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2026.11.02

世界最強のフライドポテトは?ベルギー、フランス、フィリピンなど5カ国の留学生に調査したら、知らない食べ方だらけだった

Kindai Picks編集部

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フライドポテトはなぜ美味しい? どんな芋が合う? ソースはケチャップだけじゃない? 毎日ジャガイモを食べるライターが、世界各国の留学生とポテト座談会。「フレンチフライ」の由来から世界の定番ソースまで、知るともっとポテトが好きになる話をお届けします。

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友人が誕生日にくれたポテトのぬいぐるみと。

こんにちは! 毎日ジャガイモを食べるライター、オカジマアヤノです。

私はジャガイモ料理の中でも、フライドポテトが大好物。その虜になったきっかけは確実に「マクドナルド」。小学生の頃、母がパートでマクドナルドに勤め始め、しょっちゅう「 マックフライポテト®」を買ってきてくれるようになりました。

「人間は12歳までに食べてきたものを一生食べ続ける」という有名な言葉があるのですが、これを語ったのはまさに日本マクドナルド創業者・藤田 田(ふじたでん)氏。マックフライポテトを食べることが習慣になった私は、見事にフライドポテト愛好家へと成長しました。


左から、トルネードポテト(LONG!LONGER!!LONGEST!!!)、フリッツ(DE FRITES STAAN HARAJUKU)、ポテトフライ(炉端とおでん きょうすけ)。

こちらは東京滞在で1日のうちに食べたフライドポテトの写真。はしご酒のように、「はしご芋」をすることもしばしば。

竹串に刺したジャガイモを螺旋状にカットし、油で揚げるトルネードポテトは韓国発祥。中学生の頃にはじめて食べてから大好きなストリートフードです。

また、東京をはじめ全国的に専門店が増えているベルギーフリッツのお店では、なんとフリッツをテイクアウトするのに40分! お味のほうはというと、もはやスナックではなくメインディッシュの満足感でした。


そもそもフライドポテトはなぜ美味しいの?


大阪・関西万博にて、ベルギーパビリオンの「ベルジアンフリッツ」と。

毎日のようにジャガイモを食べている私ですが、なかでもフライドポテトの美味しさは別格。煮ても焼いても美味しいジャガイモが、油で揚げるとどうしてこんなに特別になるんでしょう。

私が思うフライドポテトの魅力は、なんといっても揚げたての食感と香り。表面はカリッと香ばしく、かじると中はホクホク。ひと口でふたつの食感が楽しめるうえに、ほどよい塩気がきいている。片手で食べられる手軽さも、やみつきになる理由なのでは!?


北海道・函館の「じゃがいもFACTORY」で食べた「トロワフリット」と「彩りフライドポテト」。

ジャガイモの品種によっても味は変わるようで、北海道・函館の「じゃがいもFACTORY」で食べた「キタアカリ」の強い甘みとホクホク感はいまだに忘れられません。フライドポテトに向いているのは、こうしたホクホク系のジャガイモで、日本では「男爵いも」、海外ではアメリカの「ラセット・バーバンク」やベルギーの「ビンチェ」という品種が定番なんだそう。



そしてカットの種類も豊富で、細長いシューストリング、定番であるホクホクのレギュラーカット、皮ごと豪快なウェッジ、波打つクリンクルカット、格子状のラティスカット、渦巻状にしたトルネードカットなど、見た目も食感も飽きません。

こんなに奥深いフライドポテトですが、ふと気になったのが「ほかの国の人たちは、どんなふうに食べているんだろう?」ということ。私の知らないもっと美味しい食べ方があるんじゃないか!? そこで、世界のフライドポテト事情を聞いてみることにしました。


交換留学生に聞く世界のポテト事情


左から、ジュリエッテ(フランス)、キアナ(ベルギー)、ガスリー(フィリピン)、アヤノ(日本)、カーラ(フランス)、コンラッド(ドイツ)、チョン(韓国)

近畿大学で学ぶ世界5カ国出身の6人の交換留学生に集まってもらい、フライドポテト座談会を開きました。


アメリカ人の勘違いから生まれた「フレンチフライ」!?

アヤノ
アヤノ
みんな今日は集まってくれてありがとう! 早速だけど、最近日本ではフライドポテト専門店が増えていて、なかでもベルギーフリッツのお店が流行ってるんだ。やっぱりベルギーでは、フリッツは身近なもの?

