2023.07.24
元犯罪者を雇用し続ける大阪の熱血社長!借金15億円…妹が殺害…草刈健太郎の壮絶な人生【突撃!近大人社長】
- Kindai Picks編集部
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2023年2月に10年を迎えた、元受刑者の就労支援を行う再犯防止プロジェクト「日本財団職親プロジェクト」。立ち上げメンバーである、カンサイ建装工業株式会社の草刈健太郎社長は、妹が殺害された過去を持つ犯罪被害者の遺族でありながら、精力的に元受刑者の更生支援を続けています。「突撃!近大人社長」第18回目は、『ザ・ノンフィクション』の出演で話題になった、犯罪と向き合う草刈社長の壮絶な人生を法学部の学生がインタビューしました。
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新大阪駅前のカンサイ建装工業株式会社本社。法学部 3年生 西山 浩平くん。
カンサイ建装工業株式会社(旧:日之出ハウジングサービス株式会社)は、来年創業90周年を迎える日之出塗装工業株式会社を母体に、大規模修繕工事に特化した建設会社として設立。
近大OBである草刈健太郎社長は、2003年に日之出塗装工業株式会社の三代目代表取締役に就任した後、2006年にカンサイ建装工業株式会社の代表取締役に就任しました。
現在の日之出グループの売上高は90億円規模ですが、社長に就任した2003年当時は大赤字。なんと、会社の負債が約15億円ありました。どうにか会社を立て直さなければ……そんな最中の2005年、脚本家を目指してロサンゼルスに留学中だった妹さんが殺害されるという事件が起きました。
当時は「犯人が憎くて仕方なかった」と語る草刈社長。まさか自分が、加害者側の支援をする立場になるなんて……。
「日本財団職親プロジェクト」の立ち上げメンバーとして、元受刑者の就労支援をしてきた10年間の苦労と想いとは? フジテレビ系列のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』でも取り上げられ、熱血社長として話題になった草刈社長の壮絶な人生を語っていただきました。
借金15億円の会社を継ぎ、倒産寸前でバネのように回復
1973年、大阪府岸和田市生まれ。近畿大学商経学部卒業。カンサイ建装工業株式会社、日之出塗装工業株式会社、オープンブックマネジメント株式会社の代表取締役として、マンションやビルなどの様々な建築物の各種改修工事、新築工事や塗装工事を手掛け、また建設業界へ施工管理者の人材派遣も行っている。企業経営以外にも、日本財団の再犯防止プロジェクト(職親プロジェクト)を立ち上げメンバーとして推進するなど、幅広く社会復帰促進就労支援を実施。刑務所や少年院からの出所者に社会参加や就職機会を提供する公益社団法人OMOIYARIプロジェクトを設立し、その代表理事として就労支援以外にも被災地支援や発展途上国支援など活躍の場は多岐にわたる。著書『お前の親になったる 被害者と加害者のドキュメント』。
カンサイ建装工業株式会社
OMOIYARIプロジェクト
よろしくお願いします! まずは、社長の経歴を教えてください。
近畿大学を卒業した後、ゼネコン(総合建設業)の株式会社大林組に就職して、26歳の時に親の会社である日之出塗装工業に入社しました。近大は、最初は法学部第2部に入って、2年生の時に商経学部に編入したんです。当時文系学部から大林組に就職するのは珍しかったんちゃうかな。今は、カンサイ建装工業を中心にグループ会社3社の代表取締役と、社会貢献団体の理事をやらせてもらってます。
社長になったのは何歳の時なんですか?
日之出塗装工業の社長に就任したのが30歳の時。当時は会社の借金が15億円あって、ほんまに倒産寸前だったんですよ。崖っぷちっていうよりふちもない状態。
ええっ! そこからどうやって立て直したんですか?
ひたすら自分で営業に行って仕事を取っていました。最初は探り探りで石橋を叩く感じやったけど、2006年頃に時代を見据えた新事業が当たったんです。オフィスビルやマンションの大規模修繕を軸に、健康被害の問題で使用禁止になったアスベスト※の対策工事を導入したことによって、ほんまバネみたいに売上が回復して、社員5人に対して売上が9億円。利益も良くて、こりゃいける! と思いましたね。
※アスベスト(石綿):建設資材として使われていた天然の鉱物繊維。健康被害が明らかになり、2006年9月1日より製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止された。
すごい! 時代のニーズを捉えていたんですね。
まあ、実際は、実績豊富な人材が揃ってたからできたことやね。当時、うちには大手ゼネコンの退職者がたくさんいたんです。定年退職したり、会社の不祥事で辞めることになった、技術があるのに働けない人たちを迎え入れていて。そうそう、最近気付いたんやけど、うち、定年ないんですよ。
え? どういうことですか?
