2024.03.14
近大に里帰り?!1年前まで近大生だった新米サカイ(社会)人が、日本一の大学広報にインターン!
- KindaiPicks編集部
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はじめまして、新米サカイ(社会)人です! サカイ引越センターから参りました、西野 伊杏蘭(にしの いあら)です。 2023年3月に、近畿大学 総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻を卒業し、現在はサカイ引越センターの広報課で働いています。 なんと新卒で入社して1年未満の私が、まさかの母校に里帰り! 日本一の大学広報で武者修行をさせていただきました。
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私が受験生だった当時とても話題になっており、実は”大学で広告を学びたい!”と思うきっかけとなった広告です。
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2019年一般入試・前期の出願受付が開始された際に出された広告(大阪のユニバといえば、近大やろ)
ド派手でインパクトのある広告を作り出す、近畿大学の裏側を体験できるなんて!
運送業の働き方改革”2024年問題”を抱える、物流企業の広報課新米社員が近畿大学の広報室で何を学ぶのか。その体験談をご紹介します!
期待を背負って
去年の春に近畿大学を卒業した私は、サカイ引越センターの広報課として日々業務に励んでいます。手前味噌ですが、実は私、オンエア中の新CMにも店員役として出演しています。(動画のサムネイルも私)ご興味がある方はぜひ。働き始めてからやっと仕事や周りの環境に慣れ始めてきた矢先、いきなり上司から”近大の広報室にインターンをさせてもらおうか”と一言。
実は2018年に私の上司が近畿大学の広報室でインターンシップとしてお世話になっていたのです。
引越屋の私が『攻め』の広報室に引越してみた。パンダもビックリ!これが最先端の広報チームだ!
そのご縁があり、近大の卒業生である私もなんとかお邪魔させていただけないかなぁ...。と、本当にいきなり訪問して直談判。
「さすがに...」と思いましたが結果はなんとOK!
(本当にありがとうございます。)
インターンが決まった当初は、いろんな人から期待を背負っているため、とてつもなくプレッシャーを感じていました。
ただ後悔だけはしたくない!会社にいい報告ができるよう、知識を吸収しまくる!
そんな意気込みで初日を迎えました。
進化しつづける母校
およそ10カ月ぶりに西門をくぐった私は、どこか懐かしさを感じていました。近鉄長瀬駅を降りてすぐ目の前にある「まなびや通り」、通称「近大通り」を歩くなか、学生時代によく行った店を見つけ、近大生だった頃のことを思い出していました。
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近大通りにある近大生大好物「焼マン」
さらに足を進めると、最近新たな交通手段として浸透しつつある電動キックボードがお出迎え。
広大な敷地面積を誇る近畿大学のキャンパス内を移動するには、小回りの効く電動キックボードが一番効率的に移動ができ、時間短縮にもつながります。
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懐かしい気持ちのまま、少しキャンパス内を散策していると、24時間営業の無人コンビニを発見!
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24時間営業の無人コンビニ
東大阪の街中を歩いていても見かけることのなかったハイテクな設備が、ここにはありました。
私が近大生の頃、きらびやかな西門近くの建物から信号を挟んで一番奥の建物(G館)で勉強していたため、「こんなん知らん!うらやましすぎる!」と思ってしまいました。
よく知っているはずの近大が、少しの間でどんどん進化し、今も現在進行形で新しくなっていることに衝撃を受けました。
進化し続けているのは近大広報も一緒。
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フロアに入ってすぐ目に入る、トロフィーの数々
まず広報室のフロアに踏み入れ一番に目に入ったのがトロフィーの数!!過去のKindai Picksの記事で見たときよりも断然増えている...!!
1カ月間さまざまな打合せに参加させていただきましたが、少しでもいいと思った新しいアイデアはリスクばかりを考慮するのではなく、すぐにトライしてみようとする姿勢にも驚かされました。それが結果として、たくさんの賞にも繋がっているのだと実感しました。
とにかく打席に立ちまくれ!
とにかく、打合せ中は全員が発言!役職など関係なく、皆さんが思ったことを発言し、意見を出しまくるというのが印象的でした。思ったことをすぐ口にできる環境は、広報室の皆さんの仲の良さで成り立っていると思います。
普段の仕事風景を見ていても、コミュニケーションをよく取っている印象で、いろんなところから会話をしている声が聞こえてきます。
仕事も何かを実行するときには、必ず何度も何度も打合せを行い、全員の認識をしっかり照らし合わせていました。
なんでもチャットやメールだけで済ませるのではなく、しっかり顔を合わせて話すということを大切にしているように感じました。
インターン中も、初日からたくさんの方が声をかけてくださったり、ご飯につれていってくださったり...その温かさに胸を打たれました。
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近畿大学では、年間500本以上のリリースを配信しています。その数の多さにとても驚かされました。
どのようにしてリリースをそんなに大量に作成することができるのか。
それは、近大に所属する教職員全員が、リリースを書く執筆者だからなのです。
毎日のように各キャンパスからリリースの素案が送られてきて、その記事を2人1組のペアで何度も何度もチェック。その後、上長の最終チェックを経てやっと完成させることができます。また、閲覧回数などのデータを収集し、どんな記事が閲覧されやすいかを分析し、次のリリースに反映させていくのです。
私もリリースを作成させていただきました!
