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雑学・コラム

2018.03.13

現役大学生「暗号通貨アドバイザー」が解説。知っておきたい仮想通貨の基本と可能性

Kindai Picks編集部

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学生ライター
仮想通貨
オリジナル記事

「仮想通貨」と聞くとみなさんどういった印象をお持ちですか。
仮想通貨バブル、仮想通貨大暴落、巨額盗難事件発生などの報道のため、印象が良くないかもしれません。しかし、一方では仮想通貨の根本にある技術がインターネットの登場に匹敵する革新だとも言われています。
この仮想通貨について、現役大学生「暗号通貨アドバイザー」の岡さんが解説します。

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こんにちは、
近畿大学国際学部二年生の岡崇(おか たかし)です。

大学に通いながら、一般社団法人日本クリプトコイン協会公認暗号通貨アドバイザーという資格を持っています。
実はこの協会、暗号通貨界の神(ビットコインジーザス)とされているロジャー・バーさんという方が特別顧問を務めている日本初の暗号通貨検定団体なんです^ ^
私はそこで得た知識を生かし、仮想通貨を投機対象ではなく「現実社会で実用化したい!」という信念のもと日頃から募金活動を仮想通貨で行ったり、アイデアを考えています。
ちなみに、この肩書きを持っている大学生は、日本でたった3人なんです。(平成30年2月現在)

仮想通貨の種類


みなさんはどれぐらい仮想通貨の名前を言えますか?

ビットコイン、イーサリアム、リップル…
一つしか知らない人もいれば5つ言える人もいるかもしれません!
じゃあ、公認暗号通貨アドバイザーを名乗る君はいくつ言えるんだい?と聞かれてしまうと僕も実は言えて50個程度が限界です笑

実はこの仮想通貨、その気になれば誰でも作れてしまうので、すでに2000種類以上もあります。
しかし、実際に利用されている通貨は全体の5%にも満たないとも言われていて、それらはBitflyerやZaif、Binanceといった国内外の取引所で取引されています。最近はテレビCMでも放映しているのでご存知の方もいるかもしれません。


仮想通貨の購入方法




そんな星の数ほどある仮想通貨ですが、どこで手に入れられるのでしょうか。

実はビットコインなどのメジャーなものになれば実は携帯やパソコンさえ使えれば、中学生でも簡単に手に入れられるんです。
流れはとても簡単。

①多数存在する仮想通貨の取引所に個人情報などを登録
②銀行やATMから円などの法定通貨を入金
③仮想通貨を法定通貨と交換して買う


たったこれだけです。
(もちろん後述の「ウォレット」を準備すれば、暗号通貨所有者から送金してもらうことで入手することもできます)

よくある勘違いなのですが、1BTC=100万円だからといって100万円払わないと買えないわけではありません!100円払えば0.0001BTCといったようにBTCの最小単位である0.000000001BTC(!)までなら買えるのです。
つまり、理論上1BTC=100万円なら日本円にして0.01円からの購入が可能となります。しかし、日本円には銭という通貨が存在していないので実際に最小単位での取引はできず、実際に日本の取引所を見てみると10円から取引が可能なところが多いみたいです。

ちなみに、購入した仮想通貨をすぐに使用しないときは、仮想通貨を取引所から出して(送金して)「自分のお財布(ウォレット)」で管理するようにしましょう。ご自身でUSB型のハードウォレットや、自分のPCなどにウォレットソフトをインストールするなどし、自分の「仮想通貨お財布」を設けることができます。そうすることで、取引所で「盗難」されても巻き込まれることがなくなります。もちろん自分の端末に仮想通貨を保存していても、故障などのリスクマネジメントは必要ですが、それでも取引所に預けっぱなしよりは断然安心で安全ですよ!

あと、PCやスマートフォンのウォレットアプリを用いると、ビックカメラやHISなど暗号通貨対応店舗で支払いすることもできます。


なぜ仮想通貨が注目されるのか


仮想通貨が注目される背景には次のような特徴があります。

・中央権力に依存しないため、国による価格操作の心配がない
・送金が24時間365日好きな時に迅速かつ手数料がほとんどかからない送金が可能(仮想通貨が送金詰まりしている場合や通貨の価格が高騰しているはこの限りではない)
・日本国内のみならず、日本国外への送金も迅速に行える
・取引履歴が残り、改ざん不可能さらには世界中に公開されるので可視化された取引が可能


こうした理由から、僕が通う近畿大学でも、大学独自の仮想通貨を使うことで、携帯一つで生活できる小さな経済圏をめざそうというプロジェクトが始まっています。

一方、利用については注意も必要です。

・投機的側面があるため価格の動きが激しい
・仮想通貨の取引所がハッキングされ盗難される恐れがある(ウォレットで管理していれば防止できる)
・自分で管理している仮想通貨ウォレットの故障やデータの紛失など人為的ミスによる紛失
・インターネットが使えるデバイスの所持が必要不可欠


