初めまして! 近大文芸学部出身のライター藤堂真衣です。
物心ついたころからアニメが大好きで、大人になった今でも人に会えば「
今期なに見てる?」しか話題の引き出しがないオタクです。
久々の母校来訪に緊張を隠せない藤堂
そんな私が今回、「Kindai Picks」で記事を書けると聞いて「ヤッタ~~! 故郷に錦を飾るぜ!!」と喜び勇んで受けたテーマが
「聖地巡礼」。
そうそう、みなさん知ってます? 聖地巡礼。
もともとは「宗教上、重要な意味をもつ場所に信者が赴くこと」ですが、アニメファンの間にもこの「聖地巡礼」というカルチャーがあるんですよ。
アニメに出てきた建物とかスポットとか、ときには銅像などを見に行って「ありがたや~!!」と、写真を撮ったりその場の空気を楽しむ、紳士淑女の嗜みです。
ちなみに、近大東大阪キャンパスもとあるアニメの聖地になっているのを知っていますか?
奥深いストーリーや京都アニメーションならではの美しい描写で、またたく間に多くの人々を魅了した競泳アニメ『
Free!』に登場する、主人公たちのライバル校「鮫柄学園(さめづかがくえん)」です。
2019年7月に公開された「劇場版 Free!-Road to the World-夢」の予告動画
『Free!』シリーズは2013年の夏にTVアニメの放送が始まり、2019年夏時点でTVアニメ3シリーズ、総集編も含めた劇場版作品は5本にもなる大人気のアニメ作品です。
もちろん、藤堂もこの作品の大ファンで、公開作は全てチェックしています!
近畿大学は『Free!』の聖地の一つでもあることから、オープンキャンパスなどの際には多くのファンの方が近畿大学を訪れ、聖地の雰囲気を楽しまれています!
ところで、アニメの聖地巡礼っていつから流行り始めたのでしょうか? ネットでは「どうやって見つけた!?」というようなめちゃめちゃマニアックな聖地が特定されていますが、誰がどうやって見つけているのでしょうか? そして、今アツイ聖地ってどこなのでしょうか……!?
そんな疑問を解決してくれそうな先生が、なんと近大にいると聞いてやって来たわけです! お話を聞くのは総合社会学部 准教授の
岡本健(おかもと たけし)先生!
なんと、2019年からの着任にもかかわらず講義に学生が殺到し、異例の追加開講をすることになったとか……なんちゅう先生や……。
岡本 健(おかもと たけし)
近畿大学 総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 准教授
1983年生まれ。担当授業は「現代文化論」「情報と社会」など。博士(観光学)。専門は、観光社会学、アニメ聖地巡礼、コンテンツツーリズム、ゾンビ。著書に『ゾンビ学』(人文書院)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学』(法律文化社)、『巡礼ビジネス』(KADOKAWA)、などがある。
研究分野は観光学で、
聖地巡礼などのコンテンツツーリズムと
ゾンビ学が専門ってどういうこと?
聖地巡礼はいつから始まった?
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今日はよろしくお願いします! まず、「聖地」の定義から教えていただけますか?
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いきなり
難しいところからきましたね。まず、アニメの聖地は、「アニメの背景として出てくる風景」が基本です。ただ、アニメの背景に描かれれば、どこも同じように「聖地」として大切にされるかというと、そうじゃない。私は、
ファンや地域の人に愛情をもって大事に思われることで、聖地としての「格」が上がるんだと考えています。
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おっと、出だしからなかなか難しい……つまり、単にアニメに登場しただけでは聖地にはなれないということですよね。印象的なシーンで使われていることが重要なんですか?
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それもあります。作品の中で一番盛り上がるシーンに使われた背景などは、印象に残りやすいですよね。でも、作品内での重要性だけが「格」を決めるわけではない場合もあるんですよ。
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なるほど……?
