2018.05.29
音楽×書道パフォーマンス!@近大アカデミックシアターイベント開催体験記
- Kindai Picks編集部
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近畿大学ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)オープン1周年を記念して、4月6日に行われた音楽×書道パフォーマンスのイベント。実はそのイベント、私たち学生が企画・実行したのですが、ご存知でしたか?皆さんが持つ図書館のイメージをぶっ壊す!がテーマの当イベントについてレポートします!
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突然ですが、皆さんは何かイベントを仕掛けてみたい!と思ったことはありますか?
今回は、私たち学生が企画・開催したアカデミックシアターのオープン1周年イベントのエピソードを紹介したいと思います。
イベントは突然に
アカデミックシアターのメインエントランスで行われた今回のイベント。
きっかけは図書館ボランティア「APRICOT CONCIERGE」に所属する藤原君(文芸学部4年)の何気ない一言から始まりました。
「アカデミックシアターの1周年記念イベントってやらないんですか?」
職員さんによると、特に予定はないらしく、続けて「じゃあ、君たちがやってみたら?」……と。
「えっ!僕らがやっていいんですか?」と驚いたものの、すぐに「やってみたい!」「やろう!」と、その場にいた5人が一致団結。
書道研究会にも所属している藤原君から「書道パフォーマンスをしたい!」というアイデアも出ました。
翌日から、図書館ボランティアはもちろん、図書館アルバイトやTA※の大学院生にも声をかけ、イベントの運営スタッフを集めました。
※TA(ティーチングアシスタント)とは、大学院生が学部生や低学年向けの講義や実験等の教育補助業務を行う制度。
すると、TAの濱崎君(大学院1年)から「書道パフォーマンスをしている横で、ギターの生演奏をしたい!」という申し出が……!
濱崎君は、音楽経験が豊富で、長年バンド活動をする傍ら、動画クリエイターに自作の楽曲を提供する作曲家でもあります。そこで、「アカデミックシアターのオリジナルソングを作ろう!」という話にまで発展しました。
そして、濱崎君の曲をより活かすために、図書館アルバイト仲間の小森さん(短期大学部2年)と図書館ボランティアに所属している大村さん(経済学部3年)の2人がボーカルとして参加してくれることに!
企画、プレゼン、そして走り出す
企画のための打ち合わせをする藤原君(左)と濱崎君(右)
大学内でイベントを実施するには、まず企画書を提出しなければならず、コンセプトや伝えたいことを文章にして、企画書を完成させました。
コンセプトは「知のイノベーション」。
でき上がった企画書を持って、アカデミックシアターの職員さんにプレゼンを行いました。
「書道の動き、音楽の音色と歌声により、既存の図書館の概念である「静」を壊す、新しいパフォーマンスを魅せます」
企画書の中にあったこの一文によって企画の趣旨を納得してもらい、無事GOサインが!イベントが形となって走り出しました!
オリジナルソングの制作
ようやくイベントのGOサインが出たのが開催予定の1ヶ月前……そこからは怒涛の日々でした。
気付けば、3つの団体から30人もの学生が関わる大ごとに……。
濱崎君が作曲するオリジナルソングも、イベント運営スタッフ全員でアカデミックシアターの様子や良さを思い出しながら、歌詞を考えました。
曲のメロディーも耳に心地よい音階を踏むようにギリギリまで何回も調整を行い、ついに完成!
その名も「アカデミックソング」!
「知らないことを僕ら忘れている」という言葉には、「新書や専門書、マンガ、文庫など、様々な『知』に触れられるアカデミックシアターで新たな発見をして欲しい!」そのような願いを込めました。
そして迎える本番!
イベントのビラを配って宣伝した甲斐もあって、およそ70人の学生が集まりました。
予想以上の観客数に、驚きと同時に喜びがこみ上げました!
大村さん作オープニングムービーが流れ、ついにイベントが開始。
1曲目はシンガーソングライターである近藤夏子さんの「近大の唄」!
2014年にリリースされたこの歌は、新入生に向けた「なりたい人になれる」というメッセージを歌詞にしており、新入生だけでなく在学生にも、新たな気持ちで挑戦して欲しい。そんな気持ちを込めてこの曲を選びました。
そして完成した字がこちら。荒々しい書体でアグレッシブさを表現しています。
書道パフォーマンスとは、流れる曲に合わせて書き進めるライブ感と、超極太の筆で書く文字の荒々しさを楽しめるパフォーマンス!
大胆な動きやダンスをつけて仕上げることもありますが、今回は「近大の唄」の穏やかな歌詞とメロディに合わせて、動きはゆったりと。しかし、文字には近大生の持つパワーやアグレッシブさを想起できるように力強さを込めて書いてくれました。
2曲目は今回のイベントの運営メンバー全員で完成させた、ACADEMIC THEATERのオリジナテーマソング「アカデミックソング」!
歌ってくれたのは、ギターボーカルを引き受けてくれた濱崎君、バンドのボーカルやアカペラ活動をしている大村さん、そして小森さんの3人。自分たちで作詞作曲した曲をイベント参加者に披露する達成感と緊張感が入りまじり、やや重たい空気で曲がスタート。
しかし、お客さんの手拍子もあり、曲が進むにつれて3人の緊張も徐々に和らいでいきます。歌い終えると、参加者の方が「いい曲ですね!」と声をかけてくださって、歌っていない僕が一番感動しました!
そして約20分のパフォーマンスが終了!
やってみたらなんだって出来る!
今回の学生企画のアカデミックシアター1周年イベント。
未経験の私達が企画書を作り、3団体の運営メンバーをまとめ、練習や打ち合わせをして……本番まで学生だけでやり切った結果、多くの方々が来場してくださり、「元気をもらえた」という声もいただきました!
やる気のある人のところにはやる気のある人が集まります。もし、この記事を読んで「自分も何かやってみたい」と思ったら、今すぐ行動を起こしてください!
大学には様々な価値観を持った学生が集まっています。同じような思いを持った仲間がきっと見つかりますよ。
(終わり)
ライタープロフィール
木野 雅(きの まさし)
近畿大学 文芸学部
11月12日生まれ 西宮東高校出身
中学時代は陸上部、高校時代はハンドボール部と屋外で活発的に動くタイプだったものの、屋内で静かに文章を書くことに密かに憧れており、大学では文芸学部に入り、小説や評論を書く毎日を送っている。二年次から大学内の図書館でアルバイトを始め、さらに文字との距離を縮める。今回初めてライターとして記事を書く。
編集:人間編集部
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