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2023.02.24

朝ドラヒロイン・福原遥さん独占インタビュー!「舞いあがれ!」の舞台・東大阪で近大生が聞く、作品にかける思い

Kindai Picks編集部

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朝ドラ
連続テレビ小説
舞いあがれ
福原遥

総合社会学部 社会・マスメディア系専攻の村松 秀教授のゼミ生が、NHK朝ドラ『舞いあがれ!』を応援する企画を考案し、NHKの特番に協力することに――。生中継イベント、1990年代の東大阪をテーマにした展示、主演の福原 遥さんへの独占インタビューと、盛りだくさんの一大イベントになりました。村松ゼミ生によるレポートの第1弾です。

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こんにちは、近畿大学 総合社会学部 社会・マスメディア系専攻3年生の水谷 鈴(みずたに りん)です。みなさん、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』は見ていますか? 物語の舞台として東大阪が登場しているので、東大阪にある近大に通う私としては、親近感いっぱいで毎朝ウキウキ、舞いあがっています!

実はその『舞いあがれ!』を応援するイベントを、私が所属する社会・マスメディア系専攻の村松 秀 ゼミの2年生が企画しました。もともとは朝ドラによって東大阪が盛りあがればという思いから、勝手に企画したイベントでしたが、NHKにプレゼンしたところ一部を採用していただき、生中継の『舞いあがれ!』応援特番にいろいろと協力することになったんです!



村松教授はこれまで、NHKのプロデューサーとして『すイエんサー』『さし旅』『ためしてガッテン』『孤独のアンサンブル』『日本エコー遺産紀行 ゴスペラーズの響歌』など、たくさんの映像コンテンツを制作されてきました。そんな村松教授のゼミでは、“人々の心を動かし豊かにしていく「コトづくり」プロデュース”をテーマに研究活動を行っています。今回の『舞いあがれ!』応援企画もそうした「コトづくり」を実践する取り組みのひとつです。

この企画がスタートしたのは、近大のある東大阪がドラマの舞台となっていることが大きな理由ですが、もうひとつ、主演の福原 遥 さんがかつて、村松教授が手掛けた番組『すイエんサー』で、リポーターを務めるすイエんサーガールズとして活躍されていたという縁もありました。それで私の後輩のゼミ生たちが「ぜひ応援しよう!」と思いついたわけです。


『舞いあがれ!』ってどんなドラマ?

舞いあがれ!NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』メインビジュアル (C)NHK

ヒロイン・舞は、ものづくりの町・東大阪で町工場を営む父・浩太と母・めぐみ、そして兄・悠人との4人暮らし。引っ込み思案だった舞ですが、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母・祥子の元を訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる「ばらもん凧」に魅入られます。
あんなふうに空高く飛びたい──空へのあこがれは、パイロットになる夢へとふくらんでいきます。本物のパイロットになるべく努力を重ねる舞ですが、想像以上に厳しい道のりが待ち受けるのでした。
東大阪で実感する「ものづくり」の喜びと、自然とともに生きる離島での暮らし。2つの故郷である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞は、やがて新しい形で空への夢を見つけていきます。夢の飛行機作りに情熱を燃やす仲間たちとともに、舞の夢は、みんなの夢をのせた新しい翼となって大空へ飛び立ちます!!

(『舞いあがれ!』公式サイトより)

というのが、『舞いあがれ!』のストーリー。舞は、長崎・五島に古くから伝わる「ばらもん凧」を揚げたことがきっかけとなって、空へのあこがれを抱きます。そこで、後輩たちが考えた企画は、「東大阪のロケ地をめぐるスタンプラリーを実施する」「スタンプラリーの高得点獲得者は、花園ラグビー場で行われる花園近鉄ライナーズの試合前に、凧揚げができる」「試合のハーフタイムに朝ドラのPRを兼ね、東大阪の夢を乗せたばらもん凧が空に舞いあがる」などというもの。この企画をNHKの担当者に提案したところ、凧揚げの部分が『舞いあがれ!』応援特番で採用され、生中継で活用されることになりました。


旧東大阪市立三ノ瀬小学校から、凧揚げを生中継。

ゼミ生の企画を採用していただいた番組は10月15日(土)9:00から放送された2部構成の『めっちゃ関西 秋の1ch感謝祭「舞いあがれ!」中継SP~東大阪&五島列島』。ドラマとゆかりのある旧東大阪市立三ノ瀬小学校から生中継が行われ、地元の小学生たちが、ゼミ生と一緒に凧揚げをしました。



旧東大阪市立三ノ瀬小学校は『舞いあがれ!』のロケ地にもなりました。

福原遥 高橋克典
近畿大学東大阪キャンパス「11月ホール」では『土曜スタジオパーク』の公開生放送!

この日のNHKは『舞いあがれ!』&東大阪の情報が満載。旧東大阪市立三ノ瀬小学校からの中継に続いて、午後からは近畿大学東大阪キャンパス「11月ホール」で『土曜スタジオパーク』の公開生放送が行われました。ゲストは、ヒロイン・岩倉 舞を演じる福原 遥さんと、舞の父・岩倉 浩太 を演じる高橋 克典 さん! そして番組終了後に、私が福原さんに独占インタビューさせていただきました!


