2022.03.30
大学教員がゲーム実況VTuber!?ゾンビにゴキブリにキャンプ……カオスな研究室を徹底リポート
- Kindai Picks編集部
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ゾンビにバーチャルアイドルにアニメ、他にもボードゲームやVRなど「そんなことまで研究対象に!?」と驚くほどカオスな総合社会学部 岡本健准教授の研究室。謎に包まれた岡本研究室を解明すべく、岡本教授のゼミに所属する総合社会学部社会・マスメディア系専攻の千秋くんが紹介します。
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こんにちは、総合社会学部 社会・マスメディア系専攻3年生の千秋凜太朗(せんしゅう りんたろう)です。
僕は、アニメやVRに興味があり、VTuberを起用したプロモーション戦略や、教育・エンタメ業界におけるVRコンテンツの今後について研究しています。
そんな僕が所属しているゼミがこちら。
「ゾンビ研究所」+「ゲーム文化研究所」+「メディア・コンテンツ・ツーリズムラボ」。
「ゾンビ研究所」に「ゲーム文化研究所」に「メディア・コンテンツ・ツーリズムラボ」って、一体どんなことをしているゼミなのか、情報量が多すぎて意味がわからないですよね(笑)
どんなゼミなのかを詳しく説明します!
魔界からやってきたゲーム実況VTuberの大学教員!?
こちらがゼミを担当している岡本健先生です(ゾンビではなく、人間です)。
近畿大学 総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 准教授
1983年生まれ。担当授業は「現代文化論」「情報と社会」など。博士(観光学)。専門は、観光社会学、アニメ聖地巡礼、コンテンツツーリズム、ゾンビ。著書に『ゾンビ学』(人文書院)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学』(法律文化社)、『巡礼ビジネス』(KADOKAWA)、などがある。
岡本先生の専門は、「観光社会学」「アニメ聖地巡礼」「コンテンツツーリズム」「ゾンビ」で、大学では「現代文化論」と「情報と社会」の授業を教えています。
更に! 岡本先生は「VTuber」もやってるんです!
「YouTubeゾンビ大学」というYouTubeチャンネルで、魔界から現世にやってきた「ゾンビ先生」として、主にゲーム実況の動画を配信しています。
大学教員がVTuberになって、ゲーム実況をするってどういうこと!?って思いますよね(笑)
「は〜いみなさん、ゾンにちは〜」の挨拶も板についてきたVTuberのゾンビ先生。
きっかけは、ゲーム文化の研究として「ゲーム実況」を研究対象にしようと思った時に、「自分でやったことがないことについて発言するのは失礼じゃないか」と思ったそうです。
2021年の7月にVTuberデビューして、今ではゲーム実況を中心に、レポートの書き方や専門的な講義など、合計約200本の動画がアップされています。実際やってみるとめちゃくちゃ大変で、どれだけ大変なのかを理解しておくためにも必要だったそうです。
11月には、ゼミの学生2人もVTuberデビューしました!
百目鬼セイランと百目鬼グレンという双子姉妹のVTuber。
百目鬼姉妹は、大学生の課題の大変さが大きな念となり、それが結集して誕生した……という設定の双子姉妹。「双子のどちらが姉なのか?」をゲーム内で競い合い、決着をつけようとしているそうです。
ゾンビにVRにアニメ聖地巡礼にアナログゲーム!?
ゼミでは「ゾンビ研究所」「メディア・コンテンツ・ツーリズム・ラボ」「ゲーム文化研究所」という3つのプロジェクトを担当。ゾンビを題材にした本やアナログゲームを開発したり、 VRコンテンツを作ったり、VTuberをプロデュースしています。改めて聞くと、活動の幅が広すぎて、カオスですね……(笑)3つのプロジェクトを一つずつ説明します!
学問のためならゾンビも怖くない! ゾンビ研究所
まず、「ゾンビ研究所」は、ゾンビを題材にメディアを作る実践を通し、研究成果を社会に向けて発信する活動をしています。
現在、増進堂・受験研究社と株式会社カワセミと岡本ゼミの3者で、ゾンビ映画に出てきそうなシチュエーションから英単語を学ぶことができる『ゾンビ英単語』という本を作っています。
これは、海外のゾンビ映画を研究していた学生が「わかりやすい英語が使われている海外のゾンビ映画を、教育にも活用できるはず!」と思いついたもの。
そのため、ゾンビ研究所のメンバーは、手分けしてひたすら海外のゾンビ映画を視聴し、映画の中で使われている英文を書き起こして、特徴を分析しています。
いやー、気の遠くなる作業ですよね……
王道から名作、そしてB級、更にZ級の映画まで見ています。例えば、パッケージが特徴的な『インスタ・オブ・ザ・デッド』や、ゾンビがプロレスしちゃう『ゾンビキング』など、、本当に世の中にはたくさんのゾンビ映画があります。
「ゾンビ研究所」のTwitterアカウントでは、ゾンビに関する情報や、ゾンビ映画を視聴した学生がそれぞれ感想をつぶやいているんですが……
こんばんは🧟♀️🧟♂️ 先日「サバイバル・オブ・ザ・デッド」を観ました!
