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旅で人生が変わる!?就職内定を蹴ってまでバックパッカーになった理由

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Kindai Picks編集部

2017.10.19

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オリジナル記事
学生ライター
コラム

「バックパッキングで人生が変わった!」とか、「バックパッキングしたら、なりたい自分が見つかった!」なんて言葉をよく耳にするけど、それって本当!?
大学卒業後、就職内定を蹴ってバックパッカーになり、突然「日本で教師になる」という道を選んだという、近畿大学国際学部のソープ・トッド先生にお話を伺ってみました!

みなさん、こんにちは。近畿大学国際学部1年生の寺浦です。

いきなりですが「バックパッキングで人生が変わった!」とか、「バックパッキングしたら、なりたい自分が見つかった!」とか、どこか胡散臭いキーワードを耳にしたことってありませんか?

私が通う近畿大学国際学部は、1年次から学部生全員がアメリカやアジア圏などに留学へ行くカリキュラムがあり、海外志向が強い生徒が多いので、「バックパッキング」という言葉を耳にする機会も多いです。

※バックパッキングとは、ホテルを予約したり、観光地を巡るようないわゆる旅行とは違い、バックパックを背負って、現地の人と交流しながら新しい文化を体験したり、自然に触れながら旅することを指します。

とはいえ、私自身バックパッキングしたことがあるわけではないので、本音を言えば「人生が変わるほどのことなの?」と、半信半疑です。

そこで今回は「バックパッキングで人生が変わった!」と公言する、近畿大学国際学部のソープ先生にお話を伺ってみました!



人生を変えたバックパッキング


この爽やかクールガイが「バックパッキングで人生が変わった!」と語るソープ先生。



ソープ・トッド(Todd Thorpe)
近畿大学国際学部国際学科(グローバル専攻)准教授
学位:Master of Arts(TESOL/TEFL)
専門:英語教育

ソープ先生がバックパッキングを決めたのは、大学卒業が間近に迫った22歳の頃。

カナダの高校に就職内定を貰っていたものの、「大学を卒業して間もない自分では、学生に指導する教育者として、まだまだ未熟。もし、このまま教師になったとしても、生徒たちは、僕のことを本当にリスペクトしてくれるのだろうか?」と悩んだ結果、教師になることを延期すると同時に、1年間バックパッキングすることを決心したそうです。


ソープ先生の母校、アルバータ大学

大学卒業後、内定を捨てて就職せず、1年間のバックパッキングをする!?

もちろん、家族や周りの人たちに反対され、「なんてクレイジーな奴だ」と言われたそうです。


左:ソープ先生 右:友人

「内定を捨て、バックパッキングする」という、なんとも潔い決断に驚く方も多いと思いますが、ソープ先生が卒業後の進路として選んだ教師という職種は、バックパッキングから帰国した後でも、働き口が多く存在する仕事だったため、クレイジーに見えるこの決断もすんなり下せたそうです。

ただし、バックパッキングといえど、無計画で出発するのはあまりに安直。そこで、ソープ先生は旅先でお金が足りなくなった時、働いて旅の資金を稼げるようにオーストラリアのVISAも取得したのち、旅立ちました。


このバックパックを背負い約1年間でフィジー→ニュージーランド→オーストラリア→ハワイの順に旅して周った。

持ち物はわずかこれだけ。

・バックパック
・レインコート
・カメラ
・寝袋
・水筒
・衣類
・マネーベルト
・靴&サンダル
・日記
・パスポート
・オーストラリアで働くためのVISA

ちなみに、持っていった現金は24万円だけ!

とても、1年間の旅とは思えません……!!



ヒッチハイクやユースホテルを利用し旅を進めていく



バックパッキング1カ国目のフィジーにて

移動はヒッチハイク、宿泊はユースホテルと、出費を抑えながら旅を進めることがバックパッキングの基本。大変さや不便さはついて回りますが、ヒッチハイクをしていなければ出会えない現地の方と友達になったり、その街の情報を聞いたりできるいい面も!

ユースホテルは、一般のホテルと比べて価格もリーズナブルなため、バックパッカーだけではなく旅行客もよく利用する宿泊施設です。もちろん、ここでもバックパッカー同士で情報交換ができるなど、多くのメリットが。


ニュージーランドのユースホテル

1部屋に4つのベッド。このように知らない人と同じ部屋で泊まることもあったそうですが、他国の友達ができるいい機会になるそうです!



