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2021.04.06

3D立体映像用円偏光の左右回転を磁場で制御することに近大などが成功

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近畿大学理工学部応用化学科准教授の今井喜胤、大阪府立大学大学院工学研究科教授の八木繁幸、大阪大学大学院理学研究科化学専攻講師の山下健一らの研究グループは、3D立体映像を映し出す際に使われるらせん状に回転しながら振動する光、「円偏光」を、白金錯体※1に外部から磁力を加えるというこれまでにない方法で発生させることに成功しました。この方法を使うことで、円偏光発光体の製造コストを安く抑えることができるため、将来的に、3D表示用有機ELディスプレイ等の製造コストの削減や、高度な次世代セキュリティー認証技術の実用化などに繋がることが期待されます。

※1 白金錯体 : 白金は、プラチナと呼ばれることもあり、単体では、白い光沢を持つ金属として存在する。宝飾品、触媒、医療分野など多方面で利用され、有機化合物と結合した錯体は、発光体としても利用されている。

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