— ゾンビ研究所 (@KindaiZombie) July 11, 2021
最初はなんとか観られたのですが、ゾンビ耐性がまだ低い私は途中から画面を直視できませんでした😭笑
以前に比べるとかなり耐性がついたと思っていたのですが…🥺
これからも、可愛くて笑えるゾンビ映画を楽しみたいです(^^)
研究員O
全員ゾンビ好きというわけでもないらしく、ゾンビ耐性のない研究員の悲痛な叫びも(笑)
メンバーの橋優衣さんによると、「もともとゾンビ映画が好きではなかったけど、作業のためにゾンビ映画をいっぱい見たので、ホラー映画への耐性がつきました(笑)」とのこと。
そして、本を作るだけでなく、様々な書店を視察し、表紙のデザインや置き方のアイデアを出版社にプレゼンもしています。
『ゾンビ英単語』の発売時期は2022年6月〜7月頃の予定です。皆さん、楽しみに待っててくださいね!
※表紙デザインは2022年3月時点のイメージ(変更がある場合があります)
アナログゲームの開発も! ゲーム文化研究所
続いて、「ゲーム文化研究所」は、デジタルゲームやアナログゲームまで色んなゲーム文化を研究しています。
「クアルト」や「ito」など流行りのアナログゲームから「プラネットコースター」という変わったデジタルゲームまで……毎日のようにメンバーがゲームをプレイしています。
ただゲームをするだけでなく、ゲームの魅力を広めるために、YouTubeチャンネル「ゲーム文化研究所」で積極的に学生が情報発信をしています。また、一般社団法人アニメツーリズム協会と一緒に、アニメ好きの人の間でメジャーな観光方法の一つとなっている「アニメ聖地巡礼」をテーマにしたアナログゲームの開発もしているんです。
「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」でアニメ聖地巡礼についてのアンケートを約70人以上に行い、その回答とメンバーによるアニメ聖地巡礼とボードゲームの研究を元にしてボードゲームの企画案を考えました。
2021年はeスポーツの認知を広めるために、近大esportsサークルと合同で「コール オブ デューティー 全国大学生対抗戦 オンライン予選DAY2」の大会運営とYouTube配信も行いました。
研究結果をVRで伝える! メディア・コンテンツ・ツーリズム・ラボ
そして、「メディア・コンテンツ・ツーリズム・ラボ」は、VRコンテンツを作ったり、Webメディアを使った発信をしています。ネット上のバーチャル空間で、授業を受けることができる「VRschool」を活用し、VR空間上の教室で研究成果を発表したり、大学を紹介する取り組みを実施。コロナ禍でVR空間を用いたゼミ授業の実証実験は、テレビや新聞でたくさん取り上げられました。
2021年のオープンキャンパスでは「VR近大さんぽ」というコンテンツを作り、近大周辺の商店街を含めた大学の雰囲気や、学生の研究発表をVRで見ることができるようにしました。
他にも、明石書店とのコラボで、学生の研究をWebマガジン『現代文化見聞録』に掲載しています。
ゴキブリ、漫才、ゆるキャン……何でもありなゼミの研究!
2019年5月のゼミの様子
そんなカオスな研究室ですが、実際に研究室の学生がどんなことを研究しているのかご紹介します。
「嫌い」だからこそ、ゴキブリの研究!?
池田 彩純(いけだ あずみ)
社会・マスメディア系専攻3年生。「ゲーム文化研究所」のVTber「百目木姉妹」運営担当。趣味はドールハウス作り。
トップバッターは、先ほどご紹介した双子のVTuber、百目鬼セイランを担当している池田さんです。
池田さんの研究内容について教えてください。
私は「なぜ人はゴキブリを嫌うのか」を研究しています。初めは、将来目指している芸能マネージャーの極意みたいなことを研究したかったんですけど、好きなものっていつでも調べられるなと思って。せっかくなら「嫌いなもの」を調べてみようと思って、一番最初に思い浮かんだのがゴキブリだったんです(笑)
ゴキブリの研究ですか……!
岡本ゼミじゃないとこんな研究はできないですよ(笑)。岡本先生も「文系の女子大生がゴキブリについて研究するのはわけがわからないから面白い」って言ってくれ
て。テーマはゴキブリですけど、都市論や心理学だったり、様々なメディアから時代背景を分析したりすることで、ゴキブリの色んな側面が見えてくるんです。奥深いですよ!
