2025.07.15
進路選択に悩む高校生が大学教授に突撃インタビュー! 経済学で世の中をハッピーにできる?!
- Kindai Picks編集部
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自分の人生観を深めるために「ロールモデル」となる人物を探し、その人の話を聞いて真似できる行動を実践してみようーーと高校から課題が出されました。周りの同級生は自分の趣味があったり、夢が決まっていて、すぐに「ロールモデル」を決定していく中、「あまり趣味とかないなあ」と悩む高校3年生のサホさん。 担任の先生から、気になる学部の教授に話を聞きに行ったりしてもいいんじゃない?とアドバイスを受けて、近畿大学経済学部 教授 佐々木俊一郎先生の研究室を訪問しました!
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佐々木 俊一郎(ささき しゅんいちろう)
近畿大学経済学部 経済学科 教授
専門:行動経済学・実験経済学
不確実性が存在する状況(投資やギャンブル、将来の消費計画など)において、心理的な要因が経済的な決定にどのように影響を与えているかについて実験やアンケートを実施して研究しています。
教員情報詳細

今日はよろしくお願いします。

今日、私のところに来たということは、経済学部が気になっているんですか?


高校・大学はバンドに夢中!
佐々木先生が経済学に興味を持ったきっかけとは


唐突なんですが、先生の高校や大学時代の夢ってなんでしたか?

もうその日その日みたいな感じで。
ただ大学受験があるしちょっと勉強していかなきゃなと、勉強はやっていました。部活もやってたんです。吹奏楽部に入って、毎日楽しく友達とずっとバンド活動をやっていました!なので、当時はそんなに将来のことやどういう職業に就きたいとかはあまり考えてなくて。
ただ社会科学っていうか、そういう分野に興味はありましたね。
大学に入って、経済学を勉強したてのころは、お金の流れのことばっかりかなと思ってたんですが、よくよく勉強してみるとそれだけじゃないんですよね。世の中の仕組みや、ルール、そういったことまで経済学という1つの土俵で分析できるんです。経済学って、全部数字で成り立っているので、ふわふわしたものじゃなくて、論理的なところにもすごく惹かれました。

大学時代のバンドの様子。
右)チャックフィンドレーさんという米国の著名なジャズミュージシャンと色々なご縁で共演させていただきました!
「ついそうしちゃう工夫」を考え、世の中を良くする経済学


こういう取り組みは「ナッジ」といって、人々により良い行動を取ってもらうための仕組みや仕掛けみたいなものです。例えば、タバコのポイ捨て防止のために、吸い殻入れで投票ができるようになっていて、「世界で一番素晴らしいサッカープレーヤーはどっち」という質問で、ゴミ箱にロナウドとメッシと書いてある箱があると、どちらかに入れたくなるんですよね。

ナッジを活用した吸い殻入れのイメージ図


このように、経済学の知見を生かして、世の中のためになりお役に立てることができればなと思ってます。
経済が「幸福」に関係する?!



そういうことを調べていたら、経済という分野が幸せにも一部関係あることを知って、でも、逆に競争とか幸せじゃないこともあると書いていて。。。



だから今でもその真似はできますよ。自分の家族とか周りの人に「幸せですか?」を0から10点で点数をつけてもらったり、その人の仕事の具合や人間関係なども聞いてみてもいいかもしれないですね。





経済学で全部がハッピーになるというわけじゃないですけど、一部でも役に立てればいいなぁと思っています。少し前までは、経済学は机上の空論、なんて結構言われてたんですけど、経済学には大きなポテンシャルがあるので、現実の社会でも経済学をもっと活用してほしいですね。
ダメかもしれないけど、やってみれば絶対に発見がある


サホさんは何かありますか?


水泳をしているんですけど、すごく低迷した時に人に頼れなくて、1人で抱え込んじゃって余計に落ちちゃったことがあって。担当してくれるコーチに「頼っていいんだよ」と言われたときに救われて、そこから人に頼れるときは頼ろうという思いを持っています。



あとは世の中のことにアンテナを張っておくことは大事だと思いますね。アンテナを張っておいて、ここはすごく気になるなと思ったところを深掘りしていけば、自分のやりたい方向性が見えてくると思いますよ。
残りの高校生活で、ぜひたくさんのことを発見して、やりたいことが見つかるといいですね!応援してます。

▶︎ 近畿大学経済学部 入試情報サイトはこちら!
近畿大学オープンキャンパス 2025@東大阪キャンパス
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