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貯めた通貨をお店で使える!?近大謎解きキャンパス「暗号だらけの仮想通貨パニック」体験レポ

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Kindai Picks編集部

2018.08.22

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大学
オープンキャンパス

近畿大学オープンキャンパス2018の特別イベントとして、東大阪キャンパスで実施される謎解きイベント「暗号だらけの仮想通貨パニック」。理工学部情報学科の森山真光准教授と学生が開発した独自の仮想通貨をゲームに盛込み、貯めた通貨が学内のカフェで使用できるのが大きなポイント! 一体どんなイベントなの? どんな仕組みで動いているの? 開発の裏側も徹底レポートします。

フリーライターの中馬さりのです。

近畿大学のオープンキャンパス(7月22日、8月25日、26日、9月23日の4日間)で実施されるイベント「暗号だらけの仮想通貨パニック」はもうチェック済みですか?



このイベントのポイントは理工学部情報学科・電子取引研究室の森山真光准教授と学生が開発した近大オリジナルの仮想通貨。仮想通貨でアイテムやヒントを購入しながら謎を解き、ストーリーを進めていくそうです。

企画・制作が株式会社人間、謎監修がクロネコキューブということもあり、謎解きイベントとしてのクオリティも期待大!

今回は、7月22日に実際に参加した様子を徹底レポートします!



謎解きゲーム「暗号だらけの仮想通貨パニック」に参加




ということで、さっそくイベントに参加します! まずはスタート地点のアカデミックシアターで受付。



アカデミックシアターは図書スペース(7万冊所蔵とのこと!)や自習室のある建物。当日はオープニングセレモニーが目の前で開催されました。神々しいリア充感......!



アカデミックシアター内を散策したい気持ちをひとまずおさえ、受付後にユーザー設定。発行してもらったIDと一緒に、生年月日などを入力していきます。



すると、冒頭ストーリーが表示されました……!


未来で大変なことが起きている。

私が作った仮想通貨銀行「KINDAI BANK」を動かすコア人工知能(AI)NOAHが暴走し、銀行内の通貨が全て消えてしまった……! さらに、他の銀行のAIまであやつり、プログラムを書き換えてしまったのだ。世界中がパニックになっている。

NOAHは、とある理工学部教授の書いた論文に基づき、私が開発したAIだ。そう、キミたちが今いる場所、近畿大学に勤めていた教授……私の恩師だ。

しかし、2018年7月、暗号化されたその論文を残して、教授は失踪した。

私はその論文の暗号を解読して、NOAHを作った。しかし、実は1ページ……暗号が解けないページがあったのだ。そのページに、NOAHの暴走を止める方法が書かれていたようだ。

そこで、2018年の世界に生きているキミたちにお願いがある。その論文の謎を解いて欲しい。



つまり暴走するAI「NOAH(ノア)」を止める方法を、謎を解くことで見つけ出せばいいってことですね。



ナビゲーターは暴走していないAI「DONDEN(ドンデン)」です。

完全にミニオンの仲間にしか見えないですけど、彼はNOAHのことをかなり心配している様子。どうにか暴走をやめるよう説得してほしいみたいですね。

謎が解ければ参加者は賞金として仮想通貨(単位:KDC)をもらえます。この通貨はヒントやアイテムの獲得にも使えるけれど、クリア後にカフェでお金としても利用できるそうです。ヒントは「ここぞ」という時だけ使って完全クリアを目指したいですね……!



さっそく操作方法を習得するためにもチュートリアルの謎を解きましょう!



……どうでしょうか。解けそうでしょうか?(答えは記事の最後に!)
こんな感じで謎が出題されていくので、どんどん答えていきます!



正解するとDONDENが褒めてくれます~! こんな感じならサクサクできそう。どんどん進めていきましょう~! 次の謎は……



なぞ……

は……



え、地図がでてきた……。



そう、動かずその場でサクッと解けるのはチュートリアルだけ。

その他は大学内にある指定の場所にいかないと解けないものばかりなんです。言いかえれればイベントに参加するだけで近大を知り尽くせる!

例えば、あるミッションは「D館ノ入口デメッセージヲ探セ」って指示とともにこんな図が……。



まあ、どうあがいてもD館にいかなくては謎を解けない雰囲気。



ここがD館。別名、アート館です。文芸学部芸術学科の活動のかなめ的な場所で、劇ホールや造形実習室などが入っているそう。



……え、もしかしてこれ?これですよね?!

こんな感じで1つ1つ謎を解いていきます。



次の目的地はどこにあるのか……! 最初は地図頼みでも、だんだん近大の何がどこにあるか頭に浮かんできます。



ストーリーを進めるほど仮想通貨(単位:KDC)もじゃんじゃん手に入って嬉しい! 貯まってきたらランクアップ。ランクをあげればあげるほど近大の奥へ進みます。



裏庭では色んな人がスマホ片手に謎解きをしていました。ここに来るまでに解いた謎は、チュートリアル含め11個……!



ラストは最初に受付をしたアカデミックシアター! たくさんの本に囲まれながら最後の謎を解いていきます。でも最後の謎はひねりを何重にも加えていて、まわりには頭を抱える人達がたくさん。

悔しいですが、最後だけは通貨を使ってヒントを購入しました……!

結果は……!



ハッ!!!!!



やったーーーーー!! 暗号を解き明かしました!!!

お察しの通り、NOAHにはNOAHなりの事情や思惑があって行動していたみたいです。見た目は真っ青で完全に闇落ちしてるけれども。

ストーリーもかなり深くて、試行錯誤した身としてはラストまで見れてよかった。気になる方はぜひエンディングを見届けてください……!!