池田さんはYouTubeの『ゲーム文化研究所』でVTuberとしてもデビューしましたよね。
池田さんが担当するVTuberの百目鬼セイラン
そうなんです。VTuberのアバターを作るところから動画編集まで、同じゼミ生の子と2人でやっています。岡本先生から「まずはどんな形でも世に出してみること! 練習だと思って、とりあえず作ってみることが大事」と言われたので、ひとまず練習と思って、色々試しています。
実際にVTuberをやってみてどうでしたか?
今までは視聴者として見る側だったのでわかりませんでしたが、実際は大変なことが多かったです。それでも、友人とお互いの得意な作業を教え合いながらやるのが楽しいので、大学卒業までにはもっとVTuber動画を作って、再生回数を増やしていきたいです!
漫才におけるボケとツッコミの割合を数値化
日向 柚香(ひなた ゆずか)
社会・マスメディア系専攻4年生。卒業論文は「M-1グランプリ歴代チャンピオンの優勝ネタ分析」。最近、筆ペンで文字を書くのにハマり中。
日向さんはどんな研究をしているのでしょうか?
私は漫才が好きなので、漫才におけるボケとツッコミの割合や笑いの頻度について研究しています。
具体的にどんな研究なんでしょう……?
「M-1グランプリ」の歴代優勝者が最終決勝で披露したネタを全て文字に起こして、どれだけの割合でボケとツッコミを使っているのかや、笑いを取れているのかを数値化しています。
M-1グランプリの漫才を分析するためにネタを文字起こしをしました。
めちゃくちゃ大変そうじゃないですか。
そうなんですよ。「笑いが起きた」ってカウントは簡単ですけど、「大爆笑」と「ややウケ」など、笑いの大きさを区別して数えるのが大変で(笑)。笑いの種類を簡単に区別する方法はないものか……というのが今後の課題です。
卒論も漫才をテーマに研究されたんですよね?
一番大変だったのが「笑いをいかに客観的に見るのか」についてでした。笑いって「面白い!」と思うとどうしても主観が入ってしまい、客観的に見ることが難しい中で、誰が見てもわかるような視点で漫才を研究しました。
大学を卒業後の進路について教えてください。
私は専門書の出版社で働く予定です。卒論で「漫才」の見方をとことん研究したのを糧にして、これからもお笑いに注目していきます。
ゆるキャンにハマり、キャンプの現状をリサーチ
大場 祐弥(おおば ゆうや)
社会・マスメディア系専攻3年生。アニメツーリズム協会との産学連携事業に参加中。趣味は月2回のペースで行うゆるい登山、Hondaから発売されたバイク「GB350」でのツーリング。
大場くんは、どのような研究をしているのでしょうか?
僕は「なぜ今キャンプが人気なのか」をアニメツーリズムの視点から研究しています。僕はどちらかというとインドア派で、キャンプは子供の頃に行ったことがある程度だったんですが……2018年にアニメ『ゆるキャン△』を見てキャンプの面白さに目覚めました。
どんなところが魅力なんでしょうか?
女子高生が主人公のキャンプアニメなんですが、日常の延長線上にある非日常が詰まった作品で、「野外で極寒の中で食べるカップラーメン」とか絶対やってみたくなるんですよ。それに、キャンプって家族や友だちと行くイメージがあって、インドアなオタクには縁のないものだと思っていたんですが、『ゆるキャン△』でソロキャンプの魅力を知ってしまったんですよね。
なるほど。「ソロキャンプ」は2020年の流行語大賞にもノミネートされましたよね。
僕はソロキャンプしかしないですが、準備から楽しみ方まで全てアニメで学びました(笑)。今、キャンプは「ひとりになりたい」「自分の時間がほしい」っていう時に行くものになっていて、コロナ禍でより一層そういう需要が増えたと思います。
どうやってキャンプのリサーチをしているのでしょうか?
実は、研究的なキャンプの資料ってほとんどなくて……。今は第二次ブームで、1990年代に第一次ブームがあったけど、データがないので比べようがないんです。なので、とにかく過去の新聞記事からキャンプに関する内容を探して分析しています。
今後はどういったことを岡本ゼミでやっていきたいですか?
就職活動が落ち着いたら、キャンプの研究を後悔しないところまでやり切りたいです。他にも、近大と一般社団法人アニメツーリズム協会との合同プロジェクトで、「アニメ聖地巡礼」をテーマにしたボードゲームの制作も行っているので、聖地巡礼を知らない人でもハマるゲームも作っていきたいです!
