2020.06.23
学食バンザイ!!学食のIT化に戸惑いながら、本格的味わいの小鉢を堪能 近畿大学編
- 月刊高校教育
1259 View
定食評論家の今 柊二氏が語る、近畿大学の学生食堂「DNS POWER CAFE」
*本記事は、2020年4月号掲載の「月刊高校教育」
「学食のIT化に戸惑いながら、本格的味わいの小鉢を堪能 ◇近畿大学 編◇」
著:今 柊二氏(定食評論家)に掲載された記事に、KindaiPicks編集部で写真を加え、一部注釈を入れたものです。
*本記事では、「DNS POWER CAFE」に加え、併設されている「THE CHARGING PIT&DINER」のメニューについても紹介されています。
関連記事「超学食革命!健康管理とキャッシュレスに特化した次世代型「近大新食堂」徹底紹介」
この記事をシェア
近鉄の長瀬駅で降りてテクテクと歩いていく。
ここ、はじめて来たけれども、もう素晴らしいですね。
まず駅前が「まなびや通り」(学帽被ったキャラクターも看板についている)。
そして続きが「近大前商店会」だもの。
まなびや通り
ここまで濃厚な学生街は実に久々だ。
そして通りには、ステキな食堂や、喫茶店がゴロゴロ(なんと、「家系」ラーメンがあったのは驚いた)。
もう1週間くらい滞在していろいろ調査・探検したいものだ(笑)。
…そんなことを考えつつ歩いていると、近畿大学に到着。
エントランスが異常にカッコいい。
大学の中も異常にデカくてイカしたキャンパスだね。
あっ、創立者の世耕弘一の銅像もある。
初代総長・世耕弘一像
挨拶をして、少しばかりあたりをうろつく。
訪問予定時間まで少し時間があるので、少し早めの昼ご飯を食べていこう。
図書館に入る。実にカッコいい図書館。
アカデミックシアター内にある図書スペース「ビブリオシアター」
さらに、カフェがあるな。ここもスタイリッシュで良かったが、せっかくだからしっかりした学食で食べたいなと思って、カフェのお姉さんに聞いたら「隣の黄色い建物ですよ」と教えてくれる。お礼を言って、その黄色い建物に入る。
7号館
これがまた、シャレオツなレストラン。
DNS POWER CAFEというらしい。
DNS POWER CAFE
ズラッと電子マネーの自販機が並んでいて、どうもチケットの買い方がよくわからない(笑)。
キャッシュレスの自販機
スイカやクレカで買えるようだが、おっさんたる私は、学食はやはり現金で買いたい。うろうろしていると、どうも気がついた大学の職員の方が「この2台は現金対応です」と教えてくれた。よかった~。
さて、何を食べようか。
訪れたのはちょうどクリスマス前だったので「クリスマスプレートbyパワーカフェ」というのが良さそうだったので、それにしようと思った。
ノンフライドチキン、ミートローフ、りんごのコンポートなどがセットになっていて魅力的だったが、買い方がよくわからない(笑)。
とりあえず買えそうなのが、DAILY MENU。(※THE CHARGING PIT&DINERでの提供)
これは「サーモンフライ」、「デミグラスハンバーグ」、「回鍋肉」、「鰆の煮付け」。さらにCHARCOAL GRILL SETというのもあり、これは「グリルドチキンBBQソースセット」「ポークチャップセット」「特製ハンバーグステーキセット」そして「200gサーロインステーキセット」まであるよ。
すごいなあ。あと、カレーやパスタ、サラダ、ライスボウル、オムライス、ラーメン、そば・うどんなどもあった。
でも今回は、DAILY MENUの鰆にしよう!
THE CHARGING PIT&DINER
やはりおっさんは魚だからなと思いつつ、このボタンを押すと、Aセット、Bセット、TFTセット、単品の選択となる。ここはBセット(十六穀米とスープと小鉢)にしよう。合計600円。Aセットは十六穀米が白米となり、こちらは大盛りもあって650円。今日は600円の十六穀米の方でいいや。
チケットを発券すると、もう注文は通っている感じ。ここは連動しているわけだと思いつつ、とりあえず食堂の真ん中あたりに席を確保して、しばし待つ。するとカウンターの上のモニター画面に私の番号が出たので、それを受け取り、お茶をくんで再び着席。よかった~、無事買えて(笑)。他の大学食堂同様に調味料コーナーもあるのだが、今日は不要だからいいや。
さて食べよう。これはとても美しい定食。
では味噌汁から。ネギとたっぷりのワカメが具。
…少し甘味のある味噌がとてもおいしい。ワカメの旨みが味噌汁に溶け出ていて、なんともステキな味わい。
続けて、メイン。鰆の上に生姜、そして野菜の炊き合わせが添えられている。野菜は青菜、大根、ニンジン、れんこんですね。では鰆から。生姜と共にいただく。
THE CHARGING PIT&DINERのDAIRY MENU「鰆」
…これは何とも上品な味わい。やや力強い鰆の身に生姜の刺激がよく合う。すかさずご飯を。十六穀米なので、よく噛んで食べる。うん、おいしい。では小鉢もいただこう。これはポテトサラダ。食べてびっくり、ホワッとしてフレッシュなポテサラ。キュウリのシャキシャキ、ハムの歯ごたえに加え、ニンジンの彩りも美しく、すごいハイレベル。
続けて野菜の炊き合わせにいってみよう。まずニンジンから。
…なんだ、こりゃ。ものすごいレベルの炊き合わせ。これ、定食屋ではなく、料亭や「おばんさい」を得意とする小料理屋での味わいだ。ニンジンはほのかに甘く、大根は食べるとジュワっと煮汁が口の中に染み出てくる感じだし、れんこんはシャキシャキとナイスな歯ごたえ。青菜もしっとりとして全体で素晴らしいハーモニーを奏でている。
いやあ、近大恐るべし。
こりゃ、1週間じゃ足りないので、できれば1カ月くらい、ここ長瀬で合宿して、街も大学もじっくり堪能したいものだと思った次第です。
…というのも、街はもちろん、大学内にもまだまだ興味をそそられる飲食施設があるからですね。特に「CNN Café」が気になった。
CNN Café
本当は某関係機関での用事が済んだ後、寄って行きたかった、用事先で、そのまま懇親会の別の場所に案内され、深夜まで楽しく会食したので無理でした(笑)。
学事出版『月刊高校教育』
http://www.gakuji.co.jp/magazine/highschool/index.html
この記事をシェア