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例えば『
らき☆すた』というアニメでは、キャラクターが神社の娘という設定です。「鷲宮(わしみや)神社」という神社がモデルになっているのですが、
アニメ本編にはそれほど登場しないんです。
岡本先生が2009年4月撮影した鷲宮神社(2018年8月に老朽化のため鳥居が倒壊し、現在再建中)。
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確かに、上の画像のシーンはオープニングにちょこっと出るだけですよね。
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これは、アニメになってからファンが訪れるようになり、地域の人もそれに気づいてくれて。
地元とファンが一緒になって盛り上げた結果、とても有名な聖地になった……というケースです。
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ファンと地元が一緒に聖地を創っていくんですね。ちなみに、聖地巡礼の始まりっていつなんでしょうか?
研究室のドアに貼ってあった『らき☆すた』のタペストリー。かがみ&つかさの巫女装束姿は最高にかわいい。
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これも実は諸説あって、「聖地巡礼マップ」というアプリを作っている方々によると、1968年にはすでにデータがあるそうです。でも私は、今のような聖地巡礼スタイルに絞っていうと90年代が始まりかなと思っています。
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今のようなスタイル?
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私が聖地巡礼に興味を持って調べ始めたのは2008年のことですが、このころから
ファンが場所を特定して、「巡礼ガイド」みたいにしてブログで発信していて、それがとても面白かったんです。
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ブログが主流の時代ですね! そのブログを見た新たなファンがまた訪れて……という動きだったんですか?
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そうです。90年代の初めには『
美少女戦士セーラームーン』が流行し、火野レイというキャラクターの家が神社だということで、そのモデルになった神社を探し出して訪れる人がいましたが、そのあたりから今の聖地巡礼につながっているのかなと思います。
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その頃からみんな、アニメに登場した実在の場所に行ってみたいという情熱があったんですね。
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ファンが聖地を見つけて訪れる。ネットの発展によってそれを発信できるようになって、ネットで見た他の人が訪れる……という動きがとても面白いなと思ったんですよ。今はもっとカジュアルに、SNSにアップできますしね。
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しかし、聖地って昔はもっと少なかった気がするのですが、なぜ最近はこんなにたくさんの聖地があるのでしょうか?
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アニメのトレンドが移り変わっているというのは一つの要因としてあると思います。
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トレンドに影響を受けているんですか?
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例えば、昔は『
宇宙戦艦ヤマト』や『
機動戦士ガンダム』のように、宇宙を舞台にした作品が多い印象ですよね。宇宙であれば、すごく乱暴にいうと
真っ黒な背景に星を描いておけば背景はOKでした。
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確かに、宇宙船の中も自由に設定できますね。
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ところが、1997年に放送された『
新世紀エヴァンゲリオン』のように、SFっぽい作品でも日常の風景を必要とする作品が出始めて、
リアルな背景を作る必要が出てきたんです。
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なるほど。『
らき☆すた』とか『
けいおん!』みたいに、学校が舞台のアニメも多くなりましたよね。
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一方で、デジタルカメラが普及して、実際にある景色をそのまま取り込むのが簡単になってきたんです。また、アニメーションの放送期間はどんどん短くなっているので、一作にコストをかけられない。そういった面からも、実写を使って背景を作るのはとても理にかなっているんです。
そんな方法で見つけるの!? 聖地の特定方法
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聖地ってたまに、あまりにもどこにでもありそうな場所すぎて「
どうやって見つけたの?」と思うことがあるんですが、実際に特定する方法を教えてもらえませんか?
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難しいですよね。僕も何人かに聞いたことがあるんですけど、ポピュラーな方法としては「
Googleマップ」ですね。あれで目星をつけるんです。
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その目星のつけ方を知りたい……! 山が多いとか、海辺だとか、そんな感じですか?
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そうそう。Googleマップで「このあたりかな?」と目星をつけたら、実際に行ってみるそうです。意外とアナログでしょ(笑)。
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一ヶ所さえ見つかれば、
同じ作品に登場する場所は近くに点在していることが多いので、周辺を散策してみるといいそうですよ。
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なるほど……。他はどんな探し方があるんでしょうか?
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「背景にある山の重なり具合から特定する」という人がいます。
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重なり具合……?
お仕事柄、土地の高低差を示した「地形図」をとても正確に読める方がおられて…。だから、「この山の感じはあのあたりかな」と見当をつけやすいそうです。
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で、出た~~! 能力のムダ遣いなやつ~!!
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あと面白いのは、
「火の見やぐら」です。
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火の見やぐら……? あの、地方にある、スピーカーとかがついてるやつ……?
