Kindai Picks

2019.03.05

GO羽鳥とニシキドアヤトに学ぶネタ探しのコツとウケる文章術【近大ライター勉強会】

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Kindai Picks編集部

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勉強会
イベントレポート
オリジナル記事

『Kindai Picks』の学生ライターを中心としたWebライター向けの勉強会「近大ライター勉強会」。『ロケットニュース24』の編集長で漫画家・マミヤ狂四郎としても活動するGO羽鳥さんと、フリーライターのニシキドアヤトさんをゲストに迎え、拡散される記事を書くためにネタ探しのコツやウケる文章の書き方などを伝授していただきました。


GO羽鳥(マミヤ狂四郎)
東京都出身。ロケットニュース編集長・漫画家・迷惑メール評論家・100均評論家。漫画もイラスト記事もコラムも書けるオールマイティー型。見た目は完全にアジア人だが、多少のマー語(マサイ語)を操る日本人。趣味は料理で、調理師免許も所持。
@mamiyak46

ニシキド アヤト
フリーライター。1991年生まれ。2017年2月に『ニシキドアヤトのブログ』を開設以降、様々なメディアで記事を企画・執筆。人間編集部では『一人暮らしの妄想ルームMOOOM』や『ゆるがしこい節約メディアゆるぢえさん』といったウェブメディアにて執筆を行う。
@art_0214




左から司会担当の納谷ロマン、ニシキドアヤト、GO羽鳥、司会担当のトミモトリエ

トミモト:こんにちは、本日はよろしくお願いします。今回は3回目のライター勉強会ということで「面白いって何だ!? ネタ探しのコツとウケる文章術」をテーマにお話ししていただこうと思います。

GO羽鳥ニシキド:よろしくお願いします。

トミモト:お二人とも、今はどのくらいのペースで記事を書いてますか?

ニシキド:僕は月2〜3本くらいですね。ひとつの記事に労力をかけてしまうタイプなので……。

トミモト:『ロケットニュース24』では1日どのくらいの本数がアップされているんですか?

GO羽鳥:編集部全体では1日最低15本、私個人だと書ける時は3〜4本ですかね。

ニシキド:めちゃくちゃ多い……。


年代も経歴も違う二人が、ライターになった経緯とは?


トミモト:執筆のペースも、タイプも全く違う!ちなみに二人はそれぞれどんな経緯でライターになったのでしょうか?

GO羽鳥:昔……それこそ僕が高校生の頃に秋葉原だけで流通しているミニコミ誌がありまして。。そこで「漫画家・ライター募集」って書いてあるのを見て「漫画描きます」って手紙を書いたんですよ。で、運良く漫画を描かせてもらう機会を貰えて。その媒体で出会った、クーロン黒沢さんというライターさんが本を出すという機会に「ライティングも手伝ってよ」と、声をかけてくださって。

トミモト:なるほど。それまでライターになるための勉強とかはしてなかったんですか?

GO羽鳥:してなかったですね。だから、執筆を手伝った時、クーロン黒沢さんが私の原稿をけっこう直してくださったんですよ。それで「なんで直されたんだ!?」ってめちゃめちゃ見比べたりして、それが勉強になりました。



トミモト:ニシキド君は全然違う経緯でしたよね。

ニシキド:僕は高校を卒業して普通に8年くらいサラリーマンをやってて。ある時『オモコロ』に出会って「文字や写真でこんなに笑えるのってすごいな」と思っていたんです。で、1年くらい『オモコロ』をずっと読みふけってたんですよね。その後仕事を辞めたんですが、2〜3か月有給期間があったので「自分でも『オモコロ』的なものをやってみよう」と思ってブログを書き始めたんです。ふざけた記事を書いてたんですが、いきなり仕事の依頼が来て。それまで文章を書いたことも、勉強もしたことがなかったので、ブログがきっかけでライターになれたって感じですね。


ネタ探しのコツ


トミモト:情報収集はどんな風にされてますか?

