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2021.09.02

恋愛やセックスは生物として必須じゃない!?繁殖学の専門家に聞く生物の「多様な性」の必然性

Kindai Picks編集部

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オリジナル記事
学生ライター
繁殖学
多様性
恋愛

若い世代を中心に、恋愛や性行為への興味が薄い人々が増えているそうです。それらを指す「アセクシャル」や「ノンセクシャル」という言葉の認知度も高まってきていますが、そもそも生物学的に、恋愛感情や性的欲求は、どのようにして生まれるのでしょうか? 当事者の学生と座談会を行い、繁殖学の先生にさまざまな恋愛観が存在する理由をお聞きしました。

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こんにちは! 総合社会学部社会・マスメディア系専攻4年の岡島彩乃です。

みなさんは「アセクシャル」や「ノンセクシャル」という言葉を聞いたことがありますか?前者は恋愛感情、後者は性的欲求を抱かない、または抱くことが少ないセクシャリティを指します。私自身はどちらの感情も抱きますが、友人や以前付き合っていたパートナーがほかの人たちと比べて恋愛への関心や性的欲求が低く悩んでいたことから、多様な恋愛観について考えるようになりました。


同性愛者かつアセクシャルという人、性的感情はあるけど他人よりも薄い人など、図では簡単に説明しきれないさまざまな性がある。また「アセクシャル」や「ノンセクシャル」の定義は国によっても異なる。

日常生活を振り返ってみると、学校でもアルバイト先でも「彼氏いる?」や「好きなタイプは?」といった恋愛の質問をされることがとても多く「誰もが恋愛をするのが当たり前」という考え方が前提になっていることを実感します。恋愛をしたいと思う人であっても、考え方やパートナーとの関係性は人それぞれで、なかには他人に聞かれたくないことだってありますよね。

そこで、恋愛に対する本音座談会を行い、そのなかで浮かんだ疑問も含めて、恋愛観に多様性がある理由を繁殖学の先生に尋ねてきました。

大学生の恋愛観アンケート

まず、実際に大学生がどんな恋愛観を持っているのか、恋愛感情や性的欲求についてのアンケートを実施しました。

大学生の恋愛観アンケート

回答者:大学生156人(男性53人/女性100人/性別未回答3人)

他者に恋愛感情を抱きますか?



他者に性的感情を抱きますか?



恋愛感情についての回答は男女差がそれほどなかったものの、性的感情に関しては女性の47%が「強く抱く」「抱く」と回答したのに対し、男性で同様の回答をした人は73.5%であり、大差のある興味深い結果になりました。

恋人(過去も含む)とスキンシップに対する相違を感じたり、我慢したりしたことはありますか?



恋人とスキンシップに対する相違を感じたり、我慢したりしたことがある人は女性が65%、男性が50.9%。具体的な内容としては、性的欲求や公共の場でのスキンシップの相違が多く挙げられました。なかでも女性では「相手に去られるのが怖くて性行為を拒否できない」という声や、男性では「性行為にプレッシャーを感じている」という意見がありました。スキンシップが暗黙の了解になってしまっていて、恋人という関係ながらうまくコミュニケーションがとれていない人が少なくないことが分かります。


恋愛をすることが幸せの前提?



写真左からえみり(仮名)さん、おかじま、かざねさん

より詳しく恋愛観についてのお話を聞くため、アンケート回答者のなかから恋愛感情や性的欲求をあまり持たないという学生お二人に集まってもらいました。

おかじま
総合社会学部4年
恋愛感情も性的感情もある

えみり(仮名)
学部非公開 4年
恋愛感情はあるが、性的感情はあまりない

かざね
文芸学部4年
恋愛感情も性的感情もあまりない

おかじま:恋愛や性的感情について、周りと比べて違和感を覚えるようになったのはいつ?

