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2018.01.03

国立大学職員の私が近大の新聞広告企画会議に潜入。そして分かった業界で独走する3つの理由

Kindai Picks編集部

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広報

山形大学広報室職員の大澤と申します。
今回とても貴重な機会をいただき、近畿大学広報室で1週間の研修を経験してきました。遠く離れた山形からどうして近畿大学を訪れることになったのか、そして研修を通じて私が発見した「近大広報が大学界で抜群に注目される理由」をここでご紹介します!

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山形から700km離れた大阪へ



私が普段生活している山形県は、東北地方・日本海側に位置していて、人口は約110万人。
夏には生産量日本一のさくらんぼ、冬は蔵王の樹氷と、四季折々の自然が魅力です!




私はこんな山形県で唯一の国立大、学生数約9,000人の山形大学で広報を担当しています。

この山形県から今回研修をさせていただくことになった近畿大学のある大阪までは、なんとその距離約700km!遠いですね。




「研修なら東京へ行った方が大学や企業も多くて選択肢が広がるのでは?」と声が聞こえてきそうですが、今回山形から“わざわざ”大阪まで研修に来させていただいた目的は、

「大学界の古い序列をぶっ壊すべく攻め続ける近大広報の風を肌で感じること」

きっかけは、講演のために世耕石弘部長に山形大学へお越しいただいた昨年8月。
熱さと絶妙な話術で笑いをかっさらう世耕部長のファンになった山形大学の上司たち。

山形大学「機会があればぜひまた山形に来てください!」
世耕部長「いいですね。交換条件ではないですが、職員を近大に研修で送ってもらうのはどうですか?」
山形大学「いいんですか!?ぜひぜひ実現させましょう!」
大澤「(へぇ〜…誰が行くんだろ。ほんと上の人たちは自由だな〜)」

正直全く他人事で、この件すら忘れていた私に後日届いた2017年最大のサプライズ。

山形大学「大澤くん!近畿大学で1週間研修ね!よろしく!いや〜すごいね!」
大澤「え?誰が行くんですか?(すっとぼけ)…そもそも近畿大学ってどこ…」

…そうして東北・山形から私にとっての異文化、大阪へ飛び立つ日を迎えるのでした。


いざ、大阪へ。


すべてが新鮮!初めての大阪



飛行機とバスを乗り継ぎ、無事東大阪にある近畿大学に到着!


大きなアーチ状の門がお出迎え

キャンパス内には特大サイズの広告が!

東北生まれ東北育ちの私、実は今回が初めての大阪滞在ですべてが新鮮でした。
特に「食い倒れの街・大阪」ということで食事は楽しみ!

まずは何といってもお好み焼き!本場の味に感動!


「てらまえ」のお好み焼き

そして近大に来たからには、何としても行きたかった水産研究所で近大マグロと初対面!
いやぁ〜本当に美味しかったです。


「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」のお刺身盛り合わせ

そして夜のミナミへも。。


グリコ!!

かに道楽!!

串かつだるま!!

・・・

・・・

さて、美味しい話ももっとあるんですが・・・そろそろ本題に入りたいと思います!


“独走”する理由①「『近大らしさ』を徹底的に追求!」



近大広報といえば、「近大マグロ」や「早慶近」などの“とがりまくった”広告。
2018年1月3日に新聞掲載された広告の準備会議に参加させていただきました。

今回のテーマはまさかの「お詫び広告」…!


ここでの発見は、
「『近大らしさ』をこれでもか!と徹底的に追求すること」

スクリーンに映し出された文章案をにらみ、「こっちのほうがええんちゃう?」「くどいな!」「普通すぎておもしろくない!」と広報室職員のみなさんの意見が止まりません…。



読者の目線、データの根拠、語呂の響きまでを確認し、緻密にメッセージを盛り込みます。

なかなか見ることができない広告制作の裏側。
前面に出る「おもしろさ」の奥に込められた“執念”に近いこだわりが、注目を集め続けている原動力の1つなのだと実感しました。



そして練りに練って完成した広告がこちらです!


*2018年1月3日、近畿圏の新聞に掲載
*クリックすると拡大できます

細部までこだわり抜いていますので、お詫びの一つ一つまでぜひ読んでみてください。


“独走”する理由②「読んでもらえるリリースペーパー!」



近畿大学のプレスリリースはなんと年間474件。これは膨大な本数です。
研修中に、国際学部講演会に関するリリースに携わらせていただくことができました。

ここでの発見は、
「“読んでもらえる”リリースペーパーに仕上げていること」




様式は定期的に見直し、「一度決まったら貫き通す」とフォーマットを徹底されています。
ページ上部にある3点のリリースのポイント「社会に対してのインパクト」「大学へのメリット」「学生へのメリット」もルールの一つとのことです。

どんなに素晴らしい発表でも、分かりにくいペーパーではもったいない。
3点のポイントの他にも、細部まで確認を徹底し、メディアの方に読んでもらえる工夫が近大のリリースには詰まっているように感じました。

明確なフォーマットは体裁にかける手間もいらないので、多くの情報を発信する際に効果的ですよね。


“独走”する理由③「チャレンジ精神が浸透している!」



研修中に世耕部長が受けたメディアからのインタビューで、話していた言葉。
「教育・研究の充実はもちろん、近畿大学では“広報ファースト”を掲げ、勇気がいるチャレンジも多くしてきた。」

ここでの発見は、
「チャレンジしようという精神が広報室全体に浸透していること」

斬新な取り組みを続ける近畿大学は、私から見るといい意味で“異端児”のような存在です。

目立ったり、とがったりするのには今まで当然だと思ってものを思い切って変える必要もあり、エネルギーも使いますし、変わったことへの厳しい意見もあるかと思います。

それでも大学界の古い序列をぶっ壊すべく、個々の業務の中で「チャレンジ」する広報室の職員のみなさんの姿勢をそばで拝見できたことが、今回の研修の大きな発見でした。




感謝でいっぱい



1週間という限られた時間の中で、プロ意識とスピード感を持って働く近大広報室に与えていただいたインパクトは鮮烈です。本当にありがとうございます。

山形の地から今回の研修の成果を届けられるように、目の前の課題に「チャレンジ」していきます!

ライタープロフィール
大澤 遼(おおさわ りょう)

国立大学法人山形大学 総務部総務課広報室

2013年4月採用、広報室勤務2年目。大学広報誌制作、公式HP・SNSの運用を主に担当。2018年10月に、ひととつながるWEBマガジン「ひととひと」をOPEN!やまがたの地で輝く学生・卒業生・教職員などの思いを発信中。



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