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近大人

2026.10.03

近大出身の社長と社員が本音で語り合う! 見えてきたのは、千代田テクノルの「文化」、そして、チャレンジの先にある「未来」

Kindai Picks編集部

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オリジナル記事
近大
OB・OG
理工学部
近大人

放射線総合サービスを展開する株式会社千代田テクノル。近大OBで同社の代表取締役社長を務める井上任氏は、「会社が一番大切にするものは人財」と語ります。近畿大学とも深いつながりのある千代田テクノルの「今」を知るため、東京の御茶ノ水エリアにある千代田テクノル本社を訪ね、井上社長と、近大卒の同社社員4名による座談会を開催しました。

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株式会社千代田テクノル

「放射線の安全利用技術を基礎に人と地球の“安心”を創造する。」という企業理念のもと、放射線総合サービスを展開する千代田テクノル。国内トップシェアを誇る「ガラスバッジ」を用いた個人放射線被ばく線量測定サービスをはじめ、放射線源の製造や放射線医療機器の販売などを通じて、医療・原子力・産業など、さまざまな分野における放射線の研究・利用・防護に貢献。積み重ねてきた信頼のもと、放射線業界で確かな存在感を発揮している。
ホームページはこちら



【プロフィール画像】井上任氏
井上 任(いのうえ あたる)

株式会社千代田テクノル 代表取締役社長
1961年、福岡県生まれ。
1984年3月 近畿大学理工学部原子炉工学科を卒業し、同年4月千代田保安用品株式会社※(現:株式会社千代田テクノル)に入社。
2013年7月 取締役 営業統括本部副本部長、2014年7月 取締役 原子力事業本部本部長、2019年7月 取締役 副社長を経て、2021年7月より現職。
※1996年4月に社名を「株式会社千代田テクノル」に変更。
「人材」=「人財」と捉え、現場の声を聞き、経営の参考にする「現場主義」を大事にしている。経営トップとして、千代田テクノルの未来を指し示すとともに、気さくで話しやすい人柄により、社員からの人望も厚い。



【プロフィール画像】岡崎勇人さん
岡崎 勇人(おかざき はやと)

原子力事業本部 原子力営業部 原子力営業課 主務
2012年3月 近畿大学理工学部 生命科学科を卒業し、同年4月千代田テクノルに入社。
日本各地の原子力担当営業所の支援とともに、自らも営業担当として、測定器関係を中心に、販売活動を展開。学びを怠らない姿勢を貫き、会社の中核的な存在になることを目指している。



【プロフィール画像】目取眞浩平さん
目取眞 浩平(めとりま こうへい)

筑波営業所 所長
2015年3月 近畿大学大学院総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学専攻 博士前期課程を修了し、同年4月千代田テクノルに入社。
筑波営業所の所長として、茨城県内の病院施設や研究機関などに向けた、営業活動を展開。近年では、製薬メーカーと協働し、海外で有用と注目されている放射性医薬品の国内導入に携わる。千代田テクノルの持続的な成長を目指し、新たな事業領域に挑戦している。



【プロフィール画像】船元祐亮さん
船元 祐亮(ふなもと ゆうすけ)

営業統括本部 技術開発部 主務
2016年3月 近畿大学理工学部 生命科学科を卒業し、同年4月千代田テクノルに入社。
会社からの期待も大きい技術開発部(2025年7月設置)において、冷静な判断力や、着実な業務遂行能力、積み上げてきた知識と経験を活かし、チームのリーダー的な存在として活躍している。



【プロフィール画像】澤井千秋さん
澤井 千秋(さわい ちあき)

大洗研究所 研究開発課 主務補
2018年3月 近畿大学理工学部 生命科学科を卒業し、同年4月千代田テクノルに入社。
線量計の性能維持・向上のための研究や試験をはじめ、幅広い業務を担当。学会のポスター発表では発表者として製品説明を行うなど、信頼される研究員としての階段を着実に登っている。

※所属・肩書は取材時点のものです。


世代・年齢を超えてつながる、近畿大学での思い出


座談会風景

――まずは、近畿大学に入学して良かったと思うことはなんですか?