えみり:中学生のときに付き合った男の子に対して、性的なことへの嫌悪感があったのがきっかけ。その後、大学生になってまた恋人ができたときに、カップルだからいずれ性行為とかをしないといけないと思うと抵抗があった。その人だから嫌なのか、行為自体が嫌なのか分からず、徐々に相手と感覚がずれていって。

おかじま:「しないといけない」って感じるのはつらいね。

えみり:結局、別の原因で別れたけど、同時期にインターネットで「アセクシャル」や「ノンセクシャル」という言葉を知り、自分に当てはまると思った。手をつなぐ、キスをするはできるけど、その先が難しくて、そう思うと恋愛のハードルが一気に高くなってしまって……。


恋愛感情と性的感情はリンクしていますか?



かざね:私はパートナーがいたことがなくて、そもそも恋愛をしたいとも思わないかな。手をつなぐとか腕を組むとか、人と接触すること自体が苦手。それは性別関係なくて。恋愛映画でも、段階を踏んだ先に性行為があるのがあまり理解できなくて、苦手になっちゃった。ドラマとして面白いっていう意見は分かるけど、自分の感覚に世間とのずれを感じる。

えみり:私も恋愛映画は苦手かも。ほかの人たちはこういうことを当たり前にできていると思うと、自分がおかしいのかなと思ってしまう……。

おかじま:たしかに高校生ぐらいになると、恋愛ドラマや映画が人気になりがちで、観ていないと話題についていけないこともあるよね。同年代でなくても、親世代の人たちから「若いうちは恋愛しておきなさい」って言われることもよくある。



えみり恋愛していなくても、友達がいるだけで十分充実しているし楽しいのになあ。

かざね:「恋愛しないともったいないよ」って言われるのもモヤモヤしちゃう。クリスマスの時期は特に「リア充」って言葉を聞くことが多くて、幸せの前提に恋愛があることに違和感……。

おかじま:トマトが苦手な人に「こんなに美味しいのに食べないなんてもったいない! 食べてみなよ!」って言うようなものだよね。

えみり:本当にそんな感じ! たしかにクリスマスの広告ってカップル向けのものが多いもんね。本来はクリスマスって、家族と過ごす日だったんじゃないっけ。

おかじま:広告の印象って結構大きいのかも。幼い頃から街中やテレビで観てきたものって恋愛観に影響してると思うなあ。カップル向けのビジネス戦略は分かるけど、家族や友達と過ごすような広告がもう少し増えてもいいよね。


友達も恋人も、相手を尊重したコミュニケーションを




おかじま:自分のなかにある恋愛観へのモヤモヤを誰かに話したことはある?

かざね:類は友を呼ぶじゃないけど、周りに自分と似た価値観の子が多かったから結構話しているよ。明らかに恋愛が好きそうな子には話さないけど……。

えみり:私は誰にも話したことがなかったから、この座談会が初めて。恋バナでの性的な話だけじゃなくて、異性のことを顔や身長とかの見た目で評価する風潮も苦手で、嫌悪感を抱きながら過ごしてきた。

おかじま:恋バナってみんながよくする話題だし、目の前にいる子がどんな気持ちかそこまで考えることがないよね。私自身、盛り上がるのが楽しくてあまり目を向けられていなかった。過度に気を遣う必要はないと思うけど、発言する前に少し立ち止まるようになれば、身近な人を傷つけずに済むと思う。

かざねその人の中身は恋愛観だけで知れるわけじゃないし、恋愛の話だけじゃなくて、学校や仕事、趣味の話とか、お互いのことを知れて盛り上がれる話題はほかにもたくさんあるよね。


恋愛トークで不快な思いをしたことがありますか?



おかじま:親と恋愛の話をすることはある?