火の見やぐら。高いところから火事を見張り、鐘を鳴らして周辺の住人に異変を知らせる役割をしていた。現代でも警報を鳴らすサイレンが取り付けられ、現役で活躍している火の見やぐらも。
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各地の火の見やぐらの写真を撮っている人がいるんですよ。火の見やぐらってその地域の板金屋さんが作っているらしいんですが、特に統一の規格がないそうで、作った板金屋さんによって形が異なるのだそうです。
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まさか、そこから特定を?
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火の見やぐらマニアの方に連絡をして、「この背景に映っている火の見やぐらがどこにあるか教えてほしい」
「これは〇〇板金さんのだから、〇〇県の××町です!」って(笑)。マニア同士の連携プレイですね。
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特定班の動きのよさが、こんないろんな人たちの才能のムダ遣いからきてたとは。
聖地巡礼って、なんであんなに楽しいの?
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私も聖地巡礼が好きで、ハマった作品の聖地にも行きますが、
なんであんなに楽しいんでしょう?
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いくつか理由があると思います。作品の世界観に浸れるとか、キャラクターの気持ちを追体験するとか、そういった理由もありますし、私自身行ってみて面白かったのは、制作側の目線で見られるという点です。実際に現場を訪れたときに「この場所をこんな風に使ってるのか!」と発見があります。
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制作の目線ですか?
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例えば『Free!』で登場した鮫柄学園=近大の西門もそうですが、実はあれは
門の内側(商店街側ではなくキャンパス側)を使ってますよね。内側の方が並木があって映えるし、距離をとって撮影しやすいですから。そういう意図を感じ取れるのが楽しいんです。
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確かに……! ファンなのに、全然気づいていませんでした。
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それから、作品の舞台が原作から決まっている場合などは、その
地域の文化が作品にも登場することがありますね。例えば『
氷菓』という作品は岐阜県の高山市を舞台にしていますが、地域の伝統的なお祭り「飛騨生きびな祭」が作中にも出てきます。
『氷菓』第22話をモチーフにした第62回「飛騨生きびな祭」のポスター
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実際にある文化や伝統を作品に取り込んでいるんですね。
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『氷菓』を見て聖地を訪れて、生きびな祭を見ることができたら、作品の世界をより深く理解できますし、好きになれますよね。
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確かに、もう一回見たくなりそう。
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最後に、地域の人やそこにいる他のファンと出会えるのも魅力です。普段、街で自分が好きなアニメのグッズを鞄につけている人を見かけても、いきなり声をかけられないと思いますが、
巡礼先ではなぜか交流できたりするんですよ。
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めっちゃ楽しい! 他にどこに行ったかとか盛り上がれそう。
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地元の人も、みなさんが思っているほど怖くないですよ(笑)。「あそこはもう見に行った?」なんて、新しい情報をくれたりしますしね。楽しい経験ができると、また行きたくなりますよね。
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旅行に行きたい場所がどんどん増えていきますね!
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旅って目的地(聖地)に行くだけが目的じゃないんですよ。その道中にもいろんなものがあるし、「聖地があるから」っていう理由で出かけても、ついでに名産品を食べてみたり、近くを散歩したり、楽しみ方はたくさん。
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聖地をきっかけにして、今までは興味のなかった土地を訪れるのも楽しいですよね。
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そうそう。みんな
昔からそういう口実を作って旅行していたみたいで、江戸時代に流行したお伊勢参り(伊勢神宮への参拝)なんかも、お参りの後は「精進落としだー!」って遊郭で遊んで帰ってきていたそうです。わざと遠回りして、色々と遊んだり見聞を広めながら帰ることもよくあったようですしね。
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そっちが真の目的かい!(笑)
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今もきっと、聖地巡礼っていう目的を設定しつつ、他のことも楽しんでいる方が多いと思います。
今一番オススメの聖地は「佐賀県唐津市」
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先生のいま一番オススメな聖地ってどこですか?
『ゾンビランドサガ』の佐賀県唐津市ですね!