GO羽鳥:僕は、2ちゃんねるのまとめサイトから海外サイトまで、100〜200くらいRSSフィードを登録しています。毎日タイトルだけざっと見て世の中の流れを追うために。。あとはGoogleアラートに「ダイソー」「セリア」「キャンドゥ」とか、自分が欲するネタのキーワードを設定したりも。

ニシキド:僕は、暇さえあればTwitterを見てますね。すごくリツイートされてるツイートを見てなにかできないか考えたり、あとは、漫画とかTVで面白いツッコミとかやりとりとかを見たらiPhoneにメモするようにしています。実際、メモしたツッコミを使うかはわからないんですけど、後から見返しても面白かったら、自分のフィルターにかけて、記事に昇華させることもあります。

トミモト:羽鳥さんは小ネタ系も多いじゃないですか。お正月恒例の福袋特集とか。福袋のネタだけで一体何本記事書いてるんだ!?って思うんですが……。

GO羽鳥:今年は、ロケットニュース全体で過去最多の125本でした。

トミモト:125本……。それだけの本数になると、福袋を開けながら構成も考える感じですか?

GO羽鳥:そうですね。福袋の記事って読者にドキドキを与えるものだから、開ける瞬間にライター自身がドキドキしないといけないんですよ。動画を撮りながら「なに? 靴入ってる!」って興奮ししつつ開けていく。その熱が読者に伝わるんです。100均関連の記事の場合は、とりあえず買ってからネタになるかどうか考えます。たまに想定外の展開で数字が伸びたりするんですよ。パンツを3種類買ったら、ひとつだけヤバい形状のやつだったとか。ちゃんと「足を使う」じゃないですけど、実際に試してみないとわからないんですよね。



トミモト:ニシキド君の場合は、構成を計画的に作りあげてますよね。

ニシキド:そうですね、自分の企画だと流れから全部決めていったりするんで。面白いハプニングがあれば変えたりもしますけど。


ヒット記事を生み続ける二人が、行き詰まった時の対処法とは?


トミモト:参加者から事前に質問を募集していたんですが、「行き詰まった時の対象法を教えてください」という質問がありまして。やっぱり行き詰まることってありますか?

GO羽鳥:ある、めちゃくちゃある。そういう時は、つまんない記事しか書けなくなっても書くことが大事。どこかで記事がウケれば、負の連鎖が終わるから、ひたすら耐えるしかないですね。

ニシキド:僕の場合は書けなくなるって感じですね。取材の手応えがなかったりすると、書くのが億劫になるっていうか、なかなか始められない。そういう時は、「原稿料が振り込まれたらおいしいものを食べる」とか「新しいゲームを買う」みたいな妄想を膨らませて、自分を無理やりわくわくさせて、なんとか書き上げます。


完全にこれはアイデア勝ち!な記事が生まれた経緯とは?


トミモト:お二人に「これはアイデア勝ち」だと思う記事をいくつか選んでいただきました。

【検証】iPhone6で「肛門認証」は可能
【検証】7月発売のホンダ「モンキー125」と普通の「モンキー50」を画面上で乗り比べてみた! わりとデカくてゴッツイことが判明

ロマン:羽鳥さんの記事って、タイトルで内容がわかってても読みたくなるんですよね。

GO羽鳥:「iPhone6で肛門認証は可能」は、iPhoneに指紋認証が搭載されてすぐに、「乳首認証」の記事を書いたんですよ。海外でもめちゃくちゃ好評で、海外のファンから「乳首先生」と呼ばれた時期もありました。それをさらに上回らなきゃいけないと思って行き着いた先が肛門認証でした。

ロマン:思いつくかもしれないけど、実際にやるのがすごいですよね……。

トミモトニシキドくんのミネラルウォーターの記事は、「意識高い系の人ってミネラルウォーターが好きだけど、みんな水の味なんてわかってないでしょ?」っていう発想からはじまってるんですよね。

ミネラルウォーターを好む意識高い系の方々は味の違いがわかるのか?沼の水と比べてもらった
「ツイスター」一本勝負! 体が柔らかい人同士が対決したらどうなる?

ニシキド:そうですね。みんな「味が違うんだよ」って言うんですけど、そんなことないだろと。それで、前になにかで見た水をろ過する『ライフストロー』を組み合わせて、なんかできないかなと。

トミモト:二人とも共通して言えるのが、小中学生の発想なんですよね。それを本気でやってるからすごく面白くなる。

ロマン:そう、誰が見ても笑える記事っていうね。


ネットでウケる文章術とは?


