2026.08.28
つんく♂さんが声を失ったことを明かした、あの日。近畿大学入学式と歩んだ11年

- Kindai Picks編集部
104 View
2026年8月29日(土)21:30から放送の日本テレビ系「24時間テレビ49」スペシャルドラマ『幸せはある』。描かれるのは、音楽家・エンターテインメントプロデューサーで近畿大学OBのつんく♂さん。喉頭がんの治療のため声帯を摘出し、声を失ったことを初めて公表したのは、2015年4月4日、約7,000人の新入生が集う近畿大学入学式でした。入学式総合プロデューサーとして新入生に贈り続けてきたメッセージとは―。ドラマ放送を前に、つんく♂さんプロデュースの近大ド派手入学式の歴史を振り返ります。
この記事をシェア
伝説となった2015年入学式――
近畿大学では、すべての新入生が気持ちを新たに充実した大学生活の第一歩を踏み出すことができるよう、2003年から毎年、若手職員でプロジェクトチームを立ち上げ、さまざまな趣向を凝らした入学式の枠にとらわれない式典を行ってきました。そして2014年からは、近畿大学附属高校、近畿大学の卒業生であるつんく♂さんにプロデュースを依頼。このように音楽プロデューサーが本格的に入学式の演出を手掛けるのは、全国の大学でも初めての事例でした。
そして、伝説となった2015年入学式。
2015年4月4日、約7,000人の新入生が集う近畿大学入学式。
新入生宣誓や学長挨拶、応援部や吹奏楽部、アカペラサークルなどの学生による華やかなパフォーマンスでどんどん入学式は進み、いよいよフィナーレ。
司会者から「入学式総合プロデューサーのつんく♂さんから、新入生にメッセージです」と紹介があり、ネオンで輝くステージ上の階段からつんく♂さんが満を辞して登場。
ステージ中央に立つと、突如、会場におだやかな音楽が流れはじめ、
スクリーンにメッセージが投影されました。
入学おめでとうございます!
なぜつんく♂さんはステージ上にいるのに話さないのか、機材トラブルか?と会場がざわざわとしはじめたころ、
声にして祝辞を読みあげることができないのか…
それは、私が声帯を摘出したからです。
昨年から喉の治療をしてきていましたが、
結果的に癌が治りきらず、
摘出するより他ならなかったから
一番大事にしてきた声を捨て、
生きる道を選びました。
スクリーンに表示されたその瞬間、会場は一斉に静まりかえり、新入生はもちろん会場にいる全員が、スクリーンの文字を息を呑んで見守りました。
皆さんと一緒です。
こんな私だから出来る事。
こんな私にしか出来ない事。
そんな事をこれから考えながら
生きていこうと思います。
皆さんもあなただから出来る事。
あなたにしか出来ない事。
それを追求すれば、
学歴でもない、
成績でもない、
あなたの代わりでは無理なんだ
という人生が待っていると思います。
つんく♂さんの病を乗り越え、前を向いた力強いメッセージは、不安いっぱいの新入生に大きなインパクトを与え、会場は大きな拍手が巻き起こりました。
祝辞の全文は上記の動画の16:45ごろからご覧いただけます。ぜひご覧ください!
また、これまでのつんく♂プロデュースの近畿大学入学式はこちらで!