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今日イチの即答きた。
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唐津はフィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』の聖地でもあるのですが、『ゾンビランドサガ』にも登場しているんです。地域の方々は、『ユーリ!!! on ICE』でファン心理のようなものをかなりつかんだみたいです。
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ファン心理。
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単に聖地になったから人が来る=地域が元気になる、ということではなく。ファンとしては、作品をきちんと見て、キャラの特徴とかちょっとしたネタを押さえてくれてるとうれしいですよね。唐津市はそういうことをとても細やかにされているんですよ。
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わかる気がします。『ゾンビランドサガ』だとどんなところでしょうか?
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主人公たちの所属するアイドルグループをプロデュースしている「巽(たつみ)」というキャラクターがいて、彼は着ているベストのポケットにいつもイカのゲソを入れているんですよ。唐津のショップではこの巽の衣装を再現したドールがあって、ゲソもしっかり入ってます。
唐津市ふるさと会館アルピノのお土産売り場にある巽の衣装。ポケットにはゲソが入っている。
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それはうれしい! 絶対「わかってる~!」ってなりますね。
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それから、唐津って行って初めて知ったんですけど、有名な建築家を何人も輩出しているらしくて。キャラクターたちの住居として登場する洋館も雰囲気がありますよね。
キャラクターたちの活動拠点として登場する「旧三菱合資会社唐津支店本館」。唐津出身の建築家・曽禰達蔵(そねたつぞう)が設計に関わったとされている。特別公開期間を除き、通常は一般公開されていない。
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建築好きにもウケそう……!
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そうですね。それについて言うと『けいおん!』に出てくる桜が丘高校のモデルになった豊郷小学校旧校舎群もですが、著名な建築家が建てた建造物は
建築ファンが訪れることもあります。
一つのスポットにいろんなジャンルのファンが集まるんですね。
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例えば親子で豊郷小学校を訪れていて、娘さんは『けいおん!』ファン、お父さんは建築ファンという方もいました。一つの場所にいろんな価値があれば、それだけ訪れる人は増えるので、活性化につながりますよね。
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アニメの聖地というだけでなく、みんなで楽しめる場所になるんですね。
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あとは、国民的なアニメですが『忍たま乱太郎』とか。原作者の尼子騒兵衛(あまこそうべえ)先生が尼崎にお住まいということもあって、一部のキャラクターの苗字が尼崎の地名なんですよ。
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え~!! そうなんですか⁉ 確かにちょっと前からオタク友達がよく話題にしてましたが……。
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上級生キャラクターが登場してから、腐女子(※男性同士の恋愛を好む女性のこと)に大人気なんですよね。好きなキャラクターの名前がついた場所に行ったり、僕のゼミ生には「推しと同じ名前の交差点」をありがたがって写真に撮っていた学生もいます。交差点はもはやアニメには登場せず、直接関係はないのですが、彼女にとってはすごく価値を持っているんです。
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すごい……!! でもなぜかオタクは推しの名前が活字になってるとうれしいんですよ、すごくわかる。
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尼崎は聖地としての打ち出し方もすごく上手で、関連グッズもたくさん展開されているので、作品が好きな方はきっと楽しめますよ。
聖地の価値観を変えた「天気の子」
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他にも、岡本先生が今注目している聖地はありますか?
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やはり『天気の子』は外せないと思います。『天気の子』では、実在するものがそのまま登場していて、特に東京にお住まいの方や、東京によく行かれる方からすると、すごく「わかる」風景が多いだろうなと思いました。
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新海誠監督の作品は、背景や風景の描写がとてもリアルですよね。
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私は住んだことはありませんが、東京にはよく行くので「そうそう!路地裏ってこんな感じで汚いよな~!」と、観ていて感心しました。
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目のつけどころ。
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まさに現在の都市を汚い部分も含めてしっかり描いているので、臨場感がありますよね。タイアップしている企業が多いことによって、店名などもそのまま使われているものが多く、これもリアリティを増しています。
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確かに、実名で登場しているお店もありましたね。
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これは「聖地として取り上げられて地域が注目を集める」というより、「多くの人が知っているところを描くことで日常が聖地になる」という効果が強いように思います。
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なるほど。リアリティと身近さで聖地になっていくんですね。
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あと、もう一ついいでしょうか。現在放送中の『放課後さいころ倶楽部』も個人的に超オススメのアニメ。聖地は京都とボードゲームです。
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京都と……ボードゲームですか!?
