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2021.10.01

「女性はもっと発信を!」ヤフー榎本さんのキャリアと人生を深堀る

Kindai Picks編集部

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オリジナル記事
OB・OG

昔はバンカラなイメージが強かった近畿大学ですが、現在の女子学生の比率は32%となっており、多くの近大卒の女性が社会で活躍しています。今回は卒業後、様々な業務経験を通じて、着実に自身のキャリアを切り開いてこられたヤフー株式会社の榎本寿枝さんに、学生時代のことから現在に至るまで、そして「近大出身の女性がもっと社会で活躍するために何が必要か」について、インタビューしました。

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ヤフー株式会社 COOショッピング統括本部 営業1本部 本部長
榎本 寿枝(えのもと ひさえ) 平成11年 文芸学部芸術学科卒業


Eコマース事業 営業部隊の責任者に至るまでの経緯




――ヤフー株式会社ではどのようなお仕事をされていますか?

ヤフー株式会社は情報を見たり調べたりする検索やニュースなどのメディア事業だけでなく、ユーザーがスマホやPCを使って実際に予約したり、ものを買ったりするEコマース(電子商取引)のサービスにも注力しております。ヤフーショッピングやヤフオク!、アスクルやファッション通販のZOZO、旅行予約のヤフートラベルや一休.comなどのサービスを展開しています。私は入社以来ヤフーのコマース部門に所属し、現在はご出店されているクライアント様の売り上げアップのお手伝いをするコンサルティング営業本部の責任者をやっております。


Yahoo!公式キャラクター けんさく えんじん

――今までのキャリアで一番達成感のあったお仕事は何でしょうか?

私のこれまでのキャリアですが、新卒で旅行会社に入りツアーの企画などをする部署で働き、2社目はカタログ通販の企画の仕事に転職しました。結婚後、夫の中国赴任に伴い退職し中国へ渡る予定でしたが、突然夫が帰任となったことから、現在のヤフー株式会社へ転職しました。2社目がベンチャー企業だったので、私に対する責任は重かったもののとてもやりがいがありました。出張で週の半分くらい東京で仕事をして、土日も関係なく働いていました。

ヤフーに入るまでも色々と経験してきましたが、今の会社での「Eコマース革命」に携われたことを特に誇りに思っています。2013年に弊社会長であった孫正義が発表したもので、日本のインターネットショッピングはもっと自由で開放されたものであるべきだという趣旨で、有料で展開していたヤフーのEコマースのシステムのほとんどを無料にするというものでした。数十億円の売り上げを捨ててでも日本のお買い物をもっと便利に活性化するというミッションの立ち上げに参画できたこと、全国にある小売事業者とインターネットショッピングを盛り上げていく日々は本当に刺激的でやりがいがありました。ヤフーは業種的に東京がメインの会社なのですが、コマースは地方の力も強くて、全国の津々浦々のクライアントの皆様との仕事はとてもやりがいがあり、充実しています。

ドラマにでてきそうなぐらい絵に描いたキャンパスライフ!




――どのような学生時代を過ごしていましたか?学生時代の経験が今でも活きていることはありますか?

「ザ!大学生」でしたね。文芸学部の芸術学科だったので本来の近大生とは違っていたかもしれませんが、Eキャンパスの現在BLOSSOM CAFEのあるところが稽古場で、クーラーもないぼろぼろの体育館跡のようなところで私たちは学んでいました。授業があるないに関わらず、360日ぐらいずっと長瀬にいる感じでした。舞台芸術が学べる大学が少なく、全国から学生が集まってくるのでほとんどの同級生が一人暮らしで、みんな長瀬に住んでいましたね。舞台芸術の授業も楽しかったですし、映画部にも入っていて、バイトもして、飲み会もして、たくさんの近大生と交流がありました。大規模な大学に通っていること自体を本当に満喫していて、ドラマにでてきそうな大学生活を送ることができたと思います。高校生の時は演劇部に入っており、近大のオープンキャンパスに来た時に、演劇が学べるだけでなくその雰囲気や活気にこれこそ大学!と刺激を受けてすぐに近大に決めました。高校時代に思い描いた大学生活がその通りになった感じです。今思い返してもめちゃくちゃ楽しかったし、また生まれ変わっても近大に通いたいですね。

――卒業生としての近畿大学の魅力、近大を卒業してよかったと思うことは何でしょうか?

私は中高一貫の女子校出身で閉鎖的な部分もあり、自分の世界が狭かったのですが、近大に来たら友達百人は大げさではなく、それぐらい人とのコミュニケーションが自分次第で広がり続けるじゃないですか、そういうことが楽しく感じました。そして社会人になっても社交性が磨かれたことで、関係性を作ることや行事に参加したりと、新しいことに手を挙げることを率先してできるようになりました。そうすることが得だということを大学時代に知ったからです。また映画を撮影し、舞台も0から作って講演することが単位になるのですが、チームワークで進めていくことや、ゴールを目指して準備し計画的にステップを刻んでいくという学びも仕事で大いに役立っています。映画部の活動で夏休みに離島の小学生向けに移動映画館を開館し映画に触れてもらう活動をしていたのが、旅行会社に就職するきっかけにもなりましたね。旅行会社ではその経験を活かして芸術ツアーなども企画していました。

近大卒の女性はもっと発信し、後輩にとっての刺激に。




――榎本さんの今後の目標を教えてください。

3社で働いて色々な経験や知識を得ることができたので、もし役立てる機会があればそれをいつか社会、特に地域の活性化などに還元したい気持ちがあり、現在、大学院に通っています。このコロナ禍で小売業も大変になっていて、すごくデジタルのリテラシーに乏しい状況でもECに参入せざるをえないことや、価格競争になってしまうなど利益が出にくくなっているので、まずは仕事を通して解決したいと思っています。ずっと働き続けたいという思いもあるので、いつかセカンドキャリアとして、小売業の人にアドバイスやサポートするようなことが個人でもできたらいいなと思っています。

――近大出身の女性がもっと社会で活躍するために何が必要だと思いますか?

近大出身の女性はすでに十分に活躍されているんじゃないかなと思っています。女性の人数が少ないから活躍している人が少ないように感じるだけではないでしょうか。活躍されている女性の卒業生がもっと発信することで、後輩たちがそれを受けて刺激や勇気をもらえるのではないかなと思いますし、私自身も活躍されている他の女性の皆様にたくさんの刺激をいただいています。


取材・文:笑屋株式会社
企画・編集:近畿大学校友会

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