私が社長になってから定年で辞めた人おらんねん。さっきお茶を運んでくれた女性なんて、私が小学3年生くらいの時から働いてはるし。 もう何歳かわからん(笑)。社長に就任した当時、グループ全体で25人くらいだった社員も今は150人以上。年商は約60億円まで上がりました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとか、なんばパークス、関西国際空港、大阪駅……ペンキ塗ってるの全部うちです。道頓堀の、串かつだるまの本社ビルもうちが作りました。
道頓堀にある串かつだるま本社ビル。
社長は、もともと建設業界を目指していたんですか?
本当は映画を作る仕事がしたかったんです。岸和田生まれの悪ガキでヤンキーやったけど、子供の頃から映画が大好きで、毎日のように映画を観てました。でも、ちょうど就活の時期に『サラリーマン金太郎』って漫画が流行って。
20歳の頃の草刈社長。岸和田だんじり祭にて。
元暴走族が大手建設会社で奮闘する話ですよね。
親父からも誘われてたし、あの漫画に影響受けて、建設業を継ぐのもありやな……と。そしたら、小さい頃から隣で映画見てた妹が、映画の脚本家になるためにアメリカの大学に留学することになったんですよ。自分の夢を妹が代わりに叶えてくれると思っていました。全力で応援するって言って送り出しました。
兄が諦めた夢を追ってアメリカへ、25歳で殺害された妹
妹さんの殺害事件があったのはいつなんでしょうか?
社長になって2年目の2005年。仕事もめちゃくちゃしんどい時。そんなことが起こるなんて思ってもいないから、妹が殺害されたって連絡が入っても信じられへんかった。すぐにアメリカに飛んで、血だらけの殺害現場を見ました。加害者は同居していた俳優志望のアメリカ人の夫。妹はまだ25歳やったんです。
言葉が出ないです。悔しいし、辛いですよね。
そんで、加害者が「精神障害があった」って無罪を訴えてきて。しかもあっちの家が金持ちやったもんで、裁判費用を相当かけて。こういう裁判って、被害者家族が途中で諦めてしまうパターンも多いんですよ。だって、家族3人でロサンゼルス行くだけで150万円くらいかかるのに、当日突然「体調悪くなったから今回裁判出られません」みたいなことやりよる。それも相手側の作戦やねんけど。
被害者側がそこまでお金かけないといけないなんて、外国での裁判はめちゃくちゃ不利ですよね。
こっちも有名な弁護士を雇って、闘いました。会社は倒産寸前やから、保険も全部解約して本当にすっからかんの状態。それでも、会社の役員も家族も「正義は金で買われへん」「闘ってください」って言ってくれて。本当にいろんな人に協力してもらって、2009年に有罪を勝ち取りました。4年かかりました。
4年も……。どんな気持ちだったんでしょうか……?
ようやく一区切りって感じかな。裁判に勝ったところで妹は帰ってこーへん。正直「犯人を殺したい」って気持ちにもなったわ。犯人からは謝罪の言葉もなく、有罪判決が出た瞬間めちゃくちゃ悔しがってたんですよ。加害者家族からは、私らのほうが罵倒されて。その時は、被害者家族はもちろん大変だけど、加害者家族も大変だよなって思いましたね。
元受刑者の約2人に1人が再犯者になる現実
被害者遺族である草刈社長が、元受刑者を受け入れて支援する側になったきっかけを教えてください。
大阪青年会議所の副理事長として2011年に東日本大震災復興支援活動をしていた時、炊き出しでお世話になったお好み焼きチェーン「千房」の創業者・中井政嗣さんに誘われたんです。元受刑者を雇用して支援する「日本財団職親プロジェクト」の立ち上げに参加しないかと。最初は躊躇しました。でも、再犯者を減らすことは、未来の被害者を減らすことにつながると考えたら、やらなあかんなと。
妹さんのような被害者を増やさないためにってことですよね。
妹に背中を押された感じやね。元受刑者の再犯率があまりに多すぎるんです。元受刑者の半数が、再犯者になってしまう。元々、犯罪を犯してしまう人たちは家庭に問題を抱えていたり、社会的に孤立していたパターンが多い。そんな人たちが刑務所から出ても、居場所や仕事がない。それで、再び犯罪に手を染めるという悪循環が起きてしまう。
「日本財団職親プロジェクト」は、お好み焼きチェーン「千房」の現会長・中井政嗣さんが発起人となり、関西の企業7社と日本財団が連携して2013年に発足。その後、全国へと広がり、2023年5月末現在は全国で286社に。
とはいえ、元受刑者を雇用することに不安はなかったんでしょうか?
