2018.03.30
0を100に。起業家の国アメリカでインターンに参加した
- Kindai Picks編集部
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昨年の夏、勢いで行ったアメリカの貿易会社でのインターンシップ。現地で見た景色や聞いた話をもとに、人種の共存や働き方、教育や子育てなど、幅広いジャンルから、自由の国たる所以を調査。実体験を交えながら紹介します!
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誰もが1度は訪れたいと憧れる自由の国アメリカ!僕もかつてアメリカでの生活に憧れた一人です。
ただ、アメリカで日本人が生活していくのは大変そうだし、実際どうやったらアメリカで働くことができるのか見当がつかず。
インターンでそれを体験できないものかと、探してみると……。
気になる貿易会社のインターンを発見!しかも、日本人が現地で起業している会社!これは、行ってみるしかない!と、アメリカ行きを決意しました。
訪れたのは、アメリカ最大の貿易港ロサンゼルスで日本人が起業した貿易会社。インターンシップでは、起業された方の付き添いをしながら、ネットショッピングの注文処理などの業務を体験してきました。
インターン中は、聞く話や、連れて行ってもらった場所、体験すること、どれも「ほんまに日本とは全然ちゃうな〜」ってコトがてんこ盛りでした。
経済大国アメリカは国土も広大で、その広さは世界三位!
「海外に行くなら、留学や友達との旅行のほうがより楽しめるのでは?」と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、就職活動のモチベーションアップや新しい刺激を求める場合はインターンシップがオススメです!
今回は、アメリカに住む日本人と話しをしたり、色々なところへ出かけて、僕が感じた日本とアメリカの考え方の違いを4つの項目で追っていきたいと思います。
アメリカは人種のるつぼ!
アメリカは”人種のるつぼ”と言われ、様々な人種の移民が生活をしていることをご存知でしょうか。当たり前かもしれませんが、見た目はアジア系のアメリカ人もたくさんいます。特にロサンゼルスはエスニックタウンと言われていて、ヒスパニック系アメリカ人がめちゃくちゃ多いです。
街を歩いているだけでも、多くの人種の方とすれ違うのが当たり前。
実際に、僕がショッピングモールで財布を失くし、困って話しかけた人がメキシコ系アメリカ人で、スペイン語しか通じないなんていう体験も……。でも、それで終わらないのがアメリカのいいところ。別の英語の話せるメキシコ系アメリカ人がその場を取り持ってくれて、無事に財布の在りかへとたどり着けました。助け合いが根付いているのもまた、多国籍国家ゆえのことなんだろうなぁと感動したのを覚えています。
ちなみに、アメリカでは不法滞在や国籍のない場合でもアメリカで生まれた以上、アメリカ人として認められ高校卒業まで義務教育を受けられます。そのため移民の割合は、国民全体の13%!!ざっと見積もっても10人に1人以上が海外から来た移民ということです。
噴水に腰掛ける人の国籍がバラバラなのは、アメリカならではの光景。
やりたいことを好きなだけやれる風土
アメリカに永住する日本人に理由を聞いてみると、「子育てをする環境として適しているから」と回答する人が多い!!
それは、アメリカでは子どもに無理に勉強をさせることがなく、興味があることを好きなだけさせてあげることが当たり前だからです。
義務教育ですら、勉強ができる環境を与えているだけで強制ではありません。そのため、学校を中退する学生もたくさんいるそうですが、若いうちから自ら考え行動することを学べるというメリットがあります。
ここにいる子どもたち全員に、自由な教育が根付いているそう!!
現地で暮らす親戚は、子どもの頃からアメリカンフットボール、レスリング、日本語学校など多くの習い事をしていて、それが当たり前だと話していました。
また、アメリカの大学は年齢層が幅広くて個性豊かな人が集まっていて、やりたい事を見つけてから大学に入学する人が多く目的意識を持って勉強をしている学生がほとんど。学ぶということに対する姿勢が日本と大きく異なっていると感じました。
完全実力主義!!
日本とアメリカの最も大きな違いを挙げると、アメリカでは完全実力主義で、学歴は関係なく、社会に出てからの功績が全てということです。
一方日本では、大学を22歳でストレート卒業し、公務員や誰もが名前を知っている大手企業に就職をすることが、一般的には高い評価を得る傾向にあります。
日本と比べても、シェアオフィスなどが多い!
アメリカでは自分の能力が発揮できる会社に就職することを高く評価するため、中途採用なども盛ん。また、Appleのスティーブ・ジョブズやFacebookのマークザッカーバーグのように自身で起業をし、成功することも称賛されます。
インターン先の方が「エンジニアなどその個人の才能や専門知識を持っているほうが就職に強いんだよ」と、話していたことが印象に残っています。
また、プロセスや費やした時間よりも、成果物を重視するのもアメリカの特徴の一つ。
例えば、アメリカ経済を支える大都市は東のニューヨーク州と西のカリフォルニア州で、その2カ所の時差は約2時間。
普通ならどちらの会社も、17時が定時となるのが普通ですが、週末になると東側の会社が17時に仕事を終えるのに合わせて西側の会社は15時ぐらいになると、キリのいいところで仕事を切り上げることがあります。
ちなみに、私のインターン先のシェアオフィスでは、週末の15時になると人がほとんどいなくなっていました
さらに、月末になるとオフィスのオーナーが共通スペースに事業者を集めビールとピザをごちそうし、そこで意見交換会が始まり、いろいろな立場の人たちが、お酒を飲みながら笑顔で言葉を交わす様が、とても衝撃的でした。
ゼロから生み出す力がスゴい!!
経済が発展しているアメリカでは、民間ロケット会社のSpace Xのような新しい企業やインターネットを利用したシェアリングエコノミーであるAirbnbやUberのようなビジネスが次々と誕生しています。
アメリカ人のアクティブな性質は街にいる人たちからも、一目瞭然。
アメリカの会社ではすべての人がフラットに意見を投げ合い、いいものを作りだすためにアイデアを創出します。僕もインターンシップ先で「思ったことがあればなんでも言っていいよ」と言われ、上下関係なくお互いに尊敬しあえていることを体感しました。このように物事を様々な方向から見て判断するという環境があるため、アメリカには0を100にできる人がたくさん育つのだと思います。
\自由の国はやっぱりスゴかった!/
今回の渡米を通じて、最も感じたアメリカと日本の違いは、誰もしきたりや固定概念に囚われていないということ。
それは、様々な国の人が集まりお互いに相手を理解しようとしているからです。
グローバル社会が加速していくこれからの時代に、保守的な日本人は取り残されていくと思います。
大切なのは固定概念に縛られず自ら考え行動することや、世界に目を向けて良いものを取り入れること。
勢いで、アメリカへ行ったものの、ほんまに価値観が変わりました。アメリカって最高ですね!
(終わり)
ライタープロフィール
倉岡 篤志(くらおか あつし)
近畿大学 理工学部 社会環境工学科 3年
大阪府出身。様々な海外での経験を通じて、人と人が繋がることに価値を感じ、国際交流団体を立ち上げる。さらに自身のキャリアアップのため、留学と海外インターンシップを計画中。
編集:人間編集部
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