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はい。本作は、最近現実世界でも流行してきているボードゲームを登場人物たちがプレイするという内容です。毎回違ったボードゲームが登場し、それに合わせた物語が用意されていて飽きないんですよ。
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ボードゲーム、ついつい熱中して盛り上がりますよね。「人生ゲーム」とか。
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私が持っているものの一部ですと、たとえば、「カルカソンヌ」や「ごきぶりポーカー」、「パンデミック」、「枯山水」などがあります。よく知られているものには「人狼」がありますね。
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そんなにバラエティ豊かなんですね! 確かに、周囲でも飲み会でボードゲームを楽しむ人が増えている印象があります。
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『放課後さいころ倶楽部』の舞台は原作コミックスと同様に京都です。京都がお好きな方なら「あ! ここ行ったことある!」という場所がたくさん登場します。そして、本作はボードゲームをプレイするアニメですから、実際にそのゲームをプレイすることが聖地巡礼になるんですよ!
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なるほど! キャラクターがプレイしていたゲームを自分たちもプレイすることが、聖地巡礼の一つの形になるんですね。
聖地巡礼を楽しもう!
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聖地巡礼にチャレンジしてみようという人に、アドバイスをいただけますか?
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観光スポットであれば当たり前にあるようなものがない、ということが、聖地巡礼ではよくあります。
例えばトイレがないとか、コンビニがないとか。
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めっちゃ実践向きの回答! でも確かに、観光地として造られてない街もありますもんね。
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「ヤマノススメ」の聖地なんて山ですからね!(笑)山ではないにしても、事前にどんな場所かを下調べして、準備しておくのは大切です。
岡本先生の研究室。食玩やフィギュア、漫画がいっぱいあって「ここ、住みたいな……」と思った
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他に気をつけたほうがいいことはありますか?
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作品によっては、
地元の人がまだ作品の舞台になっていると知らないことも多いので、「何をしているの?」と尋ねられたらきちんと答えられるようにしておくといいですね。不審者にならないように(笑)。
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「この作品のファンで、この街が舞台になっているので舞台巡りをしています」……とか。
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あとは、地域の個人商店などにどんどん入ってみてほしいですね。郷土料理を食べたり、地元のお話を聞いたり。地元の人と楽しく交流してもらえたらいいなと思います。ただ、住宅街で大声で騒いだり、個人のお宅や地域の人々に対して無許可で写真撮影をしたり、といったマナー違反はいけません。地域の方々に迷惑をかけて「アニメの聖地巡礼お断り」となってしまったら悲しいですよね。
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国内や海外にもいろんな作品の聖地がありますが、基本は普通の旅行と同じで「その土地にあるものを楽しむ」ことなんですね。私も今度は地元の人とお話ししてみようと思います!
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聖地は地域の人とファンが一緒に創っていくものなので、ぜひいろんな人と交流してみてください!
岡本先生、ありがとうございました!
聖地巡礼についてたくさんのお話を聞くことができましたが、印象に残ったのは「旅は口実」であるということ(火の見やぐらのインパクトもすごかった)。
聖地巡礼をきっかけにその土地を訪れたことから、思わぬ街の魅力に気づくこともあるかもしれません。
「それまで知らなかった街のことを、どんどん知りたくなる」。聖地巡礼には、そんな大きな魅力が隠れているんですね。みなさんもぜひ、聖地巡礼にチャレンジしてみてください! 栄養や水分の補給とトイレの確認はお忘れなく!
本記事は2019年6月に取材を行い同年7月に公開予定でしたが、京都アニメーションへの放火事件をうけ一部内容を編集・加筆いたしました。京都アニメーションでの事件で、被害にあわれたみなさま、犠牲になられた方やそのご家族・および関係者のみなさまに心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。
(おわり)
この記事を書いた人
藤堂真衣
フリーライター。近畿大学卒。絵柄の美しいアニメと漫画が大好物で、聖地の特定をたしなむオタク。何かにハマるとその話しかしなくなり友人から距離をおかれがち。ニックネームの「まいもん」は大学時代の友人がつけたもの。
企画・構成:
人間編集部