そらありましたよ。会社つぶすわけにいかんし、慎重に考えました。でもやってみなわからん。実際、少年院から雇ってきた子たちは大体2週間か1ヶ月でやめるし、嘘ばっかりつくし。でも、もう一度刑務所に入れたところで更生しないんです。
刑法犯 検挙人員中の再犯者人員・再犯者率の推移
再犯者率は上がっている(令和2年まで)が、再犯者数は少しずつ減少している。
出典:法務省「令和4年版犯罪白書」
入所受刑者の就労状況別構成比(男女別、初入者・再入者別)
再犯時の無職者は男性で71.4%、女性で85.1%。仕事がないことが再犯に大きく影響していることがわかる。
出典:法務省「令和4年版犯罪白書」
何を基準に雇用を決めているんですか? どうやって採用面接をしているんでしょうか?
少年院や刑務所に行って面接はするけど、基本断らへん。正直、一番最初は「成功事例を作らな」と思って、更生しそうな子を選ぼうとしてしまったんやけど、それってちゃうなと。再犯を減らすためにやってることなのに、再犯しそうな子を排除するって本末転倒やん。雇ってみなわからへんし。
でも、雇った人が再犯してしまったらショックですよね。
実際、雇った後に再入所した子は2人おった。ショックやけど、いい思い出もたくさんあるからな。やりがいのほうが大きいわ。
2021年に社会貢献支援団体の会長・安倍昭恵さんに表彰状をいただいたんです。翌年、安倍昭恵さんから「少年院の訪問に同行したい」って連絡があって。まずは2022年7月の「日本財団職親プロジェクト」の会合に出席してもらう予定が……まさかのタイミングで安倍元首相が撃たれたんです。
安倍昭恵さん自身が、草刈社長と同じ犯罪被害者遺族になってしまったんですね……。
その後、今年2月にあった「日本財団職親プロジェクト」の立ち上げ10周年の会議に出席した安倍昭恵さん。
「お前の親になったる」1回知り合ったらつながりを絶たない覚悟
しっかり更生して、長く働いている方もいるんでしょうか?
もちろん。8年くらい続いてる人もおんねん。ギャンブル依存症やったけど、今はある意味仕事依存症やな。依存症の人って、実は優秀な人が多いんです。朝から晩までギャンブルしてた集中力を仕事に発揮してますね。
確かに、普通じゃできないことをできる人とも考えられますね。
ギャンブルや薬物にハマって窃盗に手を出したりしてまう人らって、もちろん犯罪やねんけど、社会が作り出した被害者でもあると思うねん。犯罪を犯してしまう社会的背景もある。雇った子の中に、自分が0歳の時に母親が父親を殺害した……って複雑な過去を持つ子もおった。非行に走って少年院入っても引き取る親がおらんねん。
普通の家庭で育った僕からは考えられない世界です。辞めてしまった人はその後どうなったんですか?
やってみた結果、仕事内容や会社が合わない子もおるから、他の企業を紹介したりもするね。「ペンキ塗るの辛いから辞めたい」って子に「何がしたいんや」って聞いたら「ホストクラブ行きたいです」って言うから、知り合いの店を紹介して。まあ、3ヶ月続けばいいやろ……と思ってたんやけど、彼は3年以上続いてたな。
ああいう店は上下関係あるから、ある意味社会勉強になんねん。ええ先輩に出会えたみたいで。コロナで店があかんくなってしまったんやけど、今は四国で嫁さんの実家のペンキ屋手伝ってるらしい。結局ペンキ屋やっとるんかいって。おもろくない?
離れても、その後の人生まで見守っているんですね。
悪いことしていなくなった子も、なんだかんだで連絡してきよんねんな。まあ、「電話出たら小遣いあげるから」って言ってあるから(笑)。とにかく、つながりを絶たないことが大事やねん。困った時に電話かけれる人が1人でもいるかどうか。私は1回知り合ったら逃さへんと思ってるから。
あまりに壮絶な話に、1時間の予定だった取材が2時間半に……。ランチタイムになり、お寿司をご馳走になりました。
本当に家族みたいですね。再犯を起こさないために大事なことってなんだと思いますか?
気持ちを入れ替えて更生できるもんやないんですよ。1人じゃ更生できない。仕事や居場所があるだけでも違うけど、依存症だったり精神障害があるなら医療につなげなきゃいけないし、友達作るとか、愛する人ができるとか、夢や目的を持つことが大事。守るものがあるかどうかが大きい。だから、西山くんも法律じゃないところも学んでほしいな。もちろん法律は守らなければいけないけど、法律では解決できない部分があることを知ってほしい。
そうですよね。興味あるので、がんばります。
少年犯罪のほとんどが、家庭崩壊してたり、学校に行ってなかったり、教えてあげる人が周りにいなかったっていう背景がある。少年院にいる12〜3歳の子らほとんど足し算しかでけへんねん。それで、差し入れで公文式の教材を持ってったら、めちゃくちゃ勉強して、3ヶ月で因数分解までできるようになってん。
おお、すごいですね……!