えみり:私はしないけど、兄が恋愛の話をオープンにするタイプで家に彼女を連れてくることもよくある。その流れで母から「えみりは?」って聞かれるのがしんどいかな。誤魔化すのにパワーを使っちゃう。

かざね:親に「女の子は家事ができないと結婚できないよ」って言われるたび変な感じがしてた。「男の子はできなくていいの?」って思うし、そもそも結婚するかも分からないし。

えみり:自分の周りにママ友しかいなかったら、恋愛や結婚をしない生き方は想像しづらいよね。昔は、女性は専業主婦ってイメージが強かっただろうし。

おかじま:違う年代に育った人たちとは対話をすることが大切だと思う。社会背景はどんどん変わっていて、それが今の自分たちの価値観にも影響しているし。実際、大学生を対象に募集したアンケートでは、恋愛感情をあまり抱かない、全く抱かない人が約20%、性的感情をあまり抱かない、全く抱かない人は約45%だった。えみりちゃんやかざねちゃんの価値観はそこまで少数派じゃないってことだよね。

えみり:その結果はちょっとびっくり。今まで自分は周りと違うと思って悩んでいたから気持ちが楽になった。

おかじまみんなが「こうじゃなきゃいけない」っていう、架空の恋愛像に縛られていたのかもしれないね。恋人とスキンシップに対する相違を感じたり、我慢したりしたことがある人は約60%もいたし。

※全回答者数を母数としたときの割合。



えみり:相手に嫌われるのが怖くて本音を言えないんだと思う。私もそうだった。

おかじま:特に性行為に関してコミュニケーションがとれていない人が多かった。雰囲気は大切かもしれないけど、そのときの気分や体調が無視されがちだなって。恋人同士でも、お互いの気持ちを確認し合うことは必要だよね。本音を話して受け入れてくれない人は「それまでの人」だと思う。

かざね:私は好意の先にある性的感情が嫌で、人に好意を向けられることに怖さを感じていたけど、お互いを理解し合える関係性の人に出会えたらずっと一緒にいたいって思うのかも。

おかじま:自分の素直な気持ちを話せる人が少しずつ増えていけば、もっと楽になれるんじゃないかな。

えみり:私は今日の座談会で話せる友達が二人できたし、アンケートでも案外みんなが自分と似たような思いをしているって知れたから、明るい気持ちになれた。

かざね:私も同年代の子たちの本音が知れてすごくよかった。

おかじま:ひとりで悩みを抱え込んでいるときはつらいけど、自分と同じような感覚を持つ人に出会えたら、お互いが自分らしく生きられることにつながると思うなあ。2人とも今日はありがとうございました!


ヒトの生存戦略的に、恋愛や性行為が不要な人がいるのは当然




学生へのアンケートや座談会での内容を踏まえて、生物学的な側面から恋愛観の多様性を知るため、繁殖について研究されている森山先生にインタビューを行いました。

森山 隆太郎(もりやま りゅうたろう)

理工学部 生命科学科 理学専攻 講師
専門:繁殖学、生理学、神経内分泌学

生物は生息環境に適応した性質を備えることで個体を維持し、ひいては種の存続を可能にしています。研究室では、生殖機能を制御するメカニズムについて研究しています。特に、脳・下垂体レベルでの制御メカニズム、栄養と生殖の関係、ストレスと生殖の関係、受精における精子の役割などに焦点を当てています。

教員プロフィール


おかじま:アンケート結果から、恋愛感情や性的感情の有無、大小は個人によって異なることが分かりました。どうしてそういった差が生まれるのか。それらは先天的に決まるものなんでしょうか?

森山先生:先天的、後天的の両方です。「脳の性分化」って聞いたことありますか?

おかじま:初めて聞きました。

森山先生:脳には性差が見られる場所があり、それを性的二型核といいます。ヒトでは胎児期の20〜22週に大量の男性ホルモンに暴露される(アンドロゲンシャワー)と脳が男性型になり、されないと女性型になります。しかし、後天的な血中男性ホルモン濃度の変化や、親の育て方や自身の経験に影響されて、性自認や性指向、恋愛感情や性的感情の大小が変わってきます。ですので、特定の要因で決まるわけではないんです。

おかじま:では、後天的な性的感情の大きさの違いはどのようなところからくるんでしょうか?

