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2025.09.05

【キンスポが聞く!】近畿大学硬式野球部 副主将の流儀

Kindai Picks編集部

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近大スポーツ編集部
硬式野球部

明日9月6日(土)からいよいよ「関西学生野球連盟秋季リーグ戦」が開幕。近畿大学体育会近大スポーツ編集部の学生が、硬式野球部の副主将2人に「副主将の流儀 二つのリーダー像」と題して直撃インタビューを行いました。

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写真横並び
写真1 写真2

副キャプテンはどのようにして決まったのか?

作田
新チームになるにあたって、先輩方や指導者の方と面談しました。その後に自分たち同級生でも話をして、最終的には指導者の方に任命していただきました。

副キャプテンに任命された時の気持ちは?

作田
うれしいなと思いました。自分の性格をくんで、チームのために頑張ってくれって言われたんで。じゃあもうやりがい持って、頑張ろうと思いました。

北見
自分は投手責任者も合わせてやっているから、メインはピッチャーの方だと思った。

同じ副キャプテンでも、やっていることは違う?

北見
違いますね。あんまり野手のことはわからないので、チーム全体のことは勝田成(経営4)か作田に任せています。あまり副キャプテンっぽいことはしていません。

作田
野球は練習から野手とピッチャーで分かれているので、ピッチャーのことをすべて見れるわけではない。そこは北見が投手リーダーをやってくれているので、北見に任せています。

副キャプテンなどの役職は、今までで任されたことはあったか?

北見
自分はあまりなかったです。小学校の時にキャプテンをやったが、それ以来です。

作田
小学校から高校までずっとキャプテンをやってきました。プレーよりもそっちで組織の力になることが、多かったです。

高校までのキャプテンと大学の副キャプテンは違いますか?

作田
違います!高校までは、監督さんをはじめ大人の力も結構加わって、組織があるイメージですけど、大学生になったら自分たちも大人なので、自分たちが主体でやるという感覚です。学生一人ひとりの意見も尊重しないといけないですし、その中でチームとして強制させることと自主性に任すことの線引きとかは、やっぱり難しいなと思います。



お二人のリーダーとしてのタイプはどんな感じか?

北見
背中見てくれってタイプかもしれない。あんまりぐちぐちと言うのが好きではなく、やらない奴はやらなくていいやと思ってるタイプ。だけど、副キャプテンとか役職を任せてもらったので、指導とかやらすことをやらさないとダメだと思うようになりました。人に興味を持つようになったという点では、少しずつ自分のイメージと変わってきたと思います。

難しくないですか?

北見
難しいです。自分のことさえやっていれば良いと思っていたのが、今年は4学年全部を見るようになったので、すごく大変だった。

作田選手はいかがですか?

作田
もともとの性格的にはあんまりガツガツ言うことが得意ではなく、今まで何度もリーダーをしてきたけど人に厳しく言うことは苦手なタイプだった。大学に入学してからはあまり成績も残してないですし、下級生のうちから試合にバンバン出てた選手でもないので、なかなかプレーや姿勢で見せるっていうのは難しい立場だと思う。プレーに関しては経験豊富な勝田がいるんで完全に任せている。自分はそれ以外の日常生活であったり、プレー以外のグラウンドでの立ち振る舞いといった事に関して口酸っぱく言うことを心がけている。嫌なことを言わなければならない立場である以上、自分ができていなかったり隙があったら、言葉の重さや説得力がなくなってくる。自分が一番動いて、あたりまえのことはあたりまえにするっていう姿を見せながら、みんなに口酸っぱく言うスタイルでやってます。

お話を聞いていて、昨年度キャプテンの多田優斗さん(令和6年度卒)が思い浮かびました。多田さんのリーダー像を意識されていたりしますか?

作田
そうですね。多田さんも1年生2年生の頃からベンチに入ってたけど、4年生になってから絶対的なスタメンっていう感じではなかった。僕から見た多田さんもプレーを背中で見せる姿だけでなく、多田さんの根気強さとか人柄や人間性っていうのは、自分も下級生ながらもすごく尊敬していた。確かにその多田前キャプテンの立ち振るまいとかを自然と意識しているところがあったのかもしれないです。

副キャプテンのお二人から見た、勝田キャプテンはどんな人?

作田
勝田は、プレーで見せれるものがある。またすごく明るくて、いい意味で下級生とも距離が近い。学年関係なくいろんな選手との距離が近いので、プレーやそれ以外の影響力っていうのは大きいのかなと思う。勝田自身がキャプテンをやる時に、背中で見せていけるようなキャプテンなりたいっていうふうに言っていた。それはなかなか簡単なことではなく、それを受け取る側もしっかり理解していないと、背中を見てついていこうという風にはならないと思います。その点で勝田自身も冬の間は苦しんでたと思う。でも、いい意味で距離が近いんで、そこへの影響力の大きさが彼のリーダーとしての力だと感じています。

北見
近畿大学の中でも一番経験値があるのは彼(勝田)だと思う。去年に続き今年も侍ジャパンの大学の方に選ばれていますし、誰もが一目置くような存在であるにも関わらず、明るいキャラクターでチームを引っ張っています。新チームになってから(勝田が)練習で会話をしようという意識をすごく感じています。一つのプレーについて一緒に考えて会話することを大切にしていて、プレーに対しての理解をチームで同じにするための全員もしくは個別でのコミュニケーションの大切にしている。そういうところを自分でもやってみて、少しずつみんながついてきてくれるようになったかなと思います。

後輩の中で頼りにしている選手は?