「これも撮影するん?そんならもっとええもん頼んだらよかったな」と言う草刈社長。
まあ、他にすることなくて暇やからな。そんで、因数分解できるようになった子が「僕、大学行きたいんです」って言い出して。「どこ行きたいんや」って聞いたら「いや、大したことないとこなんで……」ってはぐらかすから、もう一度聞いたら「近大です」って言いよんねん。「おい! 俺、近大OBやぞ! 大したことあるぞ」って、あれめちゃくちゃおもろかったな(笑)。
勉強をしたいって目的や夢ができたことが大事ですよね。
少年院だけやなくて、ええ歳した受刑者も働き方を知らんねん。自分に向いてる仕事とか、職業の選択肢を知らないまま環境に流されて、やったことないのにできないと思ってることが多い。だから、刑務所に「大人のキッザニア」を作るべきやと思って、5年前に加古川刑務所で始めました。
石を投げれば当たる? 近大の縁が叶えた映画制作の夢
大学時代の思い出はありますか?
バイトに明け暮れてたな。法学部第2部の時は夜間だったから昼間ガッツリ仕事してました。吉本興業の「心斎橋筋2丁目劇場」が道頓堀にあって、有名な「Bar,Isn't It?」ってクラブもあって……って、知らんよな。その横のカラオケボックスで働いてました。
すみません、知らないです……。
まあ、近大がすごいなって思うのは、まさに「石を投げれば近大生に当たる」って状態で、どこ行っても近大生がおんねん。大学と関係ない場所で近大生の仲間がたくさんできました。今はOBのつながりもありがたいですね。そういう意味では近大の縁で「映画を作る」って夢を叶えました。
そうなんですか?
今、近大OBの先輩である赤井英和さんと、串かつだるまの上山勝也会長、リゾートライフの柴山勝也会長と一緒に年に1本映画を作ってるんです。監督は上西雄大さん。
『宮古島物語 ふたたヴィラ』は、心から願う再会が叶うという「ふたたヴィラ」で起こる、人々の絆と再生を描くヒューマンドラマ。
1本目は2021年公開の『ねばぎば 新世界』。2本目が今年3月公開の『宮古島物語 ふたたヴィラ』って作品で、今回は柴山さんが主演の宮古島を舞台にした作品。すごいのが、柴山さんが『ミラノ国際映画祭2021(MilanIFF)』で外国語映画最優秀男優賞を取ったんですよ。最優秀男優賞を取った経営者ってめちゃくちゃかっこよくないですか? 赤井さんは毎回出るんですけど、今回は私もちょっとだけ出てます。
巡り巡って映画を作る夢が叶ったのは感慨深いですね。
単純に映画を作るという目的だけではなく、関西を盛り上げたいという想いがあります。2025年の大阪・関西万博もあっという間に来てしまう。「関西を元気にせな!」って使命感から、上山さんと柴山さんと一緒に勝手に「関西盛り上げ隊」やってます。
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ボーッとした時代をどう生きるか
最後に、大学生へのメッセージをお願いします。
今の学生さんって「ボーッとした時代」を生きてると思うんですよ。言い換えると、目的や夢を持てない時代。人と触れ合うことを避けたり、嫌がる人も増えてる。「やったるぞ」ってハングリー精神も、それを続ける体力もない。
確かに、ボーッと生きているかもしれない……。
もっと葛藤してほしいな。『石の上にも3年』やないけど、とりあえずやってみる、行動してみる。うちの社員に、いつも「会社がもし潰れたとて、どこかで働けるように力をつけてほしい」って伝えてるんやけど、腕に貯金するのか、頭に貯金するのかどっちでもいいけど、とにかく力をつけてほしい。ボーッとしてる時代やからこそ、今ハングリーに動ける人はチャンスやねん。失敗してもいいから、なんでもチャレンジしてほしいです。
ありがとうございます。
対談を終えた西山さんの感想は?
今回、草刈社長のお話を聞いて、行動する勇気をいただきました。とにかくやってみることが大事。そして、知識や技術をつけることで次の行動につながるのかもしれないですね。草刈社長が大赤字だった会社を立て直すために起こした様々な行動、リスクを省みず「やってみなければわからない」と行動した元受刑者の更生支援プログラムも、やってみて開けた道だと思います。
残りの学生生活も、社会人になっても積極的に行動していこうという気持ちになりました。
取材・文:トミモトリエ
写真:西島本元
編集:人間編集部
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