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2021.10.22

夢は日本一になって近大通りでパレード!阪神の近大コンビが思い出を語る

Kindai Picks編集部

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佐藤輝明
糸井嘉男

関西圏ではとても身近な存在である阪神タイガースは、現在セントラル・リーグの首位争いを繰り広げている。(9月現在)その快進撃には、本年近畿大学を卒業したばかりのルーキー、佐藤輝明選手の存在は欠かせないものとなっている。その阪神タイガースには、佐藤選手と同様に左打者の強打者で、現在プロ18年目を迎えた大ベテラン糸井嘉男選手が在籍している。お互いに天才的なバッティング技術と高い身体能力、そして左打者の長距離打者という共通点も多い。そして何より、近畿大学出身という共通点を持ったルーキーとベテラン、二つの立場から在学中の思い出や二人の関係性について紐解いていく対談企画です。

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お互いの在学時の印象的な出来事を振り返る



今回の取材のために当時のユニフォームを着ていただきました。

佐藤 輝明(さとう てるあき)(左)
令和3年 経営学部卒業

糸井 嘉男(いとい よしお)(右)
平成16年 商経学部卒業


――お二人はどのような学生生活を送りましたか?

糸井選手:自分は単位が取れていたのであまり学校には行っていなくて、野球に集中してましたね。スポーツ推薦は重宝されていたので調子に乗っていました(笑)。勉強しに学校に行かないで、学食を食べに行くだけとかもありました。オムそばがお気に入りでしたね。学食もだいぶ変わったと聞いたんで懐かしいですね。

佐藤選手:僕は学校には割と行っていました。ちゃんと授業も出ていましたよ。時代とともに出席が厳しくなったのかなと思いますね。


学生時代の糸井選手(スポーツニッポン新聞社提供)

――在学中の印象的な出来事があれば教えてください。

佐藤選手:1年生の春の選手権に出ることになって、その時に糸井さんが自分たちにTシャツを作ってくれたのです。そんなことしてくれるんや!ってすごい印象に残っています。

糸井選手:母校のことはやっぱり見ているんで。あとその時の野球部が弱かったんですよね。自分がチームにできることをしただけですよ。


学生時代の佐藤選手

――糸井さんと佐藤さんが在籍時の近大野球部の違いはどのようなものがありますか?

糸井選手:自分たちが共通しているのは高校時代は全然無名の選手で、大学で飛び跳ねた(ブレイクした)選手なんです。テル(※佐藤さん)なんて高校の時はガリガリやったからね。やっぱり大学で伸びたというのがあって、大学には感謝しています。

佐藤選手:そうですね、細かったですね。大学のおかげで身体が大きくなったと思いますね。

――卒業生としての近畿大学の魅力、近大を卒業して良かったと思うことは何でしょうか?

糸井選手:行ってよかったのは絶対にそう思っています。今近大って人気じゃないですか。受験者数めちゃくちゃ多いんでしょ?

佐藤選手:そうらしいですね。それに大学自体の勢いみたいなものもあるし、近大ってすごい有名だし、「あ、近大卒なんや」って言ってもらえることもありますね。他に近大卒の人がいっぱいいるっていうことですかね。

糸井選手:高校どこ?と答えてもわかってもらえないけど、大学は近大と答えたらわかってもらえるみたいなことはありますね。

佐藤選手:近大は人気の大学ですし卒業してよかったと思います。大先輩もかなりいますし、自分自身はその先輩たちをまだ追い抜けていないですし、名に恥じないように頑張らないとと思っています。

糸井選手が感じた佐藤選手の衝撃的な第一印象とは?




――次に、お互いの印象についてお聞かせください。糸井選手は、佐藤選手の近大野球部での活躍を知っていましたか。また、佐藤選手が阪神タイガースに入団後、キャンプや公式戦でのご活躍などどのような印象をお持ちでしょうか?

糸井選手:特に4年生になってからかな、「えぐいやつがおる」って聞いたんですよ。自分のマネージャーが、近大の和歌山キャンプを見に行って「糸井さん、佐藤ヤバイっすよ」と。内心そんなことあるかいって思っていたんですけど、そこから自分も注目するようになりましたね。大学の時から佐藤は研究熱心だったんですよ。ドラフトかかってからの数カ月で何かめちゃくちゃ変えているんですよ。本当はもっとヘボかったんです。プロに対応しようって自分でやってきてる。コーチや近大の監督なんかも「ここまでバットに当たる?」って言ってましたから。守備は一軍で全然いけるにしても、バッティングはまだ未知数なとこあるし、粗削りでも当たったらめちゃくちゃ飛ぶんで見てたんですけど、ドラフトかかって数カ月で9段ぐらい上がっている感じなんですよ。動画見て、キャンプ見ての差がそれぐらいあるんですよ。色々変えてキャンプに入って来ているのがわかりましたね。当たりやろ?

佐藤選手:そうですね、大学野球を引退してからキャンプの間にプロとして対応するためにやっぱり色々変えましたね。前とは全然違うと自分でもそう思います。

糸井選手:打撃の構えも違うしね。

佐藤選手:糸井先輩の動画なども見ながら研究していました。



糸井選手:はじめはジャイアンツに行っとけよと思いましたけどね。東京ドームだったら60発ぐらいいくぞと。でもこうやって大学の後輩が入ってきて一緒に野球ができて、将来多分、球界を沸かす、選手になると思いますし、一緒にプレーできてよかったと本当に思っています。

――逆に、佐藤選手から見た糸井選手の印象を教えてください。

佐藤選手:近大の先輩なのでもちろんずっと見てましたし、近大っていうより小さい時、小学校の時から憧れのスーパースターだったんです。走攻守すごいなっていうイメージで、特に肩とかパワプロでもSとかだったんで(笑)。今こうして一緒に話せているのも感謝しています。



――お二人の今後の目標について教えていただけますか。

糸井選手:やっぱり阪神タイガースで、1位で進んで、日本一を目指して頑張って近大通りでパレードすることですね(笑)。

佐藤選手:一番大きな目標としてはやっぱり「個人としてホームラン王を獲る」ですね。チームとしては優勝っていうのはもちろん目指してやっていきます。「毎年のようにホームラン王になる」そういう選手になるのが一番の目標ですかね。



――最後に、近畿大学の卒業生に対してのメッセージをお願いいたします。

糸井選手:この先長い人生の中で最高の大学を出られたということで、何にも屈しない精神力がついたと思うので、色んなことを乗り越えて夢に向かっていってください。

佐藤選手:どこに行っても近大卒の人がいると思うので、そういう縁を大切にしながら学校で学んだことを活かして頑張ってください。


取材・文:笑屋株式会社
企画・編集:近畿大学校友会

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