キアナ(ベルギー)
ベルギーでは、子どもの頃から週に1回フリッツを食べるの。「friture(フリトゥール)」と呼ばれるフリッツのお店が街中にあって、いつでも気軽にフリッツと軽食を食べられるよ。

アヤノ
アヤノ
日本のコンビニのようにたくさんフリッツのお店があるなんて羨ましい。



ジュリエッテ(フランス)
ジュリエッテ(フランス)
私たちはフリッツと呼ぶけど、英語での「french fries(フレンチフライ)」という呼び方には諸説あるよね。

カーラ(フランス)
カーラ(フランス)
そうそう。実はフレンチフライがフランス発祥かどうかも、はっきりしていないんだよね。

キアナ(ベルギー)
ベルギーは3つの公用語(オランダ語、フランス語、ドイツ語)があるんだけど、第一次世界大戦でアメリカ兵がベルギーに来たとき、フランス語圏の地域でフリッツを食べたの。そこをフランスだと勘違いして、「フレンチフライ」と名付けたって聞いたことがある。


オランダおよびベルギーで人気のフリッツ専門店「Frites Atelier」(写真は友人提供)

アヤノ
アヤノ
勘違いされたまま定着したんだ!? ちなみに、フランスにもフリッツのお店はあるの?

ジュリエッテ(フランス)
ジュリエッテ(フランス)
「friterie(フリットリー)」っていう専門店があるけど、個人的にはフリッツはベルギーのほうが美味しい(笑)。だから、私はベルギーに近いフランス北部に住んでることをうれしく思うわ!

アヤノ
アヤノ
フライドポテトはベルギー発祥説とフランス発祥説があるから勝手にタブーな話だと思っていたけど、フランス人からしてもベルギーフリッツは美味しいんだね!

コンラッド(ドイツ)
コンラッド(ドイツ)
ドイツ人もジャガイモは大好きだけど、スナックというより料理の付け合わせとして食べることが多くて。



アヤノ
アヤノ
日本でもドイツやベルギーのビールが人気で、フリッツとセットで売られていることも多いけど、現地では違う?

コンラッド(ドイツ)
コンラッド(ドイツ)
あんまり一般的ではないね。

キアナ(ベルギー)
ベルギーでも、ビールはビールだけで飲む。フリッツ屋さんでもビールは売ってるけど、ソーダもあるからビールを頼むのはお父さんだけ(笑)

アヤノ
アヤノ
じゃあ、日本の「ポテトにビール」はマーケティングだったの!?

コンラッド(ドイツ)
コンラッド(ドイツ)
そうだと思う。でも素敵なマーケティングだと思うよ! 僕の大好きなドイツのケルン市が発祥のビール「ケルシュ」もぜひ飲んでみて! 苦味は控えめで、フルーティーな味わいが楽しめるよ。


イメージ画像(※写真のビールは「ケルシュ」ではありません)


韓国やフィリピンは「シーズニング」で味付け



チョン(韓国)
チョン(韓国)
韓国人もフライドポテトやポテトチップスといった揚げたジャガイモが好きだよ。

アヤノ
アヤノ
日本では「チーズハットグ」や「10円パン(10ウォンパン)」みたいに、韓国発グルメが流行ることが多いけど、「トルネードポテト」もそのひとつだと思う。


「トルネードポテト」

チョン(韓国)
チョン(韓国)
片手で食べられたり、SNS映えしたりするものが多いからかもしれないね。

アヤノ
アヤノ
たしかにそれは大きい!

チョン(韓国)
チョン(韓国)
あとはチキンでもポテトでも「シーズニングパウダー(スパイスに塩や砂糖など調味料をブレンドしたもの)」をかけるのが主流で、とくにチーズ、ガーリック、オニオンの風味がきいたプリンクルパウダーがやみつきになるのかも。



ガスリー(フィリピン)
ガスリー(フィリピン)
フィリピンには「Potato Corner(ポテトコーナー)」というフィリピン発祥のフライドポテト専門店があって、世界に2,000店舗以上もあるんだよ。


フィリピン「Potato Corner」の「フレーバー・フライ」(写真はアヤノの友人提供)

「Potato Corner」の名物、わさびフレーバー

アヤノ
アヤノ
この緑色のポテトはなに……!?

ガスリー(フィリピン)
ガスリー(フィリピン)
わさびフレーバー! ほかにもチーズ、バーベキュー、サワークリームなどいろんな味があるけど、実は僕はあんまりポテトコーナーに行かないんだ(笑)。美味しいんだけど、健康を気にしているからね。

カーラ(フランス)
カーラ(フランス)
わさび味!? フランスではあまり見かけないかも……!