そしてそして!
実はゲーム内で獲得した仮想通貨はクリア後にCNN Cafe(アカデミックシアター近大内にあるカフェ売店)でお金として使えるらしいんですよ~!



そう! 今わたしは304,900KDCを持っているのです。



この304,900KDCを使って、まずは「換金チャレンジ」に挑戦。これは1回あたり100,000KDCを使って換金する権利をあてるくじ引きです。

これを繰り返すと……!



おおお! 3回目で当選することができました~!!!



ここで当選すると、残った仮想通貨(KDC)はCNN Cafeで商品と交換できるんです。つまり、お金と同じように使える!
(換金チャレンジで残りのポイント数が無くなってしまった場合は不可。なので、エンディングまでに400,000KDCくらい貯めておくのをおすすめします!)



ず~~~っと謎を解き続けたし美味しいものと一緒にホッとひと息つきたい。ということで、迷いなく向かったのはアカデミックシアター内のCNN Cafe!



入り口前にある専用ブースでさっきのバーコードを読み込んでもらったら……。



後はカフェで普段と同じように注文して受け取ればOK。頼んだのは1番豪華な「近大ドッグ+フリッツ+ドリンク」のセット!



近大ドッグはオニオンとピクルスが乗せ放題の超お得なホットドッグ! 普段は500円で販売しているセット。イベント内の仮想通貨で形のあるものを購入できるって、なんだか不思議な感じです……!



それにしてもね、めっちゃくちゃ暑かった。冷房がきいた部屋でずっと仕事をしている普段の生活からは考えられません。

なのに近大の中をさまよっている間はただただ楽しかった。夢中でした。オープンキャンパスに来るだけでも良いけれど、こういうイベントを目的にすると時間を忘れて楽しめるなと思いました。

ちなみにAIのNOAH(ノア)とDONDEN(ドンデン)はそれぞれアカデミックシアター内の場所が名前の由来なんだそう。

NOAHは松岡正剛監修のセレクトブック(約7万冊)を揃えた「NOAH33」という図書エリアから。DONDENはマンガを中心に新書など文庫4万冊をそろえているエリア「DONDEN」からきているそうです。

普通に学生生活を送るだけじゃ場所の名前なんて気にもしないだろうけど、ストーリーの中でふたりが頑張る様を見ていたからちょっと興味がわいちゃいますね。

近大のことを知って、よりキャンパスライフを楽しみたいって人にも良いイベントかもなと思いました。



「暗号だらけの仮想通貨パニック」のシステム開発者に突撃!




最後に、今回のイベントで仮想通貨のシステムをつくった近畿大学理工学部情報学科・電子商取引研究室の森山真光(もりやままさみつ)准教授にお話を伺いました。

イベント、すごく楽しかったです! 開発者側の成果としては、7月22日はどうでしたか?


7月22日の参加者数は最終的に1,300人超。そのうちミッション成功者(トランザクション)は722人、エンディング到達者は125人、換金成功者は91人でした。参加者数の目標は狙っていた数字をだすことができましたね! 参加者2,000人を超すとサーバーの負荷が増え、厳しい見込みだったので、良く耐えてくれたと思います。WEBページは約5時間で61,471PV(ページビュー)でした。こちらも目標達成ですね。



たしかに1,300人規模のデータって、なかなかとれるものじゃなさそうです。


しかも、このデータは分析を重ねればユーザーの動きが細かくわかります。どこが難しくヒントを購入したのか、何が原因でいつ離脱したのかなどの細かい情報が確認できるので、この後のオープンキャンパスに備えたいですね。ユーザー数が3,000人、4,000人と増えた場合にどうなるのかも意識していく予定です。

ちなみに開発メンバーはゼミ生ですか?



9人のゼミ生と1人の院生が製作しました。主にブロックチェーンのネットワークを繋ぐところや実際のハードウェアを組み立てる部分。ホームページのサーバーを立ち上げ、負荷に耐えられるか判別する過程を担当しました。データを貯蓄する8つのサーバーも学生がつくったものです。まさに、本学の理念である、建学の精神「実学」を体現した学びとなりました。



細かすぎませんか?! 壊れないか心配になるレベルです……。そもそもサーバーって手作りできるんですね。


さらに今回、企画・制作は株式会社人間、謎監修はクロネコキューブとプロの方に協力してもらいました。正直なところ、研究としては仕組みが動いてデータが取れればOKという部分がありますが、プロの方と多くの方に使ってもらうためのクオリティまで追求できて良かったです。



今回のイベントは「先生が開発した仮想通貨のシステムを謎解きに反映。実際に通貨のやりとりを何人に利用してもらえるのか。どれくらい満足してもらえるのか」という1つの実験でもありました。実際に学生が作ったシステムを、全く知らない一般の方に体験してもらう。シュミレーションでは想定しにくい「天気」や「スタッフの動き」などの要素も含めた1,300名以上のデータを得る。学生達にとっても良い経験になったと思います。



仮想通貨を利用した謎解きイベント「暗号だらけの仮想通貨パニック」の開催日は残すところ8月25日、26日、9月23日の3日間。誰でも無料で参加可能です。

インターネットに接続できるスマートフォンまたはタブレットを持って、ぜひ参加してみてください! 月ごとに謎の一部が変わりますので、前回参加された方も改めてチャレンジしてみてくださいね。

【告知映像】


▼特設サイト
近大謎解きキャンパス|暗号だらけの仮想通貨パニック


チュートリアルの答え:マグロ

(終わり)

ライタープロフィール
中馬さりの
旅暮らしをするフリーライター。アパレルメーカーで広報を担当したのち、2016年からフリーランスとして執筆業を開始。多数のメディアへ寄稿中。好きなものは夜ふかし。
@chuuuuuman


編集:人間編集部
写真:増田好郎



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