森山先生:「報酬系」という伝達経路からですね。何か経験をしたとき、そのことについて学習して理解する場所のことです。例えば、幼少期に両親の性行為を見て嫌悪感を感じた人は、性的なことにマイナスのイメージを持ってしまいます。しかし、そんな経験がなく、友達や先輩との会話から性について憧れや興奮を抱いた人は、それがよいものとしてインプットされます。

おかじま:なるほど……。

森山先生:見ているものと、脳で感じることは人それぞれ違うということで、性的感情も人間の本能とその人の記憶が合わさって変化するんです。

おかじま:好きな人と一緒にいるだけで幸せな気持ちになるのは、そういった脳の分泌物質が影響しているんでしょうか?



森山先生:はい。楽しいことをすると「幸せ物質」とも呼ばれるオキシトシンが分泌されたり、報酬系が働き、ドーパミンやエンドカンナビノイドという物質が分泌されたりして、多幸感を得ることができます。ちなみに、楽しいことを思い出すだけでも分泌されます。これは大脳が発達しているがゆえに起こることですね。もちろん、何で幸せな気持ちになるかも、人それぞれです。

おかじま:先天的な性ホルモンの暴露量、生まれてからの環境や経験が複雑に絡み合って、さまざまな価値観を生んでいるんですね。

森山先生:ヒトが繁殖方法として選択している「有性生殖」は、父母の遺伝子を受け継いだハイブリッドが子となります。地球上の環境の異なるさまざまな場所でヒトという種が生き延びるには、寒い場所に強いとか、力が強いとか、穏やかな性格であるとか、いろんな個性のパターンをつくっておく必要がありますよね。

おかじま:たしかに。

森山先生:アメーバやヒドラのように、分裂や出芽をして自分と全く同じ遺伝子をコピーする「無性生殖」だと、個体の特徴がみんな一緒なので、何かあったとき一気に絶滅してしまうリスクがある。「有性生殖」という多様性に富んだシステムで繁殖することをヒトが選んだからこそ、同性愛者や無性愛者が常に何%か存在することは普通のことなんです。


身長や体格、肌の色などの外見的特徴、性格や性自認・性指向、食べ物の好みや苦手なものが人によって違うのは、ヒトという生き物が多様性を選んできたからこそ。また親から受け継いだ遺伝子だけではなく、親の育て方や自身の経験に影響されて多様性はより複雑になっていく

おかじま:「同性愛者や無性愛者が増えると少子化が進む」と言う人をよく見かけますが、それについてどう思いますか?

森山先生:その考えは非常にナンセンスです。多様性はヒトが絶滅しないための戦略でもあります。同性を好きになる人や恋愛をしない人が増えたように思うのは、産業が発展し、人間社会が成熟したことで、多くの人が自分の性自認や性的指向に正直に生きられるようになったということ。全体としてある一定数が必ず子孫を残すので、問題ありません。

おかじま:なるほど……。たしかにマジョリティと言われる異性愛者でも、見た目や性格の好みはそれぞれですもんね。

森山先生:ひとりひとり違うからこそ、この社会が成り立っているんです。


性行為への思い、向き合い方は人それぞれ




おかじま:学生へのアンケート結果では、カップル間の性行為で我慢をしている女性がたくさんいました。性行為では男性が主導権を握るイメージが強いんですが、動物でも同じなんでしょうか?

