実証実験など、起業マインドの醸成から法人設立・事業展開まで一貫した支援を行っています。なお、「KINCUBA(キンキュバ)」とは、"KINDAI"と"INCUBATION"を組み合わせた造語です。

KINCUBA Basecamp


取材・執筆:Kindai Picks編集部

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