作田
下級生の特に3年生の意識は春のリーグを経てこの夏でかなり上がってきてるっていうか、チームに良い影響力を大きくもたらしてくれてるなと実感しています。というのも、4年生で選手として実際にプレーしているのが、学生コーチを兼任している自分も含めて7人と4年生がプレーで携わる機会が少ないので、その分3年生に次の代の自覚とリーダーとして前に出て引っ張ってもらいたいと思っている。外野の八幡大介(経営3)とか永井士航(経営3)とかが出場機会を増やしてきているが、そういった選手たちがより表に出るようになってくるとともに、キャッチャーの伊藤愛都(経営3)や岸本紘一(経営3)など後輩選手が発言するとかも増えてきたことで、来年度に向けても良いチーム作りにつながると思っています。

北見
後輩たちが少しずつではありますが意識を高く持って活動していることは、今後の近畿大学硬式野球部にとってもいい流れになるといいなと思っています。意識を高く持つことは、誰かからやらされるんじゃなくて自分で自覚と思ってもらうことが一番だと思う。作田が挙げてくれた3人以外にも頼りになる存在が出てきてくれたら嬉しいなと思います。

春リーグを振り返って

北見
まずは宮原廉(経営3)と有方祥互(経営2)が先発としていい試合を作ってくれた。リーグの後半は最初は調子が良くなく後ろを投げていた野口練(経営4)が先発でも活躍してくれた。ベンチに入っている誰が投げても勝てるという状況を体現できたことが、いつも監督がテーマに掲げている「守り勝つ野球」につながったと思う。ピッチャー全員の意識が統一できたことが、春リーグの強さかな。最後は長い連戦になったが、誰が投げても次の人を信頼して堂々と投げられたことが、2点以内に抑えて3点以上取って勝つ野球ができたと思う。

結果として見事リーグ制覇。これは2人から見てどういう結果か

北見
よく勝てたなって感じです(笑)よくみんながやってくれたって感じです

作田
僕たちはベンチで祈っているだけなので…(笑)



リーグのどのあたりが一番チームとしてしんどかったか

北見
一番苦しそうだったのは関西大からの雨で引き分けたところと、関西学院大との3連戦。何とか12回まで続いた試合を引き分けたなと思いました。選手の疲労もあったと思うし、それも含めて頑張っていたなと思います。

試合を見守っているときの心境は?

北見
自分はベンチにも入っていなかったので…

作田
逆に緊張してました。ベンチにいたほうが楽だったなと思います。

北見
一歩引いた立場から見ていたので、変な気持ちでした。

作田
僕もベンチには入らずサポートに徹することがあったが、ベンチにいたら声を出したりと自分の思うように出場している選手へアプローチすることができる。でもベンチの裏だと本当に何もできないので、ベンチの外で見守る方が精神的にはしんどかったです。

全国について。大きな舞台を経験して普段とは違う相手と戦うことで、チームの雰囲気などは変わりますか?

作田
全国に行ってもやることは変わらないので、チームの方針である2点以内に抑えて3点以上取って勝つことをブラさずにプレーできていたと思います。やることは変わらないが、初めて立つ東京ドームでの試合だったり、全国の舞台を初めて経験する選手も多かったので、試合をするまでの準備の面で大変った。ホテルで生活をしたり、限られた時間で準備をすることの大変さは感じました。

北見
割とみんな普通にやっていました!第1試合はみんな写真をたくさん撮ってました(笑)

作田
誰もいないドームの景色はきれいでした(笑)

秋リーグに向けて。2人から見た、今秋に注目してほしい選手は?

北見
そりゃ、我らがエースの野口さんです(笑)0を更新中なので、どこまで0を続けることができるのか楽しみです。

後輩の中ではどなたですか?

北見
出てくるであろう、1年生の辻井翔大(経営1)です。

どこがポイントですか?

北見
とにかくいいです!インタビュー行ってあげてください!

作田選手はいかがですか?

作田
僕からは野手を。阪上翔也(経営4)や野間翔一郎(経営4)はすでにって感じなので…。この秋は八幡に注目で!彼はこの夏にも自主練をたくさん重ねている姿を見ていた。また、さっきも話した通り下級生の中でもしっかり意見を話してくれる1人で、練習への向き合い方もこの夏のオープン戦での成績もとても良いと感じている。強い相手でも自分のスイングができて、ボールとらえている姿が印象的でした。

最後に。最後の秋リーグへコメントを。

北見
リハビリ頑張ります!チームをサポートします!

作田
選手としては代打で何としても結果を出します。自分は与えられた仕事を最後までやることで、副キャプテンとしてあたりまえのことはあたりまえにできる組織をもっと作っていきたいと思います。

北見選手と作田選手
北見選手(左)作田選手(右)




近畿大学体育会近大スポーツ編集部
2005年に創部し、今年で20周年を迎える。体育会クラブの取材活動を通じて年4回スポーツ新聞「キンスポ」を発行。SNSでは取材中の試合をリアルタイムで投稿していますのでぜひご覧ください!
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