井上社長の写真
井上社長
私の出身は福岡です。大阪では近畿大学の学生寮に入りました。いろいろな学部、様々な地方の方と知り合いになれたことは良かったと思います。あと、原子炉工学科というのは、生物とか化学とか、学ぶ科目が多かったんですよね。大変な学科を選んだなあと入学してから気付いたのですが、今思うと4年間しっかりと勉強できたことで充実した大学生活を過ごすことができました。卒業して40年以上が経ちましたが、原子炉工学科の仲間とは今でも年に1回旅行に出かけています。その2〜3日の間は、まるで当時の学生時代に戻ったような気持ちになり、本当に楽しい時間を過ごしています。そういう仲間と出会えたことは人生の財産ですね。


井上社長トーク写真

岡崎さんの写真
岡崎さん
「自分で考える」という力が身に付いたことでしょうか。私は生命科学科に入学し、研究やレポート提出を通して、自分で考えながら答えを導き出すことを学べましたので、それが良かった点です。


目取眞さんの写真
目取眞さん
原子力系のことで言えば、知識豊富な先生がたくさんいまして、そういう方々から学べたことは良かったですね。近大原子炉(近畿大学原子炉(UTR-KINKI))を使っての実習がありましたし、京都大学の原子炉を使った実習にも参加させてもらいました。他にも外部研修の原子力人材育成プログラムに参加することを先生に勧めて頂き、茨城県内の原子力関連施設を見学することもできました。原子力教育についてはかなり充実しています。プライベートでは、やはり、近大には活発な人が多かった。だから自分も大学生活を楽しもうという気持ちになって、いろいろできたんじゃないかなと思っています。


船元さんの写真
船元さん
目取眞さんもお話しされていましたけど、近大原子炉を使っていろいろな実験をやらせてくれるので、そこは良かったです。他の大学では時間がかかったり手間取ったりするところですけど、手間なく研究や実験がしやすい環境でした。生命科学科では、放射線以外にも、食品や生物、薬剤など、結構幅広く学べたので、そういうところも良かったと思います。


澤井さんの写真
澤井さん
先輩たちは真面目なネタが多かったので、私は、ちょっとふざけたことを(笑)。


一同:(笑)

澤井さんの写真
澤井さん
在学中もそうでしたが、卒業してからも、会話の中で近畿大学の名前を出すと、「ああ、マグロ!」と好反応をいただけることが多いです。「東大阪のキャンパスにはマグロいないよ」とか、「実は、福岡にもキャンパスあるよ」とか、話題が広がって、ありがたいなあと。大学時代に、研究室のゼミ旅行で北海道に行ったのですが、そこでも「近畿大学ってマグロで有名だよね」と言われたことを思い出しました(笑)。




――皆さんの年齢はさまざまです。井上社長と社員の方々は世代も離れています。それぞれの学生時代において、印象に残っている思い出はありますか?

井上社長の写真
井上社長
思い出?(少し考えて)思い出?

一同:(笑)

井上社長の写真
井上社長
4年のとき、我々の学科では白衣を着ていたので、昼休みとかはよくね、白衣を着て野球をやっていました(笑)。あとは、名前は忘れたんですが、原子炉工学科の裏手にチキンカツが美味しい店がありました。また喫茶店で、テーブルゲームだっけ? そこで“マッピー”をしたのも良い思い出です。しょうもない話ですね(笑)。


一同:(笑)

井上社長の写真
井上社長   
あっ学食。今思い出しました。180円のコロッケ定食。


一同:えー

井上社長の写真
井上社長
貧乏学生だった私にとっては、助かりました。たまにご褒美で500円ぐらいの焼肉定食を頼んだり。地下にあった学食で食べたのもいい思い出です。あとは若い人がどうぞ(笑)。


岡崎さんの写真
岡崎さん
私の中での思い出の場所は、中央図書館ですね。勉強に集中したいときは、そこに朝から晩までいることができる。夏期休暇、長期の休みでも開いていましたし、普通の本屋では売っていないような本や資料が揃っていましたので、非常に印象に残っています。


目取眞さんの写真
目取眞さん
学食で言えば、食堂によって唐揚げの味が違ったような気がします(笑)。一方が「味」に力を入れていて、もう一方が「大きさ」に力を入れている印象でした。味の好みは人それぞれですから、実際は両方美味しかったかもしれませんが、当時の私は、本館地下食堂の唐揚げが好きでした。テスト前にはそこで友達と一緒に勉強をしたのも思い出です。


船元さんの写真
船元さん
私は2つあります。1つは、近大生であれば誰でも使えるパソコンルームがありました。時間割によって1時間ぐらい時間が空いたときはそこへよく行って、レポートを書いたりしていましたね。駐車場の近くの建物だったかな。


澤井さんの写真
澤井さん
KUDOS(キューダス)?