アヤノ
アヤノ
たしかに、フライドポテトは炭水化物を油で揚げるから高カロリーだし、味付けすると塩分も多くなるもんね。

ガスリー(フィリピン)
ガスリー(フィリピン)
どっちかというと、僕はジャガイモよりサツマイモを食べるかな。「カモテキュー」という砂糖を絡めて揚げて串に刺したおやつがあって。

アヤノ
アヤノ
日本の大学芋みたい。

ガスリー(フィリピン)
ガスリー(フィリピン)
日本のサツマイモって、びっくりするくらい甘いものもあるよね。初めて食べたときは驚いたよ。

アヤノ
アヤノ
何だか日本の芋のことも褒めてもらえるとうれしいな。


ケチャップだけじゃない!世界の定番ソースを調査


浅草のベルギーフリッツ専門店「フリッツ・ブルージュ」での写真

アヤノ
アヤノ
ところで気になってたんだけど、みんなフライドポテトには何をつけて食べる?

チョン(韓国)
チョン(韓国)
僕はトマトケチャップがなかったら、フライドポテトは食べないな。

キアナ(ベルギー)
ベルギーにはカレーケチャップもあるよ。そんなに甘くなくて、辛くもないの。



コンラッド(ドイツ)
コンラッド(ドイツ)
辛いバリエーションもあるけど、基本はもっと風味が豊かな感じだよね。

キアナ(ベルギー)
カクテルソースといって、マヨネーズをベースにケチャップやウスターソース、ブランデー、レモン汁などを入れたソースもある。ベルギーフリッツにソースは欠かせないものなの。

ガスリー(フィリピン)
ガスリー(フィリピン)
フィリピンでもケチャップとマヨネーズを混ぜるんだけど、そこにホットソースを加えて辛くすることもあるよ。

ジュリエッテ(フランス)
ジュリエッテ(フランス)
カナダには「プーティン」というポテト料理もあるよね。


カナダの「プーティン」(アヤノの友人提供)

キアナ(ベルギー)
チーズとグレイビーソースをたっぷりかけたものだよね。シンプルなフライドポテトとは、また違ったおいしさがあるよね。

アヤノ
アヤノ
ケチャップだけじゃなくて、こんなにいろんな食べ方があるんだね! 世界のポテト文化って奥深いなあ。



世界のシーズニング・ディップソースを試してみる



交換留学生にフライドポテトがさらに美味しくなる味付けを教えてもらったので、実際に食べてみたいと思います! 以下の4カ国の味付けを試してみました。

・韓国:プリンクルパウダー
・フィリピン:わさびパウダー
・ベルギー:カクテルソース
・カナダ:プーティン


韓国のプリンクルパウダー

まずは韓国のプリンクルパウダーから。チキンやチーズボールにかかっているものを食べたことはありますが、フライドポテトははじめて! これはやみつきになります。子どもも好きそうな味。

続いてはフィリピンのチェーン店のポテトコーナーで販売されているという「わさびフレーバー」を真似て、わさび塩をかけたフライドポテト。現地のような真緑にはなりませんが、ツンとしてクセになる! かけすぎには注意です!


フィリピンのわさびフレーバーを真似たわさび塩

ベルギーのカクテルソースは自分で作ってみました。マヨネーズをベースにケチャップ、レモン汁をミックス。これなら家にある材料で作れちゃう。お好みでウスターソースやタバスコを入れるなど、アレンジ性にも富んでいます。


ベルギーのカクテルソース(自作)

ディップしてみると、フライドポテトが大人の味になった印象! さすがはフリッツの国のアイデア。ジャガイモの味を引き立てるのが上手です。


カナダのプーティン(自作)

そして、最後はカナダの「プーティン」! 肉汁をベースに作るグレイビーソースは馴染みがありませんでしたが、それにチーズを掛け合わせるなんて、これぞ背徳感。ポテトを食べる手が止まりません! あまりにもジャンキーなので、たまのご褒美に食べたい特別なポテトとなりました。


プーティンはとにかく濃厚! 一度は食べてみてほしい


まとめ:フライドポテトは世界を平和にする



正直、座談会の前は「フライドポテトの発祥にはフランス説とベルギー説があるし、ちょっと気まずい空気になったらどうしよう……」と心配していました。でもいざ話してみると、フランス出身のジュリエッテは「ベルギーのフリッツのほうが美味しい」と笑い、ドイツ出身のコンラッドは日本の「ポテトにビール」を素敵だと言ってくれる。それぞれの国の美味しさを素直に認め合っていて、むしろ平和すぎるくらいでした。

言語も文化も違う人たちが、フライドポテトについてこんなに真剣に語り合えるとは、ポテト好きとしてこの上なく幸せな時間です。

世界各国の食べ方を知ったことで、フライドポテトの楽しみ方もぐっと広がりました。どれも国内で手に入る材料で試せるので、みなさんもぜひ世界のポテトを味わってみてくださいね!


この記事を書いた人
オカジマアヤノ
1999年・大阪生まれの編集者、ライター。関西を中心としたライブアイドルに精通しており、大のフライドポテト愛好家でもある。

編集:人間編集舎

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