トミモト:ウケる文章をどうやって書いているのかというところを教えていただければと思います。今年1月に公開された羽鳥さんのMOUSSYの福袋の記事でいうと、例えが秀逸なんですよね。「神々感」とか使っちゃうセンス。



GO羽鳥:それね。「なんだよこれ、神かよ〜」とか、一人で言いながらやってました。例えってめちゃくちゃ大切なんですよ。読者がイメージできたらそれが面白さになる。こういうバカなことを真剣にやるっていうか、物事に入り込むのが大事です。

トミモト:ニシキド君のミニマリスト1日密着記事だと、空白の入れ方というか、間が良いですよね。表情の写真から入ったりして、読者の「えっ?」っていう気持ちを代弁してくれる。小さいところも見逃さずにツッコむところとかは、ニシキド君の王道ですよね。



ロマン:会話でツッコむとか、心の声でツッコむとか。ニシキド君のいじり芸にはいろいろパターンがありますよね。

トミモト:ちなみに、お二人とも「こういう笑いはやりたくない」っていうのはありますか?

GO羽鳥:人を傷つけたり、人と比べて笑いを取るのはNGですね。

ニシキド:炎上は絶対したくない、でもサムいこともしたくないっていう感じですかね。

トミモト:サムくなってしまうのって、どんなパターンなんでしょうか。

ニシキド:僕の場合はボケの持っていき方がわざとらしくなってしまうことですかね。強引な感じがするとサムくなるんじゃないかな。

GO羽鳥:ひとりよがりで読者のことを考えていないというか、「面白いと思われたい」「頭が良いと思われたい」みたいなのが透けて見えるのもサムいですよね。



トミモト:最終的に記事をどれだけ客観視できているかが大事なんですかね。書いた原稿はどのくらい読み返します?

GO羽鳥:9割以上の読者がスマホで見ているので、スマホで5回は読み直します。行間とか、この写真で良いのかとか……。

ニシキド:僕も、書きながらめっちゃ読み返しますね。2〜3行書いたら初めに戻って、完成したら最初から最後まで駆け抜けられているかをチェックして。

ロマン:何回も読んでると「これほんまに面白いんかな」ってなってきません?

ニシキド:そういう場合もあるんですが、自分で読んでて笑っちゃうとか結構ありますよね。

GO羽鳥:あるある。もちろん仕事なんですけど、福袋とか100均の商品で「なんだこれ!」っていうものが出てきたら自分でもめちゃくちゃ面白くて、それをそのまま読者に伝えてる感じですね。

トミモト:「面白いから見て見て!」って感覚が大事なんですかね。まずは自分が楽しむ、それを記事に落とし込んでいくっていうことですね。では、最後に質疑応答に移りたいと思います。

参加者1:ネタを考えて写真を撮るのか、写真を撮ってからネタを考えるのか、順番は決まっていますか?

ニシキド:自分が企画したものに関しては事前に絵コンテを考えるんですけど、企画ありきのものだと、カメラマンに写真をたくさん撮ってもらうようにお願いしてます。ブレてても全然使えるので、とりあえず撮った写真を全部もらって、あとは写真とにらめっこして決めていきますね。

GO羽鳥:ネタにもよりますが、私の場合は撮りながら構成を考えてますね。前回と違う感じを試してみたり、いろんな角度から余分に撮影しておく。3カメ、4カメぐらいiPhoneを用意して、自撮りした動画のキャプチャーをとって使ってます。

参加者2:数字が伸びるかどうか、公開前に予想できますか?

ニシキド:「これバズるぞ」っていうのはなんとなくわかりますね。

GO羽鳥:大体わかりますね。でもそれが全然バズんない時とかもあって、そういう時は一日仕事できなくなるぐらい落ち込みますね……。

トミモト:ここでしか聞けない貴重な話ばかりでしたね。本日はありがとうございました!

ライター勉強会の後は、近大通りにある『ロッカーズ ダイナー』で交流会も開催!



近大ライター勉強会は『Kindai Picks』の学生ライターはもちろん、近大生なら誰でも参加可能です。興味のある方はぜひ次回、参加してみてくださいね。


(終わり)


取材・文:山森 佳奈子
写真:西畑 将大
企画・編集:人間編集部


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