壁があるからこそ成長できる! 朝ドラヒロインの夢が叶った福原 遥さんにインタビュー!


私は、緊張しがちで今回のインタビューも不安でしたが、福原さんの柔らかい雰囲気のおかげで、楽しく新鮮なインタビューとなりました。

――朝ドラの主演にかける思いを聞かせてください。

学生の頃、ちょうど今回演じる舞ちゃんのように、内気で周囲に思っていることをあまり言えない時期がありました。そんな時に『おひさま』(2011年度前期・NHK連続テレビ小説)を見て、勇気をもらったんです。それから、朝ドラのヒロインを演じることは私の夢になりました。その夢が実現した今は、みなさんに『舞いあがれ!』を楽しんでいただけるように、最大限の力を出し切りたいです。

――物語の舞台である東大阪を訪れてみていかがでしたか?

町工場がこんなにもいっぱいあるんだ! というのが最初の印象です。『舞いあがれ!』で描かれるネジだけでなく、東大阪の街からいろんなものが世の中に発信されていることを知って驚きました。お父ちゃん(高橋 克典さん)も言っていたんですけど、エネルギッシュで、生き様がすごくかっこいい。愛や人情に溢れた街。温かい場所だなと思います。


ドラマでは、舞の大学時代も描かれました!

――近畿大学に来られて、どんな印象を持ちましたか?

おしゃれすぎます(笑)。カフェみたいな雰囲気で「こんな大学あるんだ!? 通ってみたい!」って思いました。

――すイエんサーガールズとして活躍していた頃の思い出はありますか? 村松先生を覚えていますか?

もちろん覚えてます! 『すイエんサー』ではモノづくりや科学のことに、本気で取り組んでいました。現場に来るまでテーマを教えてもらえなくて、台本もないし、打合せもない。でも問題が解決するまで帰れないから、みんなで必死に考えていましたね。こうじゃない、ああじゃないって、チームみんなで考えるのが初めてで、すごく楽しかったです。勉強になることもいっぱいありました。


すイエんサーガールズ時代の写真。

――福原さんがメディアなどで、アクティブに活躍している姿を見ると、同世代なのにすごいなって思います。何か秘訣はありますか?

私も舞ちゃんと一緒で、昔は自分から行動できなかったんですが、いろんな先輩と出会うなかで「変わりたい」「強くなりたい」「自分から発信したい」という気持ちが湧いてくるようになりました。今は限界を作らず、いけるところまで自分なりにがんばれたらいいなと思っています。

――『舞いあがれ!』は「向かい風を受けてこそ、空高くとべる!」というキャッチフレーズがついていますよね。活動するなかで、向かい風を感じる場面はありますか?

毎日あります(笑)。「こうしたい、ああしたい」という思いがいっぱいあるのに、なかなか達成できないことがある……。でも私のなかに、志を高くして、どんどん壁を打ち壊して上に向かっていきたいという気持ちがあります。「壁にぶつかっているけど、そのおかげで成長できるんだ」と思って、がんばっています。

――福原さんは、かつて出演されていた『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』のまいんちゃんの頃から、キラキラしていてずっとあこがれの存在です。どうしてそんなにずっと魅力的でいられるんですか?

うれしい。そんなふうに思っていただけて光栄です。私もどうしたらそんな存在になれるかなって、常に考えています。だからと言って悩んだりせず、いつも楽しむようにしています。

――『舞いあがれ!』を通して、俳優として大事にしていることはありますか?

キャストのみなさん、スタッフのみなさん、みんな本当に温かい人ばかりなんです。一人じゃできないことも仲間や家族がいることで強くなれて、できるようになっていきます。そういう、みんなの「愛」をすごく大事にしたいなと思っています。

――同世代の学生たちへぜひメッセージをお願いします。

夢や目標に向かって一歩踏み出して、自分のペースで諦めずにがんばっていれば、いつか本当に素晴らしい景色が見られると思います。怖かったり、なかなか動けないことも多いと思いますが、プラス思考で。「絶対、大丈夫。自分は大丈夫。」って、自分と仲間を信じて、夢や目標に突き進んでほしいなと思います。

まとめ

福原さんは、ゆっくりと丁寧に言葉を選んで答えてくれました。テレビから受ける、ふんわりとした優しさだけでなく、壁を打ち壊そうと挑戦する姿勢や関わる人への愛に溢れる、とても素敵な人でした。私自身は、福原さんから「がんばって一歩ずつ進んでいこう!」 という勇気をもらった気がします。「絶対、大丈夫。自分は大丈夫。」という気持ちで、向かい風にも飛び込んでいきたいと思いました。

次回の記事では「1990年代の東大阪」を体感できる、村松ゼミで制作した企画展示の様子(会場:旧東大阪市立三ノ瀬小学校の教室)をご紹介します。


朝ドラ舞台になった90年代の東大阪 「舞いあがれ!」のあの頃を、近大生がインスタレーション作品に

文:藤原武志
編集:人間編集部

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