船元さんの写真
船元さん
そう、KUDOS(キューダス)。印刷もできたので、家に持ち帰る必要がなかった。もう1つは、学食の話。試験が終わった後にキューダスの近くにあった学食で、ご褒美としてカツ丼を食べたりしていましたね。たまに、近大マグロフェアみたいなイベントをやっていて、無料で試食させてもらったのを憶えています。


澤井さんの写真
澤井さん
私も、近大マグロを並んで食べたなあという記憶があります(笑)。学科のカリキュラムが結構詰まっていたので、詰まっていない文系の方々に並び負けてしまったなと。数量限定だったので、締め切られちゃった思い出があります(笑)。


井上社長の写真
井上社長
そろそろ別の話をしようか(笑)。


一同:(笑)

澤井さんの写真
澤井さん
時々2限が休講だったりしたときは敷地内から外に出て食べに行ったりもしていました。西門のすぐ近くにあった「きりん寺」の油そばが好きでした。キャンパス内には芝生の広場があって、晴れている日は外で食べたりもできて良かったなあと。そこでたまに見かけた野良猫も懐かしいです(笑)。


近畿大学と千代田テクノルが育んできた、確かな信頼関係


――千代田テクノルに入社したきっかけを教えてください。

岡崎さんの写真
岡崎さん
大学4年の時、放射線について学んでいましたので、放射線業界で幅広く活躍している千代田テクノルについては知っていました。近大のOB・OGの方々が当社に毎年1人か2人ぐらいは入社しており、職場環境の良さも分かっていたことから、私もぜひ入りたいと思ったのです。


目取眞さんの写真
目取眞さん
私が就活生だったのは、福島第一事故(福島第一原子力発電所事故)が起きてから2年後ぐらいのときでした。原子力発電が今後どうなるのか先行きが不透明だった時期でもあります。原子力発電所以外でも放射線利用で社会に貢献している企業を探していた中で、千代田テクノルに興味を持ちました。当社は、病院施設や研究機関などに貢献しており、「ガラスバッジ」という製品もある。企業としてもすごく安定していると感じたので、入社を決めました。


船元さんの写真
船元さん
私も放射線関係の就職先を探していましたが、当時の印象としては、少ないなって感じでした。食品メーカーや化学メーカーも視野に入れて就活をしていたのですが、研究論文を担当していただいた先生から「千代田テクノルという会社があって有名だよ」と教えてもらいました。先生の推しも、結構強くて(笑)。


一同:(笑)

船元さんの写真
船元さん
近大原子炉のある区域に入るために、線量計を着用して入らなければいけません。その線量計に当社のものが使われていたので名前は知っていました。興味を持って詳しく調べてみたところ、いろいろなことができる会社だなあと。先生方も千代田テクノルをよく知っていましたから、ここにしようと決めました。


船元さんのトーク写真

澤井さんの写真
澤井さん
「科学的な安全」と「人が感じる安心」は違うというところから、私は「安心」につながる仕事がしたいと考えていました。研究室で学んでいた放射線関係以外にも、食品業界や薬品業界なども見ていましたが、千代田テクノルが掲げる「放射線の安全利用技術を基礎に人と地球の“安心”を創造する。」という企業理念に共感し、それが入社するきっかけとなりました。


――お話を聞いていると、近畿大学と千代田テクノルの強いつながりを感じます。近大出身の社員も多いのですか?

井上社長の写真
井上社長
当社には約740名の社員がいまして、そのうち近大卒は44名います。多すぎるぐらいですね(笑)。
一同:(笑)

井上社長の写真
井上社長
様々な方からも「近畿大学出身が多いですね」と言われます(笑)。私が入社したときは、近大卒の同期が4名いましたからね。同期いた?