旅では多くの仲間との出会いと別れが…

旅の間たくさんの出会いと別れがあり、自分自身は成長しながら旅をする。冒険に出かけた勇者みたいで、楽しそうですよね。

実際、ソープ先生はヒッチハイクで出会った親切な方の牧場でお手伝いをして、ご飯をご馳走になり、宿泊までさせてもらうという、ドラマのような体験もしたそうです。その反面、快く車に乗せてくれたのに、車内に乗り込むと急に無愛想な対応をされたこともあったとか。

予想外なことが起きるのも旅の醍醐味ですが、危険を犯さず安全第一で旅を進めることも大切ですよね。


ウィットサンデー島

4カ国の中でも1番長く滞在したのはオーストラリア、その期間は7ヶ月間だったそうです。
また、オーストラリアでは、事前に取得しておいたワーキングVISAを利用して、現地で働き資金を調達に励んで、更にバックパッキングを続けました。


トラブルこそが人を成長させる





もちろん、楽しいことばかりではなく、苦労した面も。
雨が降る中、野宿しなければいけない日もあれば、レストランがない場所では、持っている食料で食いつなぐために食事を1日1食に制限したこともあったそうです。

しかし、「旅にトラブルはつきもの。そのトラブルこそが日常では得られない体験や気持ちを生んだ。」と、ソープ先生。

日頃、私たちが住んでいるところには、コンビニやスーパーが近くにあったり、家に帰れば暖かい布団があります。バックパッキングでは当たり前のことが当たり前でなくなる。

不便さに直面した瞬間に人は考える力を働かせます。そういう機会が、自分を見つめ直すきっかけを生み、人を成長させるかもしれません。

ここでソープ先生の言葉


(良いことにも悪いことにも始まりと終わりがあるから、悪いことがずっと続くとはないし、良いことがずっと続くとは限らない。)


(努力は止むことはない。)



バックパッキングを終えて




結局、バックパッキングを通して何が変わったのか?と、ソープ先生に聞いてみると、

「1年間で見た景色や出会った人は、語り切れないほどたくさんあるけど、自分で考えて決断しながら旅を進めていくことで、自立したと思うよ。お金の節約も必須だから金銭管理のスキルも身についたね。あとは、両親や母国のありがたみも感じた。意見を共有できる友達に出会ったり、様々な文化に触れ合うことで多くのSPARKSが生まれたね!」


SPARKSとは?





ソープ先生が言う“SPARKS”とはインスピレーションのようなものだそうです。新しい景色を見たり、人やものに出会ったり、雑誌や本を読んだりした時、感動したりワクワクしますよね、そんな感覚に似ているのだとか。


時にはポジティヴ、時にはネガティヴ

「旅で出会うもの、全てがポジティヴとは限りません。例えば、歴史ある建物を見たり、衝撃的な一枚の写真をみて、時には深く考えさせられたりすることもあるかもしれない。しかし、そういう時ほどSPARKSが起こり、人生を変えるきっかけに巡り会えるんです」と、ソープ先生。

確かに、新しい経験や衝撃は人生を変えるきっかけですよね!



どうして日本に?


1年間のバックパッキングでさまざまな経験をしたソープ先生ですが、日本に来た理由もSPARKSに影響されているそう。



「カナダへ帰国後、教師になる準備を始めたけれど、もっといろんな世界を見たいと思っていた。そんな時、“日本で教師になる”という新聞広告を見つけ、日本やアジアの国々に訪れるいい機会だと思い、3ヶ月後には大阪で英語教師になっていました。こういう決断が下せたのもバックパッキングのおかげだね」

たくさんの人との出会い、新しい経験や景色、様々な文化、言語、環境を自分の目で見て感じ、時には危険な目にあったりしながら旅を進めるバックパッキング。最近は、SNSを介せば知らない土地の景色も写真で見れてしまうことが多いですが、実際に自分の目で見たときの感動にはかなわないですよね。


私自身旅行が好きで、見たことない綺麗な景色に感動したり、偶然見つけたカフェに行ってみたり、普段は見ることのできない自然の中で過ごしたり、いつもと違う日常を過ごすことが大好きです。ソープ先生の話から、思い出を作るための旅だけではなく、人を成長させる旅もあることがわかりました。

私もこの9月からアメリカのフロリダへ留学しているので、少し落ち着いたらこの機会を利用してアメリカ国内をバックパッキングしてみようと計画中です!

もしかしたら私も、帰国後に「バックパッキングで人生が変わった!」当事者になっているかもしれませんね!!

(おわり)

ライタープロフィール
寺浦 成美(てらうら なるみ)
近畿大学 国際学部 国際学科 グローバル専攻 1年
海と音楽とカフェが好き。
現在フロリダに留学中。



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