森山先生:いいえ、基本的にはメスが優位なんです。生殖は個体の存続には不要なメカニズムです。そのため、普段は生殖にエネルギーを使うともったいないので、メスは発情期しかオスからの誘いを受け入れません。昆虫だと生殖行動が終わった後、卵をつくるための栄養としてメスがオスを食べちゃうものもいますよね。メスが次世代を産み育てるには、まず自分が生きていて、プラス、卵や子供を成長させるために十分な栄養のあることが前提になります。メスにとって、生殖というのはとてもエネルギーを使う行為なのです。

おかじま:それが人間だと大脳が発達したり、社会が発展したりしたことで違う結果になっているということですか。

森山先生:繁殖という目的だけでなく、愛情表現や社会的優位性の保持などの複数の意味合いを持つようになったということです。これは生物学的というより、社会的、心理的な側面ですね。

おかじま:学生同士の座談会でも、「性行為をしなければいけない」という過去のプレッシャーから、恋愛そのものにも後ろ向きになったという話を聞きました。またアンケートでは、性行為だけに限らず、物理的な接触が苦手だったり、必要でないと思ったりしている人も多数いました。

森山先生:ヒトは本能を司る視床下部を覆うように大脳が発達しているため、本能を理性で抑えることができ、相手の気持ちを考えられるはずなんです。そこは、パートナーとの対話を深めるということが大事ですね。

おかじま:親しい仲ほど、コミュニケーションが疎かになりがちなのかもしれません。

森山先生:また先ほども言いましたが、この世の中は多様性があることが当たり前です。自分の価値観を押し付けることはやはり避けてほしいですね。

おかじま:「付き合ったら性行為をみんなしたいものだろう」とか「●ヶ月付き合えばもういいだろう」とか、自分の物差しで判断する前に、きちんと相手とのすり合わせが必要ということですね。

森山先生:日本の場合、性教育が進んでいないのも大きな問題なんです。男女ともに学校で習い、性行為について正しく理解していると、パートナーを傷つけることが少なくなると思います。

おかじま:今後さらに恋愛に関する考え方、あり方はどんどん多様化していくと思いますか?

森山先生もともと多様化していたんですよ。それが表に出ていなかっただけで、今後はどんどん出てくると思います。基本としていろんな人がいて、その上で時代という背景があり、それとマッチした状況になっていくと思います。

おかじま:今に始まったことではないんですね。

森山先生ただ、繁殖という面で考えると、平均の初婚年齢が30歳を超えているのは問題です。研究によって、37.5歳以降の年齢になると、卵子に異常が出る確率が上がり、不妊治療をしても妊娠するより流産の割合が高くなることが分かっています。いろんな生き方があって当たり前なんですが、当たり前であるからこそ、望む人誰もがもう少し早く結婚・出産・子育てができるような社会になる必要があります。


初婚年齢の推移(内閣府発表資料より内容を抜粋)。女性は半世紀のあいだに4歳ほど初婚年齢が上がっている

おかじま恋愛をする人もしない人も、出産や子育てのビジョンも含めて、その人が望む生き方を実現できる社会をつくっていくことが重要なんですね。恋愛や性行為をしたくない人に強制するのではなく、したいと思う人がしやすくなるように、みんなで助け合うような。

森山先生:それが生物として当たり前のことなんです。

おかじま:今日は私が想像していた以上のことが聞けてすごく勉強になりました。恋愛観に関するモヤモヤが解消されてスッキリした気分です。本当にありがとうございました!


誰もが自分の望む生き方を選択できるように

学生へのアンケートや座談会、先生へのインタビューを行ったことで、恋愛に対する考え方や思いは本当に十人十色で、だからこそ社会が成り立っているんだと知ることができました。

周囲の人々と自分の価値観が違ったとき「私だけおかしいんじゃないか」と不安になるかもしれません。しかし、まだ知らないだけで、同じように感じている人が身近にいる可能性もあります。それでなくても、世界はもっともっと広いです。

知識を得ること、同じ価値観を持つ人に出会うことは、「そのままでいいんだよ」と自分を肯定することにつながるんだと思います。無理に他者に合わせるのではなく、互いに違いを尊重した上で助け合っていくことが大切だと実感しました。


この記事を書いた人



岡島 彩乃(おかじま あやの)

近畿大学 総合社会学部 社会・マスメディア系専攻4年
株式会社人間でライティングと編集の勉強中。
たてごとアザラシのキャラクター、しろたんを溺愛している。


写真:平山靖子
編集:人間編集部

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