自由な環境、それは「最も厳しい環境」でもある
最後は岡本先生に、「どんな思いでゼミ生と向き合っているのか?」について詳しい話を聞いてみました。
岡本ゼミには色んな分野に興味のある学生が集まってきていますよね。専門外の分野を指導するのは大変じゃないですか?
基本的にどんな分野でも調べる方法は一緒なんですが、あまりにも知らないテーマだったらきちんと調べて対応します。大学の教員って研究者でもあるので、そのタイミングはチャンスなんですよ。研究者は色んな分野の人と話して、研究テーマについて多様な視点を持つことが大事であって、私自身も学生たちとの関わりの中で「そんな世界があるのか」って勉強させてもらえるのはとても助かるんです。
なるほど。ゼミの多様性は、岡本先生にとってもメリットがあるんですね。
最近は、企業からの依頼がすごく増えていて。企業が、学生からの情報を必要としているんだなと感じてます。例えば、現在行っている大阪広域水道企業団との共同研究プロジェクトは、企業団の魅力が一般の人にも伝わるようなVR動画コンテンツを目指していて、学生の持つ若い目線が重視されています。
岡本ゼミのプロジェクトは、なぜ2年生からでも参加できるようにしているのですか?
ゼミは3年生からですが、やる気のある人に学年は関係ないですし、私はプロジェクトに参加できるのは自分のゼミ生だけにしようとも思っていません。やっぱり学年が違う学生同士が交流できた方が面白いので、多くの人がプロジェクトに関われるようにしています。
確かに、同じ学部でも学年が違うと交流する機会って少ないですよね。
せっかくマンモス校にいるのに、他学年との交流が少ないのはもったいない。多様な背景を持つ学生が集まることで、色んな情報を交換できる方が大学教授や学生にとってもいい環境なので、オープンなゼミにしています。
お話を聞いていて、岡本先生はゼミのあり方から就活のことまで、すごく学生のことを考えているんだなと思いました。
学生に対して、できるだけ失礼な態度でいたくないんですよ。大学の先生ってある意味「権威」みたいなものがあって、その立場を与えられた人間としての責任っていうのはあるんですけど、学生が話す時に緊張させてしまったら本末転倒なので。できるだけ相談しやすい空気感を作っています。
岡本ゼミはやりたいことが決まっている学生にはぴったりだと思うんですが、やりたいことが見つかっていない学生も岡本ゼミに入ってもいいのでしょうか?
もちろんです。ただ、私からゼミ生に「この研究をやった方がいいよ」とは言わないです。色々な本を紹介したり、研究の進め方についてアドバイスはするんですけど、研究テーマは自分で決めてもらいます。
それでももし決まらない場合はどうすれば......?
そこで苦労する学生も多いんですけど、自分で決めることから逃げてほしくないんですよ。自分で決めたことって誰のせいにもできないから、自分が動くしかないんですよね。自由な環境は最も厳しい環境でもあるんです。そういった意味では、僕は厳しい教員かもしれませんね(笑)
「自由な環境は最も厳しい環境」って言葉、身にしみます......。
厳しい部分もあるけれど、学生のやりたいことに関しては「もうどんどんやりなさい」というスタンスをとっています。自分が作ったり、書いたものに反応が返ってきたら、本当に嬉しいですよね。そしたらもっと面白いものが生まれてくるかもしれない。大学はそんな場所であってほしいので、学生たちの背中をちょっと押す手助けができたらいいなと思います。
先生に言われると「頑張ろう」って思います。
大学は自分が知りたいことをとにかく追求できる場所なので、大学で過ごす時間を大切にしてほしいです。ほとんどの人は大学を卒業してから、「大学生の頃は自由な時間があったなあ」って気づくんですよ。特に近大は他の大学に比べても施設が素晴らしく、アカデミックシアターや図書館など、どんどん使い倒さないと損ですよ(笑)。「大学の環境に恵まれているのに、今学ばないでどうするんだ」っていう風に思いながら過ごしてほしいですね。
ありがとうございます……身にしみます……。
いかがでしたか? まさか自分の趣味や好きなアニメ、VRコンテンツが大学で学問になり、勉強できるとは思ってもいませんでした。やりたいことに注力できる大学生活は本当に楽しく、これからの大学生活も自分のできるかぎりのことをやり尽くしたいと強く思いました。岡本先生、ゼミ生のみなさん、ありがとうございました。これからも一緒に自分の好きなことをどんどんやっていきましょう!
この記事を書いた人
千秋 凜太朗(せんしゅう りんたろう)
近畿大学 総合社会学部 社会・マスメディア系専攻
初めて会う人に、名字を千秋(せんしゅう)と呼ばれないのが長年の悩み。VRコンテンツに興味があり、新人VTuberは欠かさずチェック。最近ハマっていることは裁判傍聴。
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