生徒制作の映像で校舎をプロジェクションマッピング 「さらに活気のある学校にしたい」という生徒の熱い想いをイベントに!
近畿大学のリリースの特徴は、正確ながらも圧倒的なそのスピード感と、リリースを配信する数の多さだと思います。
ただすごいというわけではなく、その裏側をしっかりと見てきた中で、容易にマネできるようなことではないと感じました。
近大広報室のモットー
広報室にかかってくる電話の半分以上が、取材や撮影の依頼の電話です。その多くが、「近大コメンテーターガイドを見て...」や、「昨日のリリースを見て...」というような内容です。
近大コメンテーターガイドでしっかり教員の研究内容をアピールし、リリースで毎日情報発信を行うことで、メディアの興味を惹きつけることができるのです。
SNSが主流となっている現在でも、テレビや新聞といったメディアもまだまだ主流です。
下地をしっかり作っているからこそ、高いお金を出してテレビCMを打たなくてもメディアにたくさん露出することができているのだと感じました。
そして、どんな取材や撮影内容であっても必ずお受けする!というのが近大広報室のモットー。
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たった数分だけの撮影からほとんど1日がかりの撮影まで、依頼があれば断ることなく対応されており、本当に驚きました。
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取材依頼も多い情報学部内にあるesports施設(esports Arena)
メディアに露出することはもちろんですが、撮影や取材に来られたメディアとの関係作りも重要なポイントだと思いました。
そうやって普段から関係性を築き上げ、こちらが広めたい情報を発信する際に取り上げてもらうという構図ができあがっています。
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新学長就任記者会見にも、多くの記者が集まっていました。
突然ですが、わたし的近大グルメランキング!
私はこの1か月間、近大通りにあるお店や学食などさまざまな近大グルメを堪能してきました。 僭越ながら、その中で個人的に「美味しすぎる!」と感じた上位3つをご紹介させていただきます!第3位 ぽろとこたん
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第2位 笑美食堂
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間違いなく体にいい食材を使っており、味も超絶品。食べるだけで体にいいことをしているように感じます。しっかり満足できる品数と、映える彩りのお料理で口でも目でも楽しむことができます。
第1位 近鮨
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近大生でも食すことができない、知られざる寿司屋「近鮨」。
噂には聞いたことがありますが、本当の隠れ家名店でした。元近大生ながら、初めての近大マグロに感動。今まで食べてきたマグロの中でダントツ1位の美味しさでした。また行きたいながなかなか叶わないのが非常に残念です。
番外編 久しぶりに金井先生と研究室で食べた、幕ノ内弁当
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大学時代にお世話になった、総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻の金井啓子先生にお会いしました!
久しぶりのゼミの教室でお弁当を食べながら、会社のことや、大学時代のことなど、たくさんの思い出話に花を咲かせました。
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これから
インターンシップ最終日には、世耕本部長の講演会にも参加させていただきました!移動中や待機中に世耕本部長とゆっくりとお話させていただくことができ、とても貴重な時間を過ごしました。
講演会では、世耕本部長のプレゼンから近畿大学の広報について学びました。
近畿大学がド派手でインパクトのある広告を生み出す理由は、他大学とは違ったアピール方法で大学の強みを広めていき、受験生に「近大」を知ってもらうきっかけにしたいという思いがあるということが印象的でした。
会社から近畿大学の広報を学ぶチャンスをもらったことで、受験生のときに駅で近大のポスターを見て私は近大に興味を持ったのですが、約5年越しにその戦略を理解することができ、感慨深い気持ちになりました。
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世耕本部長の講演会
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交流会では近大マグロが振る舞われました
近畿大学広報室での1か月間。
私にとってはどれも新しいものだらけでした。
使うツールはすべて最先端。常に新しくおもしろいものを追い求める姿にとても刺激を受けました。
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学生が講師となり教職員を対象に開催された、生成AI画像作成講座の様子
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教えてもらった生成AIを使って早速、サカイ引越センターのキャラクター、まごころパンダくんをつくってみました!
そして、ただド派手な広告だけで人を惹きつけているのではなく、それまでの地道な作業や努力、しっかりとした戦略のもと、”日本一の大学広報”が成り立っているんだと感じました。
近畿大学は、本当にアイデアの宝庫でした。
日本一の大学広報を見ると、サカイ引越センターは伸びしろがありまくり!
早速、会社へ持ち帰って湧き出たアイデアを共有したいと思います。
ありがとうございました!
この記事を書いた人
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西野 伊杏蘭(にしの いあら)
近畿大学 総合社会学部 社会・マスメディア系専攻を2023年に卒業し、現在はサカイ引越センターの広報課で働いている。普段の業務は社内報・社内新聞・福利厚生冊子の作成等を担当している。最近、当社社長の意向で新CMに店員役で出演し、女優デビューを果たした。
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