岡崎さんの写真
岡崎さん
同期は1人います。


目取眞さんの写真
目取眞さん
2人ですね。


船元さんの写真
船元さん
3人です。


澤井さんの写真
澤井さん
同期はいません。近大卒は、私1人だけです。


井上社長の写真
井上社長
昔はもっと来ていましたよ。今年は1人が入りましたから、ここ最近で言えば、1、2名が入ってくる感じですね。


井上社長 トーク中の様子

「放射線管理と防護」のプロフェッショナルとして働く、仕事のやりがい


――社員の皆さんは、どのようなお仕事をされているのですか? また、仕事のやりがいや、印象に残っている仕事もお聞かせください。

岡崎さんの写真
岡崎さん
私は、原子力営業部の原子力営業課に所属しています。当社には、原子力施設などをお客様とする営業所が各地にありますので、その営業所の支援ですね。もちろん、私自身が営業担当として、お客様のところにもよく行きます。製品の取扱いや管理について聞かれることが多いのですが、「来てくれて良かった」などのお言葉をいただいたときは本当に嬉しいですね。そういう積み重ねが仕事のやりがいになっているのかなと。


目取眞さんの写真
目取眞さん
私が今いるのは、筑波営業所です。お客様は、茨城県内の病院施設や研究機関が多いです。当社は、お医者さんや放射線技師さんと、よくお仕事をさせていただくのですが、そういう専門職の方々からも放射線管理のプロとして認識していただき、頼っていただけるところは、すごくやりがいを感じます。最近であれば、海外で有用とされている放射性医薬品の国内導入に製薬メーカーから助言を求められる機会も増えました。放射線管理に関しては、特に法律の部分が複雑です。製薬メーカーにとっては、領域外の知識が必要になりますので、営業活動に同行してサポートさせていただくこともあります。昨年末にようやく、私が担当している病院内の環境が整い、国内最先端治療の一つとして患者様にお届けできるようになりました。何度も最新の情報を取得、提供し、治療開始に至った経緯がありますので、社会貢献という側面においても寄与することができ、嬉しく思います。


船元さんの写真
船元さん
私の場合は、入社以来、当社では誰もやったことがないような業務を担当することが多いです。誰も知らないので、自分で調べたり、試行錯誤しながら進めていく中で、新たに得た知見が営業の皆さんの助けになったり、自分の中に蓄積されていくことが仕事のやりがいになっています。現在は、技術開発部に所属しています。「ガラスバッジ」の読み取り装置や、他にもいろいろな線量計の開発、それらの性能評価や法令対応などに取り組んでいます。


井上社長の写真
井上社長
少し補足すると、技術開発部というのは、昨年(2025年)7月に設置した部署です。「ガラスバッジ」を用いた個人放射線被ばく線量測定サービスというのは、当社にとっての基幹事業になりますので、その開発に特化せよ、ということで、会社のプロジェクトとして立ち上げました。今思うと、(船元さんは)うちの会社では誰も手がけていないことを若いときからやっているね。測定器を輸入するときもドイツに行ったよね。


船元さんの写真
船元さん
ドイツに行ったのは、入社2年目です。


井上社長の写真
井上社長
外部に出向していた期間は3年間だっけ?


船元さんの写真
船元さん
2年ちょいですね。出向先は、平たく言えば、原子力の平和的利用を国内外で促進させるために、さまざまな活動をされています。私自身は、放射線利用に関する会合やセミナーなどに参加して情報収集をしたり、放射線について勉強されている出向先のプロパーの方々に、放射線の基礎知識から人体への影響、法令に関することまで、放射線防護の専門家として、分かりやすく教えるような役割を担当させていただきました。ドイツのお話は、測定器を輸入して当社の仕様にカスタマイズして販売するというプロジェクトがあり、現地メーカー様への直談判ではないですが、製品の品質評価とともに、当社の要望をお願いするために行きました。


澤井さんの写真
澤井さん
私が所属しているのは大洗研究所の研究開発課です。主な業務は、当社が扱っている線量計の性能維持・向上のための研究や試験、線量計の性能が担保されているのかを確認するための性能評価などを行っています。また、新しい線量計の開発を目指して大学様との共同研究も進めています。やりがいを感じるのは、自分が性能の試験を担当した線量計がお客様のところで実際に使われているのを確認できたときですね。私が関わっていることは、人には気付かれない部分なんですけど、お客様の「安心」に貢献できていることを実感できます。印象に残っている仕事は、学会でのポスター発表ですね。会社の顔として、当社の線量計の性能についての発表をし、質問も受け付けました。


井上社長の写真
井上社長
いろんな質問があるよね。


澤井さんの写真
澤井さん
はい。大学の先生をはじめ、電力会社の方、当社のように線量計を扱っている会社の方など、さまざまな分野の方々からの質問に対応しました。緊張もしましたけど、研究員としてやりきったなと思っています。


澤井さん トーク中の様子

一人ひとりの活躍の背景にある、社長と社員のコミュニケーション


――社員の皆さんにとって、井上社長は、どのような存在ですか?