こうしたデメリットも合わせて理解しておく必要が十分にあります。




仮想通貨の可能性



こうした特徴を持つ仮想通貨を利用していろんなプロジェクトが世界中で発足されています。仮想通貨の可能性をいくつか紹介させていただきます。

①Webメディアへの応用
②選挙システムに応用
③慈善活動に応用


①Webメディアへの応用
Webメディアやブログでお金を稼ごうとした時、最もハードルが低く、効率的なのが広告です。
しかし、広告が多すぎると、ユーザーの使い勝手やデザインなどの面においてネガティブな印象を与える場合があります。

このような状況の中でSteemitというプロジェクトでは、仮想通貨「ビットコイン」の基幹技術として発明された概念であるブロックチェーンを使った広告に依らないWebメディアの収益化を目指しています。
(参考)ブロックチェーンとは

ここでは「記事を書く」または「それに対して評価」をすれば仮想通貨と交換可能な「トークン」と呼ばれるものをもらえます。
「良い記事を書けば、多くの良い評価が集まり、収益につながる」というのが基本的なモデルになっています。

これまでのWeb広告とは全く異なる新しい概念を提供しており、Webメディアを運営する人にとって新たな収益方法の可能性が生まれます。同時に、そのWebメディアを閲覧するユーザーにとってもメリットとなるのです。


②選挙システムに応用
選挙システム(特に日本)に関しては、国がブロックチェーンを導入する必要があるので、実現は今のところ難しいです。
ただ、もし実現すれば、次のような理由から、優れた政治家が生まれる可能性が高まると考えられます。

=====
日本の選挙参加にかかる費用は世界一とも言われています。
まず、選挙にエントリーするためのお金の供託金というものがかかります。
衆議院議員選挙区で立候補するための供託金は300万円、比例区は600万円、選挙区、比例区の両方に立候補するには900万円が必要です。
参議院議員選挙区選挙は300万円、比例区選挙は600万円かかります。
理由としては無責任な立候補を防ぐため。

これでは信念を持ったしっかりとした人でも、お金がなければ当選どころか立候補すらできません。

実際、世界で始めて供託金が導入されたイギリスをみてみると供託金は約8万円です。アメリカ、ドイツ、フランス、イタリアなどに関しては0円です。日本のお隣の韓国が約150万円と少しお高いですが、日本と比べれば安く見えます。
このあまりにも高額な供託金のせいで立候補に対するハードルが高くなっているのではないのでしょうか。

しかし仮想通貨を使うことが可能になれば、現金と比べて特に少額の支援を集めるハードルがグンッと低くなります。これまで以上に資金調達の可能性が高まるのです。

このように金銭的な理由で立候補出来なかった優秀な人間が出馬できるようになることは、私たち国民にとって嬉しいことではないでしょうか。
=====

私が期待する仮想通貨の未来


③慈善活動に応用


そして最後に一番期待しているのが、募金活動や寄付活動など慈善活動への仮想通貨の導入です。

寄付したいと思っても、あまり知らない団体というために、ちゃんと使われるのか不安になって断念したことはありませんか?
また、自分が寄付したお金(法定通貨)の使われ方は気になりませんか?

寄付を募る時点では大きなテーマを掲げていても、全てがそのために使われるとは限りません。当然、一部は人件費や交通費などの必要経費に充てられることになるでしょう。

その点、仮想通貨を使えば本当に寄付したい相手の口座に直接寄付することが可能になり、お金の動きを完全に可視化することもできるようになります。
また、トレーサビリティシステムという技術を使えば、物資やワクチンなどを寄付する際にも、どこで生産されどう行った経路でそれらが寄付対象者の手に届くかも分かります。

このように最新の技術を活用することで、募金におけるお金や物資、ワクチン(の生産経緯まで!)が、誰から誰へ、どれだけの量が移動したかということが透明化され、寄付への抵抗感が大きく下がることが期待できます。


まとめ!

我々人類の歴史の中でほとんどの革命は黎明期では過小評価されてきました。
電話の発明もおもちゃのように思われ、20世紀の終わりに始まった、IT革命でさえも「世界中が繋がったところで何が変わるのだろか?」と言った評価がされることもありました。
私達にとって、未知のものをすんなりと受け入れることは容易ではありません。
しかし、今現在、仮想通貨、ブロックチェーンという未知の力を秘めたものがまさに世界を変えようとしています。

それを拒否・拒絶するのではなく世界中の人間、一人一人が受け入れていくことでIT革命同様、より良い世界が形成されていくのではないのでしょうか。

最後に僕自身がやっている仮想通貨×募金の活動を紹介させていただきます。
もしご賛同いただけるようでしたら、是非ご協力お願いします!


合わせてこちらも>現役大学生が想いを語る、暗号通貨募金のプレゼンテーション

※今後の予測などは個人の見解です

ライタープロフィール
岡崇(おか たかし)
近畿大学 国際学部 国際学科グローバル専攻 2年
"人生はタイミング"が座右の銘。
趣味は御朱印集めで、最近行ったお寺の御朱印がかっこよすぎてご満悦。


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