YouTubeプレイリストを見る
入学式パフォーマンスユニット
KINDAI GIRLSを結成
つんく♂さんプロデュースの近畿大学入学式を語る上で欠かせないのがパフォーマンスユニット「KINDAI GIRLS」の結成です。
つんく♂さんは、入学式のプロデュースだけでなく、入学式のオープニングを飾るためだけのパフォーマンスユニットを在学生から募集し「KINDAI GIRLS」を結成しました。在学生、新入生からメンバーを募集をしたところ、初回はなんと150人もの学生から応募があり、つんく♂プロデュースの入学式の期待値の高さが伺えました。
そして、「やる気、情熱、近大愛」の3つを重視したオーディションで選ばれた、医学部から文芸学部まで幅広い学部の学生16人のメンバーがステージに立ちました。
結成当時のKINDAI GIRLS
2014年 「そうだ!We're ALIVE(モーニング娘。)」
2015年 「ここにいるぜぇ!(モーニング娘。)」
つんく♂さんが作詞作曲したオリジナル曲
そして、ついに。2016年にはKINDAIGIRLSが入学式でパフォーマンスをするためだけに、初めてつんく♂さんがオリジナル曲「青春×青春」を作詞作曲。入学式後には、近大発のオリジナルアイドルユニット『KINDAI GIRLS』としてミュージックビデオを公開しました。
2016年「青春×青春」作詞×作曲/つんく うた/KINDAI GIRLS
♪〜青春したい 青春したい 青春したい Every day
のフレーズは、一度聞くと、脳内リピ間違いなしの超名曲です!
誕生秘話についてはこちらをご覧ください!
Kindai Picks「めざせ紅白!近大発アイドル「KINDAI GIRLS」がMVリリース!」
以降も毎年入学式でパフォーマンスをするためだけに、オリジナル曲を作詞作曲していただきました。
2017年 「人生 Take Off!」作詞×作曲/つんく うた/KINDAI GIRLS
2018年「Free Your Imagination!」Sound Produced/つんく Director/竹久正記(fanfare inc.) うた/KINDAI GIRLS
2018年には、これまでに発表した「青春×青春」「人生Take off!」「Free Your Imagination!」のオリジナル曲3曲を収録したCDを、学内をはじめ、関西地区の大手CDショップなどで販売。また、イオンモールなどでCD販売記念イベントを開催し、多くのファンの皆さまにお集まりいただきました。
2019年「MY DREAM」作詞作曲/つんく Sound Produced/つんく♂ Director/河谷英夫 うた/KINDAI GIRLS
2020年「Unique!〜唯一無二の唄〜」作詞作曲/つんく 編曲/平田祥一郎 Sound Produced/つんく♂ MV Director/竹久正記(fanfare.inc) うた/KINDAI GIRLS
コロナ禍を経て男女混合ユニット「KINDAI WELCOMES」へ
そして、コロナ禍を経て、3年ぶりにつんく♂さんにプロデュースいただいた2023年入学式からは男女混合ユニット「KINDAI WELCOMES」を結成。さらにパワーアップし、再びステージを盛り上げました。2023年 「Get the Glory!〜もっと未来へ!〜」作詞作曲/つんく 編曲/大久保薫 うた/KINDAI WELCOMES
2024年「THE KINDAI-PRIDE」作詞作曲/つんく 編曲/大久保 薫 うた/KINDAI WELCOMES
2025年 「Hey Good! 未来に向かって」作詞作曲/つんく 編曲/大久保 薫 うた/KINDAI WELCOMES
2026年 「近大魂の唄」作詞作曲/つんく 編曲/大久保 薫 うた/KINDAI WELCOMES
2015年の入学式で、「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です」と新入生に語りかけたつんく♂さん。それから11年、入学式のステージを通して、新たな一歩を踏み出す新入生の背中を押し続けていただいてきました。
華やかなパフォーマンスや楽曲の根底にあるのは、「あなただからできること、あなたにしかできないことを追求してほしい」という、2015年から変わらない思いがあると改めて感じました。言葉や音楽、そして入学式のステージに託されてきたそのメッセージは、これからも近畿大学の新入生へ受け継がれていきます。
つんく♂さんが声を失い、新たな人生を歩み始めるまでを描いた日本テレビ系「24時間テレビ49」スペシャルドラマ『幸せはある』は、2026年8月29日(土)21:30から放送。ドラマとともに、つんく♂さんが近畿大学の入学式で届けてきた言葉にも、ぜひあらためて触れてみてください。
取材・執筆:近畿大学広報室
この記事をシェア