岡崎さんの写真
岡崎さん
頼もしい方だなあと。それと、接しやすいですね(笑)。


一同:(笑)

岡崎さんの写真
岡崎さん
言い方は、他にあると思うんですけど(笑)。


井上社長の写真
井上社長
ですって(笑)。


岡崎さんの写真
岡崎さん
社長は忘れてしまったかもしれませんが。


井上社長の写真
井上社長
覚えているよ。


一同:(笑)

岡崎さんの写真
岡崎さん
私は新潟県にある柏崎刈羽営業所にいたときに、妻と出会い、結婚するのですが、妻のご両親への挨拶に行く前日に、偶然ですが「懇親会」があって、社長と直接お話をする機会があったのです。「明日、結婚のご挨拶に行くんです」と報告させていただくと、いろいろアドバイスをしていただき、無事に結婚することができました。


一同:おおー!

井上社長の写真
井上社長
もし、私が、娘さんのお父様だったらと考えて、こういう話はしちゃいけないよとかね。いきなり最初に「お父さん!」とか言うなよと。


一同:(笑)

井上社長の写真
井上社長
「俺はお前のお父さんじゃない!」と(笑)。


岡崎さんの写真
岡崎さん
いろいろ悩んでいただいた結果、最後は「正直に行け!」でした(笑)。



目取眞さんの写真
目取眞さん
社長は、ご自身の想いを社員に伝えようとすることに、すごく心がけてくれているなあと思います。方針発表会はもちろん、他にも定期的に全国の営業所を回って、社員との交流を深めています。先ほどのお話にもあった「懇親会」において、社長が美味しいお店に連れて行ってくれたり、美味しいものを囲みながらそういう仕事以外の話も一緒にできるというのは、すごくいいなあと思っています。
社長がよくおっしゃるのは「挑戦をしろ」と「失敗を恐れるな」です。もちろん失敗しても良いということではなく、主体的に行動して課題解決に向けて頑張り続けなさいという意味で理解しています。この業界、法律を運用に落とし込むのが難しいこともあり、案件ごとにさまざまな課題をクリアしなければいけません。社長が後押ししてくれるので、自分の考えを持って行動できます。本社の専門部署やアドバイザーと協力しながら、自らも課 題解決方法を検討し、お客様に提案を行います。現場が主体的に動きやすく、更に広い裁量権を与えてくれるので、すごくやりやすいと思っています。


船元さんの写真
船元さん
目取眞さんに、全部言われちゃった(笑)。


一同:(笑)

船元さんの写真
船元さん
社長は、社員に対してモチベーションを上げさせるのが得意なのかなと思っています。人のモチベーションを上げるというのは、なかなかできません。私もそういう役割を担うポジションになってきましたが、難しいです。社長は、自ら全国各地の営業所を回って、社員一人ひとりと考えや価値観を共有しながら、みんなの士気を上げる。そういうところに尽力していただいているので、本当に尊敬しています。私が入社したとき、当時の社長は、事業本部長だったのですが、社長のほうから歩み寄ってくれているのを、すごく感じていました。


井上社長の写真
井上社長
同じ近畿大学なので(笑)。


一同:(笑)

澤井さんの写真
澤井さん
社員のチャレンジを見守ってくれているのもそうですけど、社長自らもかなりAIを使いこなしています(笑)。ご自身がどんなことをされているとかを投稿されているのですが、そこでもAIを使って千代田テクノルの社員をイラストで描いてみたりとか(笑)。


井上社長の写真
井上社長
それ、我々には分かるけどさあ (笑)。


一同:(笑)

井上社長の写真
井上社長
週に3回ほど、社内のコミュニケーションツールを通じて、全社員に「社長のつぶやき」を配信しているんです。そこで私が思っていることをAIを使って絵を描いたりしたものを掲載しているから、すごいですねと言ってくれていると思います。


澤井さんの写真
澤井さん
AIをどう活用していけばいいのかなかなかイメージしづらいところもあるんですけど、こういう使い方もできるよと社長が率先して見せてくれている感じです。課内でも、「今日の社長はこんなつぶやきだったね」と話題に上っています(笑)。


井上社長の写真
井上社長
ありがとう(笑)。


――井上社長は、社員の皆さまとの“距離感”をすごく大事にされているように感じます。経営トップとして、どのようなことを大切にしていますか?

井上社長の写真
井上社長
社員とのコミュニケーションですね。先ほどの社内コミュニケーションツールの活用もそうですが、現場で働いている皆さんの声を聞き、経営の参考にするという「現場主義」を大事にしています。
千代田テクノルは「人材」を「人財」と捉えています。どんなに仕事があってもそこで働く社員がいなければ仕事を行うことはできません。よって、会社が一番大切にするものは「人財」です。主体性や成長を促し、社員が幸せを実感しながら働くことで、結果的に会社が成長していく。会社として、働きやすい職場環境を整えていくことは当然ですが、私個人がやるべきことは、体制というよりは情熱の「熱」の部分、社員を鼓舞し、モチベーションを上げていくための「行動」をすることが重要だと思っています。


――「人財」を大切にする千代田テクノルだからこそ、風通しの良さや個性を尊重する社風が伝わってくるのですね。異なる部署でご活躍されている社員の皆さんですが、今後の目標などはありますか?

岡崎さんの写真
岡崎さん
短期的な目標としては、営業課員として求められている営業所支援を行い、今年の売り上げ目標を必ず達成させる。長期的な目標としては、私自身、中堅社員に位置しているかと思いますので、原子力とか放射線等の専門知識を深め、会社の中核的存在になっていきたいですね。


目取眞さんの写真
目取眞さん
私にはまだ幼い娘がおります。広い意味で、5年後、10年後に、公私ともに、娘にとってかっこいいお父さんでいられるように頑張りたいなと。


井上社長の写真
井上社長
絶対に嫌われるって(笑)。


一同:(笑)

目取眞さんの写真
目取眞さん
それを踏まえた上で調整して。まあ、気持ちは (笑)。


井上社長の写真
井上社長
気持ちはね (笑)。


船元さんの写真
船元さん
今、担当しているプロジェクトがまだ終わっていないのでこれを完遂することです。


井上社長の写真
井上社長
そうだね。


船元さんの写真
船元さん
はい。それが軌道に乗るようにせっせとやるだけです。あとは、関連する短期的な目標としては、法令対応。まずは、ちゃんと法令に沿って対応できる体制を整えていくために頑張っているところです。


澤井さんの写真
澤井さん
将来的な話ですが、測っている線量の仕組み自体が変わるみたいな世界的な動きがありまして、日本に導入された場合に、それに対応できる線量計を開発することはもちろん、会社として、実際に使っていただくお客様にきちんと伝えていく、そういうことを実践できる人材になっていたいです。国際的に線量を定めているのがICRU(国際放射線単位測定委員会)とICRP(国際放射線防護委員会)です。ICRUが被ばくを正確に評価するために、今後はこう進めたほうがいいみたいなレポートを2020年に出しました。日本での完全導入は20年、30年後になるかと思いますが、少しずつ進んでいく中で、しっかりと対応していきたいと思っています。


チャレンジのその先へ。100年企業の実現


――最後に、井上社長から、会社のビジョンと、近畿大学との今後の展望についてお聞かせください。

井上社長の写真
井上社長
当社のビジョンにおいてキーワードとなるのは「100年企業」です。当社の設立は1958年。2026年に、人間で言えば68歳になりました。私は、65歳です。100年企業の実現を中心で担うのは、ここにいる若い世代の皆さんです。社員の多くは、素直で誠実で、お客様から愛される人が多いと思っています。一方で、最近は、おとなしいという印象もあります。先ほど、目取眞さんが言っていたように、私は折に触れて「失敗を恐れずにチャレンジしてほしい」と伝えています。言われたことだけをこなすのではなく、主体的に考えて行動していけば、必ずやりがいも見つけられるはずです。千代田テクノルにはチャレンジできる風土があります。これからの会社をつくっていく若い皆さんと「100年企業」を一緒に目指したいですね。
近畿大学に関しては、近大原子炉の燃料を高濃縮燃料から低濃縮燃料へ変更するプロジェクトが2023年から始まり、2031年まで続く計画です。当社は人材の派遣などで、本プロジェクトを成功させるべくお手伝いをさせていただいています。近畿大学の原子炉工学科出身である私としても思い入れのある仕事です。今後は、原子炉を通じた、人財育成を行うためのカリキュラムなど、当社にできることがあればぜひ協力させていただきたいと思っています。


取材・文: 西尾彰彦
写真: 栗山朋久
編